名称変更の可能性が浮上したバルセロナの本拠地カンプ・ノウ [写真]=Getty Images
バルセロナが、ユニフォームの胸スポンサー契約を結ぶカタール航空に本拠地カンプ・ノウの命名権を譲渡する可能性が浮上した。5日付のイギリス紙『デイリー・メール』が報じている。
4日に新たなキャンペーンを打ち出し、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやブラジル代表FWネイマールらが、コミカルな衣装を着用した広告が話題になっているカタール航空とバルセロナ。
現在バルセロナは、カタール航空と1年で約2500万ポンド(約45億円)と推測される胸スポンサー契約を結んでいる。同契約は2016年に満了を迎えるが、両者は新たな契約を結ぶことを画策している模様だ。
新契約の交渉では、バルセロナの本拠地として世界的に知られるカンプ・ノウのネーミングライツを、カタール航空に譲渡するという案が浮上。もしそれが実現した場合は「カタール航空・カンプ・ノウ」のようなスタジアム名が誕生することになる。
バルセロナは、クラブ創設から2006年まで胸スポンサーを付けないことを伝統としていた。しかし、2006年から「ユニセフ」、2011年からは「カタール財団」とのスポンサー契約を結び、伝統は破られてしまった。
1月末には、バルセロナのライバルクラブ、レアル・マドリードの本拠地「サンティアゴ・ベルナベウ」のネーミングライツが、アブダビの石油会社「IPIC」へ譲渡されると報じられ、「アブダビ・ベルナベウ」などの名称へ変更される可能性が浮上したばかりであった。
スペインが誇る2大クラブも、マネーゲームの前では伝統を捨てるしか無いのかもしれない。