同点弾を決めたゴディン [写真]=Getty Images
リーガ・エスパニョーラ第38節が17日に行われ、バルセロナとアトレティコ・マドリードが対戦した。
最終節で1位アトレティコと2位バルセロナの直接となった同試合。両チームの勝ち点差は3で、引き分け以上でアトレティコは1995-96シーズン以来、18シーズンぶりとなる10度目のリーグ制覇となる。バルセロナは勝利すると勝ち点で並び、両チームの当該成績でアトレティコを上回るため、連覇が決まる決戦となった。
試合はアトレティコに試練を与える展開となる。16分に今シーズン27得点を挙げ、チームを引っ張ってきたジエゴ・コスタが負傷でアドリアン・ロペスとの交代を強いられると、23分にはアルダ・トゥランもセスク・ファブレガスとの接触プレーによる負傷でラウール・ガルシアとの交代となり、攻撃陣の主軸を失うとともに2枚の選手交代枠を早くも使ってしまう。
ホームのバルセロナはボールを支配すると34分、セスクからの浮き球のパスをリオネル・メッシがペナルティエリア内右で、胸で落とすとアレクシス・サンチェスが角度のないところから豪快にニアサイド上へシュートを決め、先制に成功する。
前半押し込まれたアトレティコは後半に入り早々の46分、コケのパスからダビド・ビジャがエリア内左でシュートを放ったがポストを直撃。後半立ち上がりにバルセロナへ襲い掛かるアトレティコは49分、右CKを獲得するとディエゴ・ゴディンがヘディングシュートを叩き込み、同点とする。
57分にはバルセロナに負傷者。セルヒオ・ブスケッツに代わり、アレクサンドル・ソングがピッチに立つ。さらに62分にはペドロ・ロドリゲスに代え、負傷から復帰したネイマールをピッチへ。64分にバルセロナはメッシがネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴール。
アトレティコは72分にアドリアンを下げ、ホセ・ソサを投入し、交代枠を使い切る。バルセロナも77分にセスクに代えてシャビを入れ、こちらも交代枠を全て使う。
終盤、ホームの大歓声に後押しされてバルセロナが押し込むも、アトレティコ守備陣は体を張った集中した守備で決壊せず、1-1のドローに終わった。この結果アトレティコは勝ち点を90とし、バルセロナ、レアル・マドリードの“2強”を勝ち点3差で抑え、18シーズンぶりの優勝を果たした。
アトレティコは24日に行われるチャンピオンズリーグ決勝、レアル・マドリードとの“マドリード・ダービー”で二冠を懸けて対戦する。
【スコア】
バルセロナ 1-1 アトレティコ・マドリード
【得点者】
1-0 34分 アレクシス・サンチェス(バルセロナ)
1-1 49分 ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリード)