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10チーム以上を渡り歩いたさすらいのプレミアリーガー8人

2022.07.15

[写真]=Getty Images

 プレミアリーグの開幕まで1カ月を切り、移籍市場の動きも慌ただしくなってきた。移籍の理由や事情はそれぞれの選手によって異なる。タイトル獲得や欧州の舞台を目指し、ステップアップのために移籍を決断する選手もいれば、出場機会を求めて新天地に向かう選手もいる。クラブ間の事情で移籍が決まる選手も少なくない。

 移籍が決まれば、慣れない土地で生活をしながら、ピッチの上では結果を出さなければならない。決して簡単なことではないだろう。イギリスメディア『デイリースター』は、過去に「10チーム以上」を渡り歩いたプレミアリーグの8選手を紹介している。

■ロビー・キーン

ロビー・キーン

 元アイルランド代表FWロビー・キーンは相手チームから求められる形で移籍を繰り返し、行く先々でファンから愛された。17歳の時にウルヴァーハンプトンのトップチームでデビューを飾り、2年続けて2部リーグで二桁得点を達成。19歳になってすぐに、当時プレミアリーグのコヴェントリーに移籍をすると、翌年にはセリエAの強豪インテルに引き抜かれた。イタリアの水には馴染めず、1年目のシーズン途中でリーズへ移籍。2002年に加わったトッテナムではエースの座を確立し、所属した6年の間に3度もクラブの年間最優秀選手に選ばれた。

 2008年には憧れのクラブだったというリヴァプールに完全移籍。しかしトッテナム時代のような輝きを発揮することができず、わずか半年でスパーズに復帰。セルティックとウェストハムへの期限付き移籍を経て、2011年夏にMLSのLAギャラクシーでの挑戦を選択した。アストン・ヴィラへの期限付き移籍期間も含めて、2017年1月までアメリカでプレーを続けた。その後はトッテナム時代のチームメイト、テディ・シェリンガムが監督を務めていたインドのATKでプレーをして、現役生活に幕を閉じている。

ラヴェル・モリソン

ラヴェル・モリソン

 ポール・ポグバやジェシー・リンガードとともに、マンチェスター・Uアカデミーの中心選手として、2010-11シーズンのFAユースカップ優勝に貢献。ラヴェル・モリソンはマンチェスター・Uのホープとして期待されていた。しかし私生活でのトラブルが影響してエリート街道を踏み外すと、流浪の民となったモリソン。マンチェスター・Uのトップチームではリーグ杯の3度しかピッチに立つことができなかった。

 2012年1月にウェストハムへ移籍し、バーミンガム、QPR、カーディフとチャンピオンシップの3クラブへの期限付き移籍を経て、2015年にラツィオと契約。しかしセリエAでも真価を発揮できず、QPRとメキシコのアトラスに期限付き移籍をした後、2019年2月にスウェーデンのエステルスンへ。同年夏にプレミアリーグに昇格したシェフィールド・Uに加わったものの、出場機会に恵まれずにシーズン途中でミドルズブラに期限付き移籍。2020年夏にはオランダのADOデン・ハーグに加わったが、エールディヴィジで4試合しか出場することができずに半年で退団した。2021年夏にマンチェスター・Uの先輩でもあるウェイン・ルーニーが率いていたダービーと契約し、2021-22シーズンは36試合に出場して4得点を決めたが、6月末で契約は満了となった。まだ29歳。ブレイクの可能性は残されているのだろうか。

■ニコラ・アネルカ

ニコラ・アネルカ

 移籍の多かった選手として多くの人が真っ先に名前を挙げるだろう。スケールの大きな選手だったが、一つの場所に長くとどまることができず、多くのクラブを渡り歩く運命にあった。1997年2月にパリ・サンジェルマン(PSG)からアーセナルに加わると、チーム最多の19得点を決め、1998-99シーズンのPFA年間若手最優秀選手に選ばれた。同シーズン終了後、レアル・マドリードへ移籍。しかし、ケガの影響もあって結果を残せず、1年でスペインを離れてPSGに復帰した。

 2001-02シーズンの冬の移籍市場でリヴァプールに期限付き移籍で加入すると、2002年夏にマンチェスター・Cへ完全移籍。その後もフェネルバフチェ、ボルトン、チェルシーと移籍を繰り返した。チェルシーで自己最長となる4年間を過ごした後は、2012年に中国スーパーリーグの上海申花と契約。ユヴェントス、ウェスト・ブロムウィッチと渡り歩き、最後はインドスーパーリーグのムンバイ・シティでプレーをして、36歳でスパイクを脱いでいる。

■アンディ・コール

アンディ・コール

 マンチェスター・Uの印象が強いアンディ・コールだが、実は12個ものクラブを渡り歩いた旅人だった。キャリアをスタートさせたのはアーセナル。フルアム、ブリストル・シティで経験を積み、1993年2月に加わったニューカッスルで才能が花開いた。1993-94シーズンにはプレミアリーグで34得点を決めて得点王に輝き、同シーズンのPFA年間若手最優秀選手にも選ばれた。1995年1月にマンチェスター・Uに移籍すると、1998年夏にアストン・ヴィラから加わったドワイト・ヨークとは名コンビとして知られ、1998-99シーズンの“トレブル”に大きく貢献した。

 リーグ優勝5回を含む8つのタイトルに恵まれたマンチェスター・Uを2002年1月に離れた後は、ブラックバーン、フルアム、マンチェスター・C、ポーツマス、バーミンガム、サンダーランド、バーンリーを転々とした。最後は生まれ故郷のクラブであるノッティンガム・フォレストで3カ月だけプレーをして、19年に及んだ現役生活に幕を閉じている。

ピーター・クラウチ

ピーター・クラウチ

 プレミアリーグで通算468試合に出場して108得点を決め、イングランド代表でもインパクトを残した超長身ストライカーだが、決して順風満帆のキャリアではなかった。アカデミーから所属したトッテナムを、ノンリーグやスウェーデンのクラブへのローン移籍後も出場機会を得られないまま離れることになった。2部のQPRとポーツマスで結果を出し、2002年3月にプレミアリーグのアストン・ヴィラに加入した。しかし、出場機会に恵まれず、ノリッジへのローン移籍を経て、2004年に加わったサウサンプトンでようやくブレイク。プレミアリーグで27試合12得点と結果を出した2004-05シーズン終了後に、イングランド代表デビューを果たすと、リヴァプールへの移籍も手に入れた。

 マージーサイドで3年プレーをし、2008-09シーズンはポーツマスでプレミアリーグ二桁得点を達成したクラウチは、2009年にトッテナムへ復帰。2年で“古巣”に別れを告げると、2011年に加入したストークで7年半に渡ってプレーを続け、最後はバーンリーで現役生活にピリオドを打った。現在はメディアに引っ張りだこだが、多くのクラブを渡り歩いて培った人脈は決して無駄になっていないようだ。

■タル・ベン・ハイム

タル・ベン・ハイム

 2004年にマッカビ・テル・アビブからボルトンに加入した元イスラエル代表DF。2005-06シーズンには元日本代表MF中田英寿とも共にプレーをしていた。2007年にチェルシーへ移籍し世間を驚かせた後は、短期間で移籍を繰り返すことになった。

 2008年にマンチェスター・Cと契約を交わしたものの出場機会に恵まれず、半年後にはサンダーランドへ期限付き移籍。シーズン終了後にはポーツマスへ移籍し、ウェストハムへの期限付き移籍期間も含め、2012年夏までポーツマスに所属していた。無所属を経て2013年1月に加わったQPRでも活躍することはできず、スタンダール・リエージュとチャールトンを経由して、2015年夏に古巣であるマッカビ・テル・アビブに復帰。2018年夏に加わったベイタル・エルサレムで3年間プレーをして、2021年夏に現役から退いている。

■レズ・ファーディナンド

レズ・ファーディナンド

 期限付き移籍先も含めると、12クラブでプレーした元イングランド代表ストライカー。下部リーグのクラブを経て1986年にQPRに加入したものの、当初はレギュラーの座を掴めず、レンタル先のブレントフォードやベシクタシュで経験を積んだ。プレミアリーグが創設された1992年からはQPRの中心選手として活躍。1994-95シーズンには同リーグで24得点をマークした。1995年にニューカッスルへ移籍し、1年目にPFA年間最優秀選手賞を受賞。1997年にトッテナムへ移籍したが、負傷もあり期待通りの活躍をすることはできなかった。

 2003年1月に残留争いの渦中にあったウェストハムに加わったが、チームを降格から救うことはできず、シーズン終了後にレスターへ移籍。以降、ボルトン、レディング、ワトフォードと渡り歩き、40歳を目前とした2006年に現役を引退。プレミアリーグでは計351試合に出場し、歴代得点ランクで11位となる149得点を記録した。

■マーカス・ベント

マーカス・ベント

 イングランドのプロリーグだけで、14ものクラブを渡り歩いた。ブレントフォードでキャリアをスタートし、1998年1月にプレミアリーグのクリスタル・パレスに加入。その後は2001年にブラックバーンで自ら1部昇格に貢献するまでは。ポート・ヴェイル、シェフィールド・Uと2部リーグでのプレーが続いた。2001年11月に当時プレミアリーグのイプスウィッチへ移籍したが、降格の憂き目に遭った。2003-04シーズンは期限付き移籍先のレスターでプレミア9ゴールをマークし、2004年にエヴァートンにステップアップを果たした。1年目はレギュラーとしてプレーをしたが、2シーズン目に出場機会が激減。シーズン途中で移籍したチャールトンでは、ウィガンへの期限付き移籍を経験した。

 2008年から3年間所属したバーミンガムでも、ミドルズブラ、QPR、ウルヴズ、シェフィールド・Uと4度もローン移籍を繰り返した。2011-12シーズンにインドネシアのミトラ・クカルでプレーをして、一度はピッチを離れたベントだったが、2017年にノンリーグのウィックと契約。2020年には10部のコーナード・ユナイテッドでプレーをしている。

(記事/Footmedia)

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