メッシ(左)とC・ロナウド(左)[写真]=Getty Images
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと、レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。前者はバロンドールを4度受賞で、後者は3回と、近年は彼ら2人が“世界最高の選手”の座を争っている。
チームタイトルはもちろん、リーガ・エスパニョーラにおける得点ランキング、さらにはチャンピオンズリーグの歴代得点通算記録など、あらゆるカテゴリーで争っているまさに“ライバル”だ。
そんな2人を比較する新たなテーマが生まれた。2日に行われたリーガ・エスパニョーラ35節でバルセロナはアウェーで大勝。コルドバから8点を奪った。メッシはこのゲームで2得点を奪ったが、79分に決めた6点目はブラジル代表FWネイマールが押し込めばいいだけのところを、後方からすごい勢いで走り込んだメッシが“強奪”するような形で決めてしまった。メッシはブラジル代表のチームメイトに悪いと思っていたのだろう。89分にネイマールが獲得したPKのキッカーを、彼に譲ったのだ。
またチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグ、パリ・サンジェルマン戦でのウルグアイ代表FWルイス・スアレスの得点シーンだ。ネイマールのシュートのリバウンドがゴール前にこぼれてきて、メッシとスアレスが同じ位置にいたが、メッシは両手を挙げて、スアレスにゴールを譲った。自分も決めることができたシュートだったが、それを“強奪”するような形でスアレスが押し込んだ。メッシはそんなチームメイトのゴールを笑顔で祝福していた。
C・ロナウドはリーガ・エスパニョーラ34節アルメリア戦で、3点目を決めたDFアルバロ・アルベロアに対して、怒りを示した。自身もゴール前に詰めていたが、その目の前でクロスをボールをかっさらうような形でアルベロアが得点を決めてしまったからだ。公式戦でゴールを決めることができていなかったC・ロナウドは、その時同僚のゴールに喜ぶことなく、首を振り、怒りを露わにしていた。このジェスジャーに対して、C・ロナウドはエゴイストだと批評するメディア、サポーターがあった。
この2人の姿勢の違いが、改めてクローズアップされているとスペイン紙『アス』が伝えている。
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