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英リズ・トラス新首相が応援するサッカークラブは? 現地紙は“宗旨替え”を揶揄

2022.09.06

新首相に就任するリズ・トラス氏 [写真]=Getty Images

 イギリスでは現地時間5日に与党・保守党による党首選が行われ、リズ・トラス外相が多数票を獲得して勝利。6日にエリザベス女王から組閣の要請を受ける新たな首相にも、お気に入りのサッカークラブがあるようだ。5日にイギリスのサッカー専門誌『フォー・フォー・ツー』などが伝えた。

 第78代首相になるトラス氏は、オックスフォード出身。幼少期をリーズなどで過ごし、オックスフォード大学に進学。在学中は自由民主党を支持していたが、卒業前に左派から保守党へ宗旨替えした。2010年にノーフォーク州で国会議員に初選出されると、環境相や法相、国際貿易相、外相などを経て、史上3人目の女性首相にまで登り詰めた。

 そんなトラス氏は、7月末にリーズ・ユナイテッドの本拠地『エランド・ロード』に隣接する会議場で演説を開催。その際、「こんなことをエランド・ロードで言うのは申し上げにくいのですが…私がヨークシャーからノーフォクに地盤を移してから、ノリッジ・シティのサポーターになったのです。とても家庭的なクラブで…ほかになんと言えばいいのでしょうか。デリア(・スミス ※ノリッジの共同大株主)は素晴らしい女性であり、素晴らしい料理本を出しています」と、ノリッジ・シティのサポーターであることを公言していた。

 実際、トラス氏はノリッジ・シティの本拠地『キャロウ・ロード』でたびたび姿を目撃されている。また、7月には『ウェンブリー・スタジアム』で行われた女子EURO2022決勝ドイツ女子代表戦の観戦にも訪れ、イングランド女子代表の初優勝の瞬間を見届けていた。

 ただ、トラス氏は上述のコメントの一方で、「ドン・レヴィー氏の精神を受け継ぐことを望んでいます。私たちは勝たなければならないのだから」とも発言していた。レヴィー氏はリーズの・ユナイテッドのレジェンドとして知られており、1961年から1974年にかけて同クラブを指揮。1部リーグ優勝2回やFAカップとリーグカップ制覇などに導いた。

 この発言が首相就任によって再び蒸し返されることに。イギリス紙『デイリー・スター』は「リズ・トラス首相は故郷のクラブであるリーズ・ユナイテッドを捨ててノリッジに移籍し、まさに転身を遂げた人物であることを証明した」と、“風見鶏”スタイルのトラス氏を揶揄している。

 なお、トラス氏はウクライナを侵攻するロシアへの強行姿勢を貫いてきた人物。今年2月には、2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ決勝をサンクトペテルブルクで開催しないよう率先して求め、会場は後にパリの『スタッド・ドゥ・フランス』へと変更になっていた。

By サッカーキング編集部

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