フルアム、D・ジェームズ＆C・ヴィニシウスを獲得！　“デッドラインデー”に計4選手が加入

　フルアムは9月1日、ウェールズ代表MFダニエル・ジェームズとブラジル人FWカルロス・ヴィニシウスが加入することを発表した。

　“デッドラインデー”にフルアムが続々と新加入選手を発表した。フルアムは同日、コリンチャンスとの契約を解消していた元ブラジル代表FWウィリアンを、移籍金の発生しないフリー移籍で獲得。さらに、パリ・サンジェルマンから元フランス代表DFレイヴァン・クルザワを1年間のレンタル移籍で獲得していた。フルアムの補強はここで終わらず、リーズからD・ジェームズが1年間のレンタル移籍で加入。さらに、ベンフィカからカルロス・ヴィニシウスの完全移籍加入も決定した。同選手の契約期間は2025年夏までの3年間で、1年間の延長オプションも付随している。

　D・ジェームズは1997年11月10日生まれの現在24歳。スウォンジーで頭角を現し、2019年夏にマンチェスター・Uへと完全移籍した。“赤い悪魔”には2シーズン在籍し、公式戦74試合の出場で9ゴール9アシストを記録。2021年夏に推定移籍金2500万ポンド（当時のレートで約38億円）でリーズへと完全移籍していた。リーズでは主力として活躍し、昨季の公式戦では37試合に出場して4ゴール5アシストを記録。今夏はプレミアリーグの複数クラブから関心を寄せられており、特にトッテナムが獲得に本腰を入れていることが報道されていた。しかし、“ワールドカップイヤー”の今季は安定した出場機会を確保できるクラブでのプレーを望み、トッテナムへの移籍は実現せず。新天地にフルアムを選んでいた。

　一方、C・ヴィニシウスは1995年3月25日生まれの現在27歳。身長190センチメートルの左利きで、センターフォワードを本職としている選手だ。母国でデビューを飾った後、2018年夏にナポリに完全移籍。その後はリオ・アヴェ、モナコへのレンタル移籍を経験し、2019年夏にベンフィカへ完全移籍した。同シーズンは公式戦47試合の出場で24ゴール13アシストを記録。リーグ戦では18ゴールを挙げて得点王に輝いた。その後トッテナムへとレンタル移籍したものの、当時クラブを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督（現：ローマ）の信頼を得られず。翌年はPSVへのレンタルに出ると、エールディヴィジ23試合の出場で6ゴール6アシストをマーク。当初、PSVへは2年間のレンタル移籍で加入していたものの、2シーズンぶりにプレミアリーグに再挑戦することとなった。

　フルアム加入に際し、両選手はクラブ公式サイトでコメントを発表。D・ジェームズは「監督と話をして、僕にぴったりのクラブだと感じた。ここでプレーすることを楽しみにしているよ。待ちきれないね」と喜びの声を発した。一方、C・ヴィニシウスは「ここに来られて嬉しい。何よりも、僕にとっては再びプレミアリーグでプレーする機会を得られたことが幸せだ。以前の自分と比べてさらに経験を積んだから、今ならクラブの力になれる」と意気込んでいる。

　今シーズン、フルアムは昇格組ながらプレミアリーグ開幕から2勝2分1敗と好スタートを切っている。2018－19シーズン以降は1シーズンごとに昇降格を繰り返す“エレベータークラブ”にとなっていたが、今季はここまで安定した戦いぶりを披露。“デッドラインデー”に即戦力となる4選手を迎え入れ、プレミアリーグで“台風の目”となる準備は整った。