バルセロナのメッシ(左)とレアルのC・ロナウド(右)[写真]=Getty Images
今節だけではなく前半戦を飾る“伝統の一戦クラシコ”。敵地に乗り込むバルセロナは、前節はホームでエイバルに勝利(3-0)し、通算成績を7勝1分として首位を堅持。また、直前のチャンピオンズリーグでもホームでアヤックスを撃破(3-1)した。
一方、本拠地で待ち構えるレアル・マドリードは、前節はアウェーでレバンテに圧勝(5-0)し、通算6勝2敗として4位から3位に浮上。さらに直前のCLでもアウェーでリヴァプールに快勝(3-0)した。
両チームとも良い流れで今シーズン初対決を迎えるが、アウェーで連続完封勝利を収め、公式戦8連勝としたレアル・マドリードの方が勢いでは若干上と言えそうだ。
世界屈指の戦力を誇るバルセロナとレアル・マドリードとあり、FWリオネル・メッシとFWクリスティアーノ・ロナウドによる恒例のエース対決や、MFイヴァン・ラキティッチとMFルカ・モドリッチの両クロアチア代表による頭脳対決など、個々の選手に目を向けても話題に事欠かない。とはいえ、注目のスタメンに関しては、ついに出場停止処分が解けたFWルイス・スアレスの起用や、MFハビエル・マスチェラーノやDFジェレミー・マテューのポジションが未知数のバルセロナの方が読みづらくなっている。
対するレアル・マドリードは、欠場が確実視されているMFガレス・ベイルの代わりにはMFイスコが入ると見られており、ここ2試合に欠場したDFセルヒオ・ラモスは復帰が予想されている。
公式戦8連勝の間に35得点を挙げているレアル・マドリードに、リーガでここまで8試合無失点のバルセロナ。今回の対戦を数字から見ると、レアル・マドリードの攻撃力とバルセロナの守備力の激突となる。しかし、レアル・マドリードの得点が多いのは守備の安定、バルセロナの失点が少ないのは攻撃の安定が要因となっている。それゆえ、レアル・マドリードにとってはカウンターに繋がるボール奪取がどれだけできるか、バルセロナにとってはポゼッション時のボールロストをどれだけ防げるかが、勝負の鍵を握るだろう。