アーセナルがサカと契約延長！　2027年夏まで、年俸はチーム最高額に「ここが最適なクラブ」

　アーセナルは23日、同クラブに所属しているイングランド代表MFブカヨ・サカと新たに長期契約を締結したことを発表した。

　近年のアーセナルを支え続けてきた“エース”が新契約にサインした。イギリスメディア『BBC』によると、新契約は2027年夏までだという。イギリスメディア『アスレティック』によると、新契約におけるサカの給与はボーナス込みで年俸1500万ポンド（約26億円）ほどの見込み。現在のアーセナルにおける最高額を受け取ることとなり、過去のクラブ全体で見ても元ドイツ代表MFメスト・エジル氏に次ぐ歴代2番目の金額だ。現在のプレミアリーグでは8位タイの数字となる。

　サカは2001年9月5日生まれの現在21歳。8歳でアーセナルのアカデミーに入団して以降は順調にステップアップを遂げ、ウナイ・エメリ監督（現：アストン・ヴィラ）がクラブを率いていた2018－19シーズン、ヨーロッパリーグ・グループステージ第5節のヴォルスクラ戦でトップチームデビューを飾った。2019－20シーズンからはアーセナルに欠かせない主力に定着。2020－21シーズンと2021－22シーズンにはサポーター投票によって決まるクラブの年間最優秀選手に2シーズン連続で選出されていた。今季も序盤から優勝争いを繰り広げたアーセナルをウインガーとして支え、ここまでプレミアリーグ全37試合の出場で13ゴール11アシストを記録。アーセナルの公式戦通算では178試合の出場で37ゴール40アシストをマークしている。

　また、2020年10月に行われた国際親善試合のウェールズ代表戦でイングランド代表デビュー。即座にガレス・サウスゲート監督の信頼を掴み、EURO2020やFIFAワールドカップカタール2022でも貴重な戦力としてチームを支えた。イングランド代表通算では26試合に出場して8ゴール7アシストを記録している。

　新契約締結に際し、アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督はクラブ公式HPを通してコメントを発表。「ブカヨが契約を延長したことは、クラブにとって素晴らしいことだ。最高の才能に恵まれた若き選手が継続してプレーすることは、我々の進歩のための鍵を握っている。ブカヨは現在そして将来に渡り、我々のチームの重要な部分を占めているんだ。加えて、彼はその素晴らしい才能だけでなく、クラブにとって特別な存在でもある。我々全員から愛されており、現在このレベルに到達するまでの努力と献身は、彼自身と彼の家族の功績でもあるんだ。ブカヨがこれから先も我々と一緒に成長していく姿をサポーターの皆さんと共有できることを、非常に楽しみにしている」と喜んだ。

　加えて、サカ自身もアーセナルのクラブ公式HPにてコメントを発表。契約を延長した理由やアーセナルで成し遂げたい目標などに言及した。

「本当に嬉しいよ。これまで様々な話があったし、しばらく時間が経ってしまったけど、今こうしてここにいられる。僕が選手として進化するにはここが最適なクラブだ。とても美しいクラブで、それは僕らがどこでプレーしているのかを見れば一目瞭然だよね」

「僕にとっては、個人的な目標を達成することが重要だ。つまり、毎試合毎試合、どれだけ自分を追い込み、自分に要求できるかが大事なんだ。そして、家族、トレーニング施設、チームメイト、コーチングスタッフなど、自分の周りには数多くの支えてくれる人々がいる。最高の選手になるために必要なものは、すべて揃っていると思う。だからここに残ることを選んだ。将来に渡ってここにいられることを嬉しく思っているよ」

「僕はここで多くの変化を見てきた。このチームとクラブが成長するのを目の当たりにしてきたんだ。僕らの周りにいる誰もが興奮できるのは、このクラブが正しい方向に向かっているということだよ。きっと時間も僕らの見方になってくれるはず。僕らのチームを見ると、若い選手が多いよね。皆が野心的で、アーセナルでトロフィーを獲得していない選手が多く、大きなことを成し遂げたいと思っているよ。僕らは勝ちたいんだ、他のどこでもないここでね」

「このクラブがチャンピオンズリーグ（CL）に出場しなくなってから、既に長い時間が経過している。このスタジアムで試合が行われる火曜日と水曜日の夜が本当に楽しみだ。雰囲気は特別なものになるだろう」

　同時に、サカはファン・サポーターの存在にも言及。「ファンのみんなは最高だ。特に今年は本当に力強い後押しを実感できたね」と切り出すと「道でばったり出くわしても、多くの共通点を感じるんだ。それはこのチームに対する情熱という点だよ」と話している。「彼らはすべてを捧げている。僕に向かって話しかけてくれる彼らの目を見れば、それがわかるよ。そんな彼らを見るのは本当に嬉しいことだ。僕ら全員がファンとより深く繋がっていると感じていて、スタジアムでもそれを実感できる」と続け、情熱的なサポートに対する感謝を伝えた。