C・ロナ、今季3度目ハットで6戦13発…レアルがビルバオを粉砕

　リーガ・エスパニョーラ第7節が5日に行われ、レアル・マドリードがアスレティック・ビルバオとサンチャゴ・ベルナベウで対戦。5－0で大勝した。

　1日のチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節ルドゴレツ戦を2－1で制し、公式戦5連勝を達成したレアル・マドリード。今節では先発5人を変更し、ペペやトニ・クロース、カリム・ベンゼマら主力が先発に復帰した。また、守備放棄を指摘されて先発落ちの噂もあったギャレス・ベイルも右ウイングでスタートからプレーした。

　一方、チャンピオンズリーグとの二束のわらじに苦戦するビルバオは、先月行われた公式戦6試合で未勝利と深刻な不調に陥る。9月30日のチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節BATEボリソフ戦も格下相手に敵地で敗れ、失望と疲労を抱えた中でレアル・マドリードとのアウェーゲームに臨んだ。

　開始直後にマルケル・スサエタが果敢なミドルシュートを放つなど、アウェーのビルバオが積極的な入りを見せたが、レアル・マドリードが早々に先制点を奪う。3分、右サイドでダニエル・カルバハルからマイナスのリターンパスを受けたベイルが利き足とは逆の右足でファーサイドを狙ってクロスを上げると、これをクリスティアーノ・ロナウドがヘディングで流し込んだ。

　好調なエースの先制弾で勢いづくレアル・マドリードは、7分にもボックス左で仕掛けたC・ロナウドが細かいフェイントからニアを狙った強烈なシュートを放つが、ここは相手GKゴルカ・イライソスの好セーブに遭い、早い時間の追加点とはならず。その後もベイル、ベンゼマ、C・ロナウドの“BBC”トリオの連係から再三の決定機を演出するが、最後の場面で決め切れなかった。

　一方、早い時間にリードを奪われたものの、しっかりとボールをつないで反撃の機会をうかがうビルバオは、20分過ぎに最初の決定機を得る。22分、ペナルティアーク付近で浮き球のクリアボールに反応したイケル・ムニアインがダイレクトボレーを放つが、枠を捉えたシュートはGKイケル・カシージャスがフィスティングで防いだ。

　1点目を奪って以降、なかなかチャンスをモノにできずにいたレアル・マドリードだったが、前半終了間際に追加点を奪取。41分、C・ロナウドの決定機が阻まれた直後の右CKでルカ・モドリッチのクロスをゴール前のベンゼマが頭で合わせると、ピッチに強く叩き付けられたボールがゴール左に吸い込まれた。そして、効率良くゴールを重ねたレアル・マドリードが2点リードで前半を終えた。

　両チームの指揮官はハーフタイムでそれぞれ交代カードを切る。2点をリードするレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、前半にイエローカードをもらっていたうえ、これまで出ずっぱりのセルヒオ・ラモスをベンチに下げてラファエル・ヴァランを投入。一方のエルネスト・バルベルデ監督は負傷のベニャ・エチェバリアに代えてイバイ・ゴメスを送り出した。

　前半に引き続き主導権を握るレアル・マドリードは、55分に後半最初のゴールを奪う。ベンゼマのスルーパスに抜け出したベイルがボックス右でマイナスに折り返すと、C・ロナウドがワンタッチで流し込んだ。なおも攻撃の手を緩めないチームはその後も再三の決定機を作り出すと、69分にモドリッチのスルーパスに抜け出したC・ロナウドのお膳立てからベンゼマがチーム4点目を決めた。

　後半も劣勢が続くビルバオは、58分にスサエタの右クロスからイバイ・ゴメスが惜しいヘディングシュートを放って以降、ほとんど決定機を作り出すことができない。この状況を打開するため、18歳の新星、ウナイ・ロペスやシャビエル・エチェイタを投入するも、この交代策で流れを変えることができなかった。

　その後も手を抜かず攻め続けたレアル・マドリードは、ベイルやC・ロナウドの決定的なシュートが相手GKイライソスのファインセーブに阻まれるも、試合終了間際の88分にペペのシュートのこぼれ球がC・ロナウドの身体に当たって入る幸運なゴールでこの日のゴールショーを締めくくった。リーガ6試合で13得点を記録し、今シーズン3度目のハットトリックを達成したC・ロナウドの活躍などで、手負いのビルバオに完勝したレアル・マドリードが、公式戦の連勝記録を「6」に伸ばしている。

【スコア】
レアル・マドリード　5－0　アスレティック・ビルバオ

【得点者】
1－0　3分　クリスティアーノ・ロナウド（レアル・マドリード）
2－0　41分　カリム・ベンゼマ（レアル・マドリード）
3－0　55分　クリスティアーノ・ロナウド（レアル・マドリード）
4－0　69分　カリム・ベンゼマ（レアル・マドリード）
5－0　88分　クリスティアーノ・ロナウド（レアル・マドリード）

（記事／超ワールドサッカー）