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“宿敵”撃破のアーセナルが優勝候補の本命に浮上!…明暗分かれたノースロンドン・ダービーを深掘り

2023.01.17

今季2度目のノースロンドン・ダービーはアーセナルが2-0で勝利 [写真]=Getty Images

 プレミアリーグでアーセナルの勢いが止まらない。現地時間15日に行われた”宿敵”トッテナムとのノースロンドン・ダービーを2-0で制し、2位マンチェスター・Cとの勝ち点差を「8」まで広げて首位を堅持している。
 
 アーセナルは、右サイドを支配したイングランド代表FWブカヨ・サカが前半14分に相手GKのオウンゴールを誘って先制点をもたらすと、36分にはノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアが完璧なミドルシュートを叩き込み追加点。今月19日にパリで開催されるNBA(バスケットボール)の試合を観戦に行くのだろうか、サカとウーデゴーアは大好きなバスケットボールのパフォーマンスでゴールを祝い、勝ち点「3」をもたらす“3ポイントシュート”のポーズを決めた!


 
 後半に入るとホームのスパーズ(トッテナムの愛称)に押し込まれる時間帯もあったが、イングランド代表GKアーロン・ラムズデールを中心とした堅守で反撃をシャットアウト。見事2-0の完封勝利を収めた。”宿敵”を撃破し、プレミアリーグ首位の座を確固たるものとしたアーセナル。そこで、今シーズンの優勝争いのターニングポイントとも呼べるノースロンドン・ダービーを振り返ってみよう。
 
[写真]=Getty Images

アーセナルの勝利

 
 昨年5月の同カードはトップ4争い直接対決となり、敵地で0-3の大敗を喫したアーセナルは4位の座を明け渡しチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した。当時はチーム再建に時間がかかるように思われたが何のその。今シーズンはブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスとウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコの加入で流動性が増し、スイス代表MFグラニト・ジャカの“オールラウンダー”への覚醒によってチームは様変わり。今シーズンの公式戦で「勝率8割」という異様な結果を残しているのだ。
 
 そしてトッテナム相手にも昨シーズンのリベンジを達成。敵地で同クラブを相手にリーグ戦で勝利するのは9年ぶりのこと。もちろん、2019年から使われているトッテナムの新本拠地「トッテナム・ホットスパー・スタジアム」で勝利するのも初めてだった。そして、今季はホームでの対戦でも勝利しているため、2013-14シーズン以来となる“シーズンダブル”を達成したことになる。とりわけ今シーズンのアーセナルはアウェイゲームでの堅守が目立っており、リーグ戦のアウェイゲームは10試合でわずかに6失点。そして7試合でクリーンシートを達成しているのだ。
 
 これでアーセナルは今季リーグ戦18試合を終えて「15勝2分け1敗」。18試合を終えた時点での勝ち点「47」はクラブ記録で、前回リーグ優勝を飾った2003-04シーズンの“インビンシブルズ(無敗)”よりも勝ち点を稼いでいるのだ。2位のマンチェスター・Cとの差も「8」まで広げている!

トッテナムvsアーセナル

今季2度目のノースロンドン・ダービーもアーセナルに軍配


 

■地元メディアの反応

 
 地元メディアは勝利したアーセナルを称えながらも、トッテナムの戦い方に首を傾げた。英紙『テレグラフ』は「トッテナムが超安全策でアーセナルの術中にはまる。コンテは誰に責任転嫁する?」と綴って、ホームゲームにもかかわらず積極性を欠いたスパーズの戦術について指摘した。

「コンテは誰のせいにするのか? 公の場では強気な態度を取ったが、陰ではアーセナルに先制点をプレゼントしたフランス代表GKウーゴ・ロリスを咎めるのかもしれない。だが、監督の戦術が完全に間違っていたのも事実だ。今シーズン最初の対戦(アーセナルが3-1で勝利)と同じく“超保守的”なアプローチでアーセナルの術中にはまった」
 
 さらに同紙は、ロンドンの地下鉄で乗降車する際にアナウンスされる注意喚起になぞって、足元の「ギャップに気をつけよう。いや、これは格差か?」と、14ポイントまで開いた両チームの差についても触れている。
 
 英紙『ガーディアン』も、アーセナルのパフォーマンスを称賛しながらスパーズの出来について言及。「コンテは試合前にアーセナルの背中が近づいてきたと語ったが、実際は今シーズンの前半戦、誰もアーセナルの背中を触れなかった。コンテのトッテナムに至っては惜しくもなかった。1-3で敗れた10月の対戦は酷かったが、その時は予想通りだったとも言える。だが今回はもっと酷かった。それくらいの前半の内容だった。アーセナルが完全に調和されたパフォーマンスで2ゴールを奪って勝負を決めてしまった」

アントニオ・コンテ監督(右端)

現地ではトッテナムのコンテ監督(右端)の采配に対する厳しい声も


 

■新旧“英仏GK対決”

 
 両チームの守護神は、これ以上ないほど明暗がくっきり分かれた。酸いも甘いも知り尽くしたトッテナムのGKロリス(36歳)だが、この日は精彩を欠くことに。14分、右サイドを抜け出したサカがドリブルで持ち込み至近距離からクロスを上げると、これがイングランド人MFライアン・セセニョンの足に当たってロリスの正面に飛んだ。咄嗟に反応した同選手だが、弾いたボールは不運にも自陣ゴールに吸い込まれてオウンゴールに。ロンドンのメディア『フットボール・ロンドン』などは「彼のミスが試合を変えた」としてロリスにこの試合最低となる「3」の採点をつけている。
 
 ロリスは言わずと知れた世界的GKだ。先日引退を発表したフランス代表では、主将としてFIFAワールドカップロシア2018で頂点に立ち、昨年のFIFAワールドカップカタール2022でも準優勝。フランス代表では歴代最多となる145キャップを誇る。そんな偉大なGKがプレミアリーグの試合でオウンゴールを献上するのは、出場354試合目で初めてだという。

ウーゴ・ロリス(背番号「1」)

トッテナムのGKロリス(背番号「1」)は自らのオウンゴールで先制点を献上


 
 一方でアーセナルは若き守護神が完璧なパフォーマンスを披露。24歳のラムズデールは、押し込まれた後半に度重なるファインセーブでチームを救った。左サイドを抜け出したセセニョンのシュートに対しては左足を出して反応。何より圧巻だったのは50分のシーンだ。イングランド代表FWハリー・ケインが、ワントラップしてボックス付近から得意の形で右足を振りぬいたが、ラムズデールが難なくセーブ。触らなければゴール左隅に突き刺さっていたはずだが、ラムズデールが完璧なポジショニングと相手の癖を読み切った素早い反応で危なげなくボールを弾いて見せた。一見すると普通のセーブだが、ビッグチャンスにさえ思わせない極上のセーブだった。
 
『フットボール・ロンドン』も「押し込まれた試合後半に2本の好セーブ。とても集中したパフォーマンス」としてラムズデールに「8」の高採点をつけた!

アーロン・ラムズデール

好セーブを連発しチームの勝利に貢献したラムズデール


 

■”ダービー男”が不発

 
 この試合は、トッテナムの絶対的エースにとって“運命の一戦”に思われた。これまでトッテナムで積み上げてきたゴール数は「265」。故ジミー・グリーヴズが持つクラブ歴代最多ゴール記録(266)まであと1ゴールに迫ったケインからすると、”宿敵”との一戦で偉大な記録に並ぶチャンスだったのだ。さらにプレミアリーグでも通算198ゴールまで来ており、史上3人目の200ゴールにも迫っていた。
 
 そしてケインといえば“ダービー男”だ。これまでノースロンドン・ダービーでは16度の対戦で歴代最多となる「14ゴール」を叩き出していたのだが、リーグ戦17度目となる今回のダービーは不発に終わった。それでも彼が記録を更新するのは時間の問題だろう。もしかすると、次の19日のマンチェスター・C戦で偉大な記録を打ち立てるかもしれない…。

ハリー・ケイン(右)

アーセナル戦を得意とするケイン(右)も今回は不発に終わった


 

■これで優勝候補の本命に…

 
 ようやく、首位のアーセナルが優勝候補の筆頭に躍り出た。今シーズンは開幕から連勝スタートを切って、クラブ史上最高の成績を更新し続けているアーセナルだが、これまでは本命視されていなかった。6シーズン連続でトップ4を逃し、19年間もリーグ優勝から遠ざかっている影響からか、誰もアーセナルの優勝に自信を持てなかったのだろう。
 
 英国ブックメーカー『ウィリアムヒル』の優勝オッズでも、2連覇中のマンチェスター・Cが常に優勝候補筆頭の座を守り続けていた。いくらアーセナルが首位でリードを広げても、彼らは優勝オッズではずっと2番手以下だったのだ。14日のマンチェスター・ダービーで2位のマンチェスター・Cが敗れたあとも、優勝オッズでは依然として同クラブが本命だった。それが15日のノースロンドン・ダービーの結果を受け、ようやくアーセナルが優勝候補の筆頭に浮上したのである。
 
 もちろん先は長い。次節は今シーズン唯一黒星を喫している相手、マンチェスター・Uとの大一番だ。さらに2位のマンチェスター・Cとは、まだ2度の対戦を控えている。それでも、19年ぶりのリーグ優勝を目指すアーセナルが、ようやく本気で優勝を狙える状況になったのは事実だろう。
 
やはり今回のノースロンドン・ダービーは、今シーズンの優勝争いを占う一戦だったのかもしれない!?

(記事/Footmedia)

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