シーズン前半のレアル戦に出場したクエンカ(右) [写真]=Getty Images
現地14日に行われるリーガ・エスパニョーラ第23節、レアル・マドリードと敵地サンティアゴ・ベルナベウで対戦するデポルティーボ。その中で最も注目を集める選手の1人が、レアル・マドリードの宿敵であるバルセロナから昨年夏にデポルティーボに移籍したスペイン人FWイサーク・クエンカだろう。
この大一番を前にスペインの通信社『EFE』とのインタビューに応じたクエンカは、レアル・マドリード相手の金星ならびに古巣の援護射撃に意欲を燃やした。
「バルセロナの元チームメイトからメッセージは貰っていない。それが何故だかは分からないが、おそらく僕たちが好結果を収められるとの期待がそれほどないからだろう。いずれにしても、レアル・マドリード戦の勝利は僕たちにとってもバルセロナにとっても喜びとなる」
とはいえクエンカは、レアル・マドリードとの試合を特に意識していないことを明らかにした。
「僕はバルセロナでプレーしていたからといって、今回のレアル・マドリード戦を特別な試合とは捉えていない。選手なら誰もが常にプレーしたいし、それがスペインや世界で有数の美しさを持つサンティアゴ・ベルナベウとなれば尚更だというのが正直な気持ちだ」
レアル・マドリードとの前半戦の対戦ではホームで2-8と大敗を喫しているデポルティーボ。だが、クエンカは同じ轍は踏まないとの強い意志を示した。
「レアル・マドリードとの前回の試合は、胸が引き裂かれるほどの酷い大敗だった。しかし、今のデポルティーボは当時とは異なるチームだ。あのような事が起きぬよう、僕たちは組織的にレベルアップした姿を見せなければならない」
一方のレアル・マドリードも前節はアトレティコ・マドリードとのアウェーでのダービーに0-4と完敗を喫している。クエンカは、このタイミングでレアル・マドリードと対戦できることを喜ぶと同時に番狂わせに期待を寄せた。
「クラブが張り詰めた雰囲気に包まれており、サポーターも神経質になっている今のレアル・マドリードと対戦できるのは素晴らしい。彼らが早い時間帯で点を決められなかった場合、スタジアムには緊張感が走り、それが僕らに有利に働くだろう。勝利でも引き分けでもデポルティーボが勝ち点を獲得すればサプライズとなり、それは僕たちにとって残留に繋がる“ゴールデン・ポイント”となるだろう」