アーセナルが首位固めへ！　ブライトンを下す…三笘薫は1得点、冨安健洋との対決で随所に輝き

　プレミアリーグ第18節が12月31日に行われ、ブライトンとアーセナルが対戦した。

　ブライトンは26日に行われた前節のサウサンプトン戦を3－1で勝利し、FIFAワールドカップカタール2022の中断期間が明けてから初のホーム戦を迎えた。2022年最後、そして再開後の“ホーム開幕戦”の相手はアーセナル。今季のプレミアリーグで首位を走っているアーセナルは、直前に2位のマンチェスター・Cがエヴァートンとの一戦をドローで終えたため、この試合に勝利すれば勝ち点差を「7」に広げることができる。

　ブライトンは前節からスターティングメンバーを2名変更。モイセス・カイセドが出場停止の中盤にはビリー・ギルモアが入り、右サイドバックを務めるタリク・ランプティは今季のプレミアリーグで初スタメンとなっている。三笘薫は2試合連続で先発に名を連ねた。一方、アーセナルは3－1で勝利した前節のウェストハム戦から1名を入れ替え。左サイドバックにオレクサンドル・ジンチェンコが入ったのみの変更で、冨安健洋はベンチからのスタートとなった。

　試合は開始早々に動く。2分、アーセナルのトーマス・パルティが素早い攻守の切り替えで即座にボールを奪い返すと、ルーズボールを拾ったジンチェンコが左サイドへ繋ぐ。ボールを受けたガブリエウ・マルティネッリが積極的な仕掛けからフィニッシュまで持ち込むと、相手に当たってこぼれたボールをブカヨ・サカが押し込んだ。アーセナルが幸先良く先制に成功している。

　その後はなかなか次の1点が生まれなかったものの、前半も終盤に差し掛かった39分、アーセナルがリードを広げる。サカの蹴った右コーナーキックが跳ね返されると、こぼれ球を拾ったマルティン・ウーデゴーアが左足で叩き込み、アーセナルが追加点を記録した。

　2点リードで折り返した後半立ち上がり、アーセナルはトーマスからのパスを受けたマルティネッリがペナルティエリア内に侵入する。縦への仕掛けから振り抜いた一撃はGKに阻まれたが、こぼれ球をエディ・エンケティアが見逃さない。ガブリエウ・ジェズスに代わって最前線に入っているエンケティアが2試合連続のゴールを決め、アーセナルが試合を決定的なものとした。

　アーセナルは61分、両サイドバックの交代を敢行し、キーラン・ティアニー、そして冨安がピッチに送り出される。冨安は右サイドに入り、三笘とのマッチアップが実現した。すると直後の65分、三笘が冨安からボールを奪い、ブライトンが反撃に出る。ピッチ中央でボールを受けたギルモアはボールを持ち運びながら、斜めに走り込んだパスカル・グロスへボールを届ける。グロスが左斜め前に送ると、三笘がワントラップから冷静に押し込み、ブライトンが1点を返した。三笘にとっては今季のプレミアリーグ2点目、公式戦3点目となっている。

　直後からブライトンは前への圧力を強め、70分には途中出場のジェレミー・サルミエントがボックス内で仕掛けてクロスボールを送るも、味方には合わない。ここからアーセナルがカウンターへ。グラニト・ジャカからのパスを受けたウーデゴーアがダイレクトでスルーパスを狙うと、ボールは前がかりになっていたブライトン守備陣背後の広大なスペースへ。スピードに乗ったマルティネッリがそのままフィニッシュを沈め、アーセナルが再び点差を「3」とした。

　それでも、この日のブライトンはこのままでは終わらない。77分、最終ラインでボールを持ったルイス・ダンクのロングパスに、斜めのランニングでゴール前に飛び出したエヴァン・ファーガソンが反応。ウィリアン・サリバの処理が中途半端になった隙を見逃さずに右足で押し込み、ブライトンが再び点差を縮めた。さらに、88分にはファーガソンの落としを受けた三笘がペナルティエリアに侵入して右足を振り抜き、ゴールネットを揺らしたものの、わずかにオフサイドが確認されて得点とはならず。試合はこのままタイムアップを迎えた。

　勝利したアーセナルはこれで今季2度目となるプレミアリーグ5連勝。首位をキープした。一方、ブライトンはプレミアリーグ2試合ぶりの黒星となっている。

　次節、ブライトンは3日に敵地でエヴァートンと対戦する。一方、アーセナルは同じく3日、ホームにエヴァートンを迎える予定だ。

【スコア】
ブライトン　2－4　アーセナル

【得点者】
0－1　2分　ブカヨ・サカ（アーセナル）
0－2　39分　マルティン・ウーデゴーア（アーセナル）
0－3　47分　エディ・エンケティア（アーセナル）
1－3　65分　三笘薫（ブライトン）
1－4　71分　ガブリエウ・マルティネッリ（アーセナル）
2－4　77分　エヴァン・ファーガソン（ブライトン）