19年ぶりの栄冠へ…ヴェンゲル氏、古巣アーセナルのプレミア制覇に期待「チャンスを逃してはならない」

　かつてアーセナルで長期政権を築いたアーセン・ヴェンゲル氏が、今シーズンのプレミアリーグで首位を走っている古巣について言及した。14日、イギリス紙『デイリーメール』がコメントを伝えている。

　今シーズンのプレミアリーグで開幕から好調を維持しているアーセナル。21試合を戦い終えた段階での戦績は16勝3分2敗となっており、勝ち点「51」でリーグ首位に立っている。現地時間15日に行われる第12節延期分では勝ち点「48」で2位に付けるマンチェスター・Cと激突。アーセナルは1試合消化試合数が少ないものの、この試合に敗れれば得失点差で首位の座を明け渡すこととなる。

　今シーズンの優勝争いの行方を占う大一番を控える中、1996年から2018年まで約22年間アーセナルを指揮したヴェンゲル氏が古巣について言及。同氏は『beInスポーツ』に対し「チームとしてうまく機能し、観客もそれを見て喜んでいる。こうした現状を見ると良い気分になるよ。時には自分の人生の一部が終わったような複雑な気分にもなるけどね」とコメントした上で、アーセナルへの期待を次のように語った。

「おそらく、来シーズンは今シーズンほど有利な状況にはならないだろう。このチャンスを逃さないようにしなくてはならない。今シーズンは21試合を終えて『51』ポイントを獲得しているが、これは素晴らしいことだ。常に脅威となり得る存在の多くは競争から脱落しているように感じる。唯一の脅威はマンチェスター・Cだ。しかし、彼らでさえも昨年や一昨年のような支配力はなく、以前に比べて守備的に弱体化しているように感じる」

　ヴェンゲル監督が指揮した2003－04シーズンの無敗優勝以来、19年ぶりのリーグ制覇にも期待がかかるアーセナル。訪れたチャンスを生かし、栄冠を手にすることはできるだろうか。今後のタイトル争いのキーポイントとなるマンチェスター・C戦は、日本時間の16日午前4時半にキックオフを迎える。