リヴァプールとアーセナルの名門対決はドロー決着 [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第36節が11日に行われ、リヴァプールとアーセナルが対戦した。
4試合を残してリーグ制覇を決めたリヴァプールは、前節チェルシーに1－3で敗れ、優勝決定後の初戦を飾ることができなかった。“王者”として臨む2戦目、本拠地『アンフィールド』に詰めかけたサポーターに勇姿を見せることができるだろうか。対するアーセナルはチャンピオンズリーグ（CL）準決勝でパリ・サンジェルマン（PSG）に連敗し、直近の公式戦4試合未勝利と苦境に陥っている。リーグ戦では前節ボーンマスに痛恨の逆転負け。未だ2位の座を維持しているものの、下位との差は縮まっており、CL出場権確保に向けて予断を許さない状況となっている。
昨年10月にアーセナルの本拠地『エミレーツ・スタジアム』で行われた一戦は2－2のドローで終了。アーセナルがブカヨ・サカとミケル・メリーノの得点で2度に渡ってリードを奪うも、フィルジル・ファン・ダイクとモハメド・サラーがネットを揺らしてリヴァプールが引き分けに持ち込んだ。今シーズン2度目の直接対決はどちらに軍配が上がるだろうか。
名門同士の一戦は序盤からチャンスシーンが続く。3分、アーセナルはFKからサインプレーを披露し、マルティン・ウーデゴーアのクロスに完全にフリーとなったブカヨ・サカが合わせたがシュートは枠を捉えられず。対するリヴァプールは7分、左サイドのスペースを突いたカーティス・ジョーンズが逆サイドのモハメド・サラーへ展開し、中央へのラストパスにルイス・ディアスが合わせたが、ここはGKダビド・ラヤの好セーブに阻まれた。
20分、リヴァプールは左サイドのスローインのクイックリスタートからアンドリュー・ロバートソンが鋭いクロスを供給。ニアサイドに陣取っていたコーディ・ガクポがヘディングシュートを叩き込み先制に成功。さらにその直後にはサラーの長いスルーパスで相手DFラインの背後へ抜け出したドミニク・ソボスライがGKラヤを引き付けて中央へ折り返し、走り込んだL・ディアスが難なく押し込んで、一気にリードを広げた。
勢いに呑まれる形となったアーセナルはボール保持率を高めるも、なかなかシュートまで持ち込めない時間が続く。対するリヴァプールは堅い守備から鋭いカウンターを繰り出し、何度か追加点のチャンスを創出。追加点は奪えなかったものの、王者の貫禄を見せつける戦いぶりで前半を終えた。
難しい前半となったアーセナルだが、後半は積極的な入りを見せて47分に1点を返す。ウーデゴーアが中盤から左サイドへ展開し、レアンドロ・トロサールが細かいドリブルからクロスを上げると、中央で上手くポジションを取ったガブリエウ・マルティネッリが頭でゴール右隅へ押し込む。64分にはウーデゴーアが持ち上がって敵陣ボックス手前まで侵入し、ラストパスにマルティネッリが走り込んだが、ここはコナー・ブラッドリーのブロックに阻まれた。
リヴァプールは67分に3枚替えを敢行するが、アーセナル優位の展開は変わらない。70分にはウーデゴーアが強烈なミドルシュートを放ち、GKアリソンのセーブと右ポストに阻まれたこぼれ球をミケル・メリーノが頭で押し込み、試合を振り出しに戻した。しかし80分、自陣ボックス手前でソボスライを倒したメリーノがこの日2枚目のイエローカードを提示されて退場に。残り時間を数的不利で戦うことを余儀なくされた。
攻勢を強めるリヴァプールは89分、右から仕掛けたサラーのクロスがファーサイドにこぼれ、フリーで走り込んだロバートソンがシュートを放ったが枠を捉えることができず。終了間際にはCKからロバートソンがネットを揺らしたがファウルの判定で得点は認められなかった。試合はこのまま2－2で終了している。次節、リヴァプールは19日にアウェイでブライトンと、アーセナルは18日にホームでニューカッスルと対戦する。
【得点者】
1－0 20分 コーディ・ガクポ（リヴァプール）
2－0 21分 ルイス・ディアス（リヴァプール）
2－1 47分 ガブリエウ・マルティネッリ（アーセナル）
2－2 70分 ミケル・メリーノ（アーセナル）
【スタメン】
リヴァプール（4－2－3－1）
GK：アリソン
DF：ブラッドリー（67分 A・アーノルド）、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF：フラーフェンベルフ（83分 エリオット）、C・ジョーンズ（67分 ヌニェス）、サラー、ソボスライ、ガクポ（66分 マック・アリスター）
FW：L・ディアス（79分 ジョッタ）
アーセナル（4－3－3）
GK：ラヤ
DF：ホワイト（78分 カラフィオーリ）、サリバ、キヴィオル、ルイス・スケリー
MF：トーマス、メリーノ、ウーデゴーア
FW：サカ（88分 ジンチェンコ）、トロサール（77分 ティアニー）、マルティネッリ
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By サッカーキング編集部
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