プレミアリーグで注目の若手選手たち [写真]=Getty Images
プレシーズンが始まり、各クラブが新戦力の獲得を目指して移籍市場が賑わう中、もっと身近なところ、すなわちアカデミーに目を向けるクラブもある。どのチームもアカデミーを所有しており、金銭面やファンとの繋がりを考えると、アカデミー出身の若手が活躍してくれれば、クラブにとってそれほど良いことはない。そこで今回は2023-24シーズンを前に、イギリスメディア『Planet Football』が選出した各クラブの注目の若手選手を紹介しよう。まずは昇格3チームと昨シーズンのボトムハーフのチームを紹介する。
[写真]=Getty Images
■ルートン:ジェイデン・ルーカー
昇格プレーオフを制し、プレミアリーグへの切符を掴んだルートンには若手を使う余裕はあまりないかもしれない。しかし、現在18歳のルーカーには注目しておいてもいいだろう。
ポジションはセントラルMF。トップチームでは1月のFAカップ3回戦ウィガン戦でベンチ入りが1度あっただけだが、どうやら、プレシーズンはトップチームとともに過ごすチャンスをもらっているようで、今後の流れ次第では出場機会を得ていくかもしれない。
■シェフィールド・U:アンドレ・ブルックス
地元シェフィールドで生まれ育ったブルックスは8歳のときから“ブレイズ”の下部組織に所属している。2021年5月に初のプロ契約を締結し、2022年8月から1カ月だけ6部のブラッドフォード・パーク・アベニューAFCにレンタルで加入した経験を持つ。
2022年11月のチャンピオンシップのバーンリー戦で試合終了間際の途中出場でトップチームデビューを飾り、その後、3月のFAカップ5回戦のトッテナム戦でスタメンデビューを果たした。
この若者について、チームの“先輩”であるクリス・バシャムは「ブルッキー(ブルックス)は本当に良い選手に見えるよ。ボールを持ったときに良いオーラがある」と期待感を口にしているのを見るに、この選手には注目に値する何かがあるのだろう。
■バーンリー:ジェームズ・トラッフォード
ヴァンサン・コンパニ監督のもと、就任1年目から嵐を巻き起こし、“チャンピオンシップのマンチェスター・C”と形容されるほどのサッカーで2部優勝を果たしたバーンリー。
プレミアリーグの舞台で大きな役割を果たしそうなのが、GKのトラッフォードだ。現在20歳で、マンチェスター・Cに所属しているトラッフォードは、まだ正式な発表はされていないものの、3日に移籍金1500万ポンド(約27億円)での移籍がクラブ間で基本合意したとの報道がなされており、順当にいけばプレミアリーグデビューをバーンリーで果たすことになりそうだ。
期待をされている理由は、先日のU-21欧州選手権を見れば一目瞭然だっただろう。U-21イングランド代表の正GKを務めたトラッフォードは全6試合を無失点に抑え、決勝では後半アディショナルタイムにPKをストップするなど優勝に大きく貢献した。
■エヴァートン:ルイス・ウォリントン
財政難に苦しんでいるエヴァートンは、資金を調達するために、有望な若手を売却しようとしていると報じられている。しかし、『Planet Football』の記事曰く、ウォリントンは「他のクラブを寄せ付ける派手さはないものの、チームを改善させられるだけの経験は持っているという理想的なバランス」の選手だという。
現在20歳でセントラルMFのウォリントンは、2022-2023シーズンはリーグ1(3部)のフリートウッドにレンタル移籍を果たし、リーグ戦38試合に出場するなど1シーズンを主力として戦った。そういった経験を活かし、6歳から所属するチームを助けたいと意気込んでいるだろう。
■ノッティンガム・フォレスト:ザック・アボット
N・フォレストのユースには現在17歳のアボットよりも年上で、トップチームへのステップアップにより近い選手もいるかもしれないが、スティーブ・クーパー監督がアボットを評価していることは間違いなさそうだ。
2021-22シーズンのFAユースカップで、N・フォレストはクラブ史上初めて決勝に進出。そのチームでアボットはセンターバックを務めていた。結局、決勝戦はマンチェスター・Uに敗れたが、クーパー監督はその3カ月後、2022年8月のカラバオ・カップ2回戦のグリムズビー戦で当時16歳だったアボットをトップチームでデビューさせた。
結局、トップチームでの出場はその1試合にとどまっているが、若手育成に定評があるクーパー監督が若きディフェンダーをどのように育てていくかには注目したい。
■ボーンマス:オーウェン・ビーヴァン
イングランドで生まれ育ったビーヴァンだが、母親を通じてウェールズ代表の資格を有し、現在はU-21ウェールズ代表でプレーしている。
9歳からボーンマスの下部組織に所属しているビーヴァンは、当初は中盤の選手としてプレーしていたものの、14歳のときにDFにコンバートされたという。2021年3月に初のプロ契約を結び、2021-22シーズンはU-18チームのキャプテンに任命され、同シーズンの後半は6部のトゥルーロ・シティFCにレンタル移籍。2022-23シーズンはトップチームに帯同することも増え、2022年8月のカラバオ・カップ2回戦ノリッジ戦でトップチームデビュー。4日後のプレミアリーグ、リヴァプール戦でも出場を果たしたが、同年9月に5部ヨーヴィルへのレンタルが決まった。
ヨーヴィルではリーグ戦31試合に出場し、シーズンを通じて経験を積むことに成功。一皮むけた若武者はアンドニ・イラオラ新監督の御眼鏡に適うだろうか。
■ウェストハム:ギディオン・コドゥア
2022-23シーズン、無類の強さを発揮していたウェストハムのU-18チーム。プレミアリーグU-18では2位に勝ち点17差をつけて南部地区を制し、FAユースカップでも24年ぶりの優勝を果たした。そんなチームの攻撃を牽引していたのがコドゥアだった。
コドゥアはプレミアリーグU-18で16試合11ゴール2アシストを記録。FAユースカップでも準々決勝からは毎試合ゴールを決め、6試合で3ゴール5アシストの大活躍だった。
現在18歳で、センターフォワードとウィングをこなすポリバレント性も備えた才能豊かなアタッカーは、ひとまずはU-21チームで経験を積んでいくことになりそうだが、ゆくゆくはデイヴィッド・モイーズ監督を、良い意味で悩ませる存在になっていくかもしれない。
■ウルヴァーハンプトン:ライアン・ジャイルズ
このリストの中では23歳と高齢の部類に入るジャイルズは、才能がなかったわけではないが、毎シーズンのようにレンタルに出され、ファーストチームに割って入ることはできていなかった。しかし、昨シーズン、レンタルで加入したミドルズブラで、マイケル・キャリック監督のもと、左サイドで不動のレギュラーを務め、昇格プレーオフに進出したチームを支えた。
しかし、フレン・ロペテギ監督のチームは同ポジションにホニーや、ジャイルズよりも若いラヤン・アイ・ヌーリ、ウーゴ・ブエノといった選手らがいるため、簡単にレギュラーになれるわけではない。それでも、2018年から毎シーズンのようにレンタルに出されているジャイルズには、そろそろウルヴズでのチャンスが与えられても良いはずだ。
■チェルシー:チェーザレ・カサデイ
新体制となり、若手主体の補強を行っているチェルシー。昨シーズン、バーンリーで見事な活躍を見せたイアン・マートセンも捨てがたかったが、このカサデイに軍配が上がった。
昨年の夏にインテルから移籍金1500万ユーロ(約23億円)+500万ユーロ(約8億円)のボーナスでチェルシーに加わったカサデイだが、トップチームでの出場機会はなく、1月からは2部のレディングにローンで加入し、15試合1ゴールを記録した。
カサデイがその実力を世界に示したのは、5月から行われたFIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023。U-20イタリア代表の中心選手として、2試合ではキャプテンも務め、7ゴール2アシストの大活躍で準優勝に貢献。ゴールデン・ブーツ賞(得点王)とゴールデンボール賞(大会最優秀選手)の2冠を達成した。
■クリスタル・パレス:ジェスラン・ラク・サキ
元々チェルシーの下部組織出身のラク・サキは、2019年にクリスタル・パレスの下部組織に移籍した。2021年4月に初のプロ契約を結んだラク・サキは、昨シーズン、リーグ1(3部)のチャールトンへレンタル移籍を果たし、そこで輝きを放った。
右ウィングを主戦場とするラク・サキは、チャールトンでリーグ戦43試合15ゴール8アシストの大活躍を見せ、サポーター投票と選手投票のクラブ年間最優秀選手賞をダブルで受賞を果たした。
クリスタル・パレスでは6月でコートジボワール代表FWウィルフレッド・ザハとの契約が満了に。その穴を埋めるのは容易ではないだろうが、U-21フランス代表MFマイケル・オリーセやイングランド代表MFエベレチ・エゼとともにパレスの攻撃を彩るのはこの若者かもしれない。
(記事/Footmedia)
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