プレミア上位クラブの主力選手たち [写真]=Getty Images
プレミアリーグ開幕まであと10日。そこで各クラブの新シーズン序盤戦の“難易度”を分析しよう。
2022-23シーズンのプレミアリーグは8月5日(金)に開幕する。今シーズンはクリスタル・パレス対アーセナルのフライデーナイトのロンドンダービーで幕を開ける。6年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指すアーセナルにとっては厄介に感じる初戦だ。
昨季アーセナルは、同クラブのレジェンドである元フランス代表MFのパトリック・ヴィエラ監督が率いるクリスタル・パレスを相手に2戦して0勝1分1敗と一度も勝てなかった。それだけではなく、今年4月に行われた敵地での一戦は0-3で大敗を喫しているのだ。そのため「難しい初戦」と言えるのだが、実はそれほど難易度は高くないという。
プレミアリーグはデータサイト『Opta』の情報などを元に、全ての試合に“難易度”を設定している。それが『Fixture Difficulty Rating (FDR)』である。この『FDR』は細かいデータのほか、各クラブのホームとアウェイの直近6試合の成績を鑑みて、試合の難易度を5段階で評価するもの。例えば、最も難しい試合と考えられるのは王者マンチェスター・Cとの一戦。さらにホームゲームよりアウェイゲームの方がより難しい。事実、開幕節を見ると「最高難度5」の試合を戦うのが、昨季王者のマンチェスター・Cをホームに迎えるウェストハムと、同じく本拠地でリヴァプールと対戦するフルアムである。
昨季、マンチェスター・Cはアウェイゲームでわずかに1敗(14勝4分)。2位に入ったリヴァプールもアウェイゲームでは2敗(13勝4分)しか喫していない。そのため彼らとの試合は当然のように「難易度5」となっている。続いて「難易度4」の開幕戦を迎えるのはブレントフォード(敵地でレスター戦)、ブライトン(敵地でマンチェスタースターU戦)、エヴァートン(本拠地でチェルシー戦)、サウサンプトン(敵地でトッテナム戦)だ。一方で、クリスタル・パレス対アーセナルの難易度はというと、アーセナルからすると「2」でパレスからすると「3」となっている。昨季の対戦ではクリスタル・パレスに軍配が上がっているが、やはり過去のデータなどを細かく見るとアーセナルに分があるようだ。
それでは各クラブの開幕5試合の「難易度」をチェックしてみよう。
[写真]=Getty Images
開幕5試合の難度が最も高いのはボーンマス、サウサンプトン、そしてクリスタル・パレスで5戦合計の難易度は「計17」だ。昨季2部リーグで2位となって3シーズンぶりにプレミアの舞台に帰ってきたボーンマスは、開幕戦こそ「難易度2」となる本拠地でのアストン・ヴィラ戦だが、その後は敵地でのマンチェスター・C戦(難易度5)、ホームでのアーセナル戦(3)、敵地でのリヴァプール戦(5)と難しい試合が続く。
サウサンプトンも開幕5試合でトッテナム戦(A)、レスター戦(A)、チェルシー戦(H)と「難易度4」が3試合も組まれている。そして開幕戦でアーセナルとぶつかるクリスタル・パレスも、第2節にリヴァプール戦(5)、第4節にシティ戦(5)を控えているのだ。
次に序盤戦の難易度が高いのはニューカッスルと昇格組のノッティンガム・フォレストで「計16」。24シーズンぶりにプレミアの舞台に帰ってきたフォレストは、敵地でのニューカッスル戦で始まり、第4節にトッテナム戦(3)と第5節にマンチェスター・C戦(5)を控えている。
プレミアの“ビッグ6”の中で最も厳しい序盤戦となるのは、エリック・テン・ハフ新監督を迎えたマンチェスター・ユナイテッドだ。彼らは開幕2試合こそ「難易度2」のブライトン戦(H)とブレントフォード戦(A)だが、第3節に「難易度5」のリヴァプール戦(H)、第5節に「難易度4」のレスター戦(A)を控えており、開幕5試合の難易度は「計15」となっている。これはフルアムやレスターと並び6番目に難易度が高いことになる。
一方で、比較的に楽な序盤戦となったのはリヴァプールとトッテナムだ。エースのFWモハメド・サラーが契約を延長し、3季ぶりに頂点を目指すリヴァプールは、開幕5試合で「難易度4」以上の試合が第3節の敵地でのマンチェスター・U戦(4)だけだ。昨季トップ4に滑り込んだスパーズ(トッテナム)も「難易度4」以上の試合は、アウェイゲームとなる第2節のチェルシー戦(4)だけだ。両チームとも開幕5戦の難易度は「計13」となっている。
彼らよりも楽な序盤戦となるのがチェルシーや王者マンチェスター・Cでその難易度は「計12」。チェルシーは第2節にスパーズを本拠地に迎えるが、この試合の難易度は「3」に過ぎない。トッテナムは、昨季のアウェイゲーム残り6試合で「3勝2分1敗」と少し苦しんでおり、彼らのアウェイゲームの評価は「3」に留まっている。一方で彼らのホームゲームは「難易度4」となっている。
王者マンチェスター・Cも開幕5試合は全て難易度3以下だ。開幕戦こそ昨季の対戦で引き分けに終わった敵地でのウェストハム戦(難易度3)だが、その後の4試合のうち2試合が昇格勢とのホームゲームということもあり、十分に開幕5連勝を狙える。ただし、第4節のパレスとのホームゲームは「難易度2」だが、昨季の同カードを0-2で落としているため警戒が必要だろう。
最後に、開幕5試合の難易度が最も低いのはアーセナルだ。前述通り、開幕戦は敵地でのクリスタル・パレス戦(難度2)。続いてレスター戦(H:難度3)、ボーンマス戦(A:難度2)、フルアム戦(H:難度2)、アストン・ヴィラ戦(H:難度2)となっており、開幕5試合のうち4試合が「難易度2」となっているのだ。昨季は序盤でチェルシーやマンチェスター・Cと当たって開幕3連敗を喫したガナーズだが、今季は連勝スタートが期待できそうだ。
■プレミアリーグ開幕5試合の合計の難易度
ボーンマス (難易度17)
クリスタル・パレス (難易度17)
サウサンプトン (難易度17)
ニューカッスル (難易度16)
ノッティンガム・フォレスト (難易度16)
フルアム (難易度15)
レスター (難易度15)
マンチェスター・U (難易度15)
ブライトン (難易度14)
ウェストハム (難易度14)
アストン・ヴィラ (難易度13)
ブレントフォード (難易度13)
リヴァプール (難易度13)
トッテナム (難易度13)
ウォルヴァーハンプトン (難易度13)
チェルシー (難易度12)
エヴァートン (難易度12)
リーズ (難易度12)
マンチェスター・C (難易度12)
アーセナル (難易度11)
(記事/Footmedia)
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By Footmedia