SNS上でニューカッスルに別れを告げたサン・マクシマン [写真]=Getty Images
ニューカッスルに所属しているフランス人FWアラン・サン・マクシマンが、自身の公式SNSを通してクラブへ別れの言葉を告げた。
サン・マクシマンに関しては、今夏のマーケットでニューカッスルを離れ、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・アハリに加入することが決定的だと報じられていた。ニューカッスルを率いるエディ・ハウ監督が「彼(サン・マクシマン)が去る可能性は高い」と明言しただけでなく、『アスレティック』や『BBC』など複数のメディアが移籍金3000万ポンド(約54億円)の支払いで合意に達したと報道。2026年6月30日までの3年契約が締結される見込みで、正式発表も間近だと見られていた。
このような状況の中、サン・マクシマンは自身の公式SNSを更新。「4年前、僕は初めてニューカッスルのユニフォームに袖を通した。その当時、僕はニューカッスルの選手になるだけでなく、ジョーディ(※ニューカッスルの住人)にもなろうとしていることに気づいていなかった」と綴り、4シーズンにわたってプレーしたクラブへ感謝の言葉を記した。
「もしかすると、これを見た人は『素敵なさよならのメッセージ』だと思うかもしれないが、僕がここで感じてきた想いはどんな言葉でも表現できないほど深いものだ。この街の人々と出会った最初の数カ月から、僕は彼らを心から理解し、彼らの揺るぎない情熱を素直に受け入れた。だからこそ、自分のすべてを捧げることがとても重要だったんだ。たとえそれがケガをしながらプレーすることであろうと、データに残らないことであろうと、チームのためになるのであればそれで良かった」
「信じて欲しいが、僕は気づいた時にはもうニューカッスルの虜になっていた。正直に言うと、クラブにとっての暗黒期にも移籍するチャンスはあったが、そのオファーは時既に遅しだった。なぜなら、僕はこのクラブを愛してしまっていたからだ。プレミアリーグ降格の危機からクラブを救うために、チームを助けるため、僕はここに残らなければならなかった。それが僕にとっての最重要なことだったんだ」
「もちろん、あの暗黒の時代には、クラブに対して疑念を抱く人もいただろう。だが、僕は常にこのクラブを信じていた。今のクラブの状況を見れば、美しいことを成し遂げられたと感じるはずだ。ニューカッスルがあるべき姿となり、僕もこのクラブを去る。クラブがこのような姿に戻るための一翼を担えたことが、僕にとっては何ものにも代え難いトロフィーのようなものだ」
「チームメイト、常に僕らを信じてくれたファン・サポーター、スタッフ、クラブなど、君たちみんなに感謝を伝えたい。すべてのメッセージに目を通させてもらった。確かに僕とニューカッスルのチャプターは終わりを迎えるが、このクラブの物語はこれからも続いていく。今やニューカッスルが僕の故郷だ。この想いはこれからも変わらないし、僕はこれからも君たちの最大のサポーターであり続ける。すべての試合を観戦するよ。クラブが勝ち続ける限り、僕はいつだって世界一幸せな男さ。そして、必ずみんなとまた会えると信じている」
「ジョーディの兄妹として、みんなのことを心の底から愛している。1度ジョーディになれば、生涯ジョーディさ」
現在26歳のサン・マクシマンは、2019年夏にニースからニューカッスルに完全移籍加入。1年目から左ウイングを主戦場に定位置を掴むと、その後は負傷に悩まされる時期もあったものの、スピーディかつテクニカルなドリブルを武器にニューカッスルの中心選手として活躍した。これまでにニューカッスルの公式戦通算で124試合のピッチに立ち、13ゴール21アシストを記録している。
サン・マクシマンの新天地となることが濃厚だと報じられたアル・アハリは、今夏のマーケットでチェルシーからセネガル代表GKエドゥアール・メンディ、リヴァプールを退団したブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、マンチェスター・Cからアルジェリア代表FWリヤド・マフレズを完全移籍で獲得。サン・マクシマンはプレミアリーグから加入する今夏4人目の選手として、アル・アハリの一員となる見込みだ。
By サッカーキング編集部
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