マンC、MFライス獲得に向け総額約164億円を提示か…アーセナルも3度目オファーへ

　マンチェスター・Cが、ウェストハム所属のイングランド代表MFデクラン・ライス獲得に向けて最初のオファーを提示したようだ。26日、『アスレティック』や『ガーディアン』など、複数のイギリスメディアが伝えている。

　かねてから今夏のステップアップ移籍が確実視されているライス。バイエルンやマンチェスター・Uなど、複数のビッグクラブが熱烈な関心を寄せる中、獲得競争を優位に進行したのはアーセナル。24歳のイングランド代表MFを今夏の移籍市場におけるトップターゲットに据えた同クラブは、すでに選手本人と個人合意に達しているとも報じられている。

　アーセナルは今月に入り、クラブ史上最高額を更新する8000万ポンド（約146億円）＋1000万ポンド（約18億円）の最初のオファー、そして7500万ポンド（約137億円）＋1500万ポンド（約27億円）の2度目のオファーを提示。しかし、分割払いの期間やアドオンの構造などを巡ってウェストハム側を納得させることができず、いずれのオファーも即座に拒否されたことが明らかになっていた。するとその直後、マンチェスター・Cが今夏のライス獲得に乗り出していることが判明。近日中に正式な獲得オファーを提示する可能性が高いと指摘されていた。

　報道によると、マンチェスター・Cはこの度ウェストハムに対し、総額9000万ポンド（約164億円）の最初のオファーを提示した模様。具体的な内容については、8000万ポンド（約146億円）＋1000万ポンド（約18億円）のアドオンと報じられている。金額こそウェストハムの要求額である1億ポンド（約182億円）には満たないものの、分割払いの期限やアドオンの構造などで、アーセナルの過去2度のオファーよりも条件が優れているようだ。しかし『スカイスポーツ』によると、今回のマンチェスター・Cのオファーは、ウェストハムの要求額を満たしていないことから、拒否される可能性が高いという。

　なお、アーセナルは依然としてライス獲得を諦めておらず、3度目のオファー提示に向けた準備を進めているようだ。『ガーディアン』は、マンチェスター・Cの入札に対抗するべく、アーセナルがウェストハムの要求を満たす金額を提示する可能性があると指摘。その上で「アーセナルとライスとの間に個人条件に関する問題は存在していない」と付け加えている。27日の『デイリーメール』によると、アーセナルの3度目のオファー提示は、マンチェスター・Cの正式入札後48時間以内に行われる可能性が高いという。
　
　大きな動きを見せたライス争奪戦。果たして今夏の“人気銘柄”を確保するのはどちらのクラブになるのだろうか。