「新しく質の高い選手たちを加えなければ」　トゥヘル監督、今夏の移籍市場について語る

　チェルシーのトーマス・トゥヘル監督が14日、今夏の移籍市場についてイギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応えた。

　13日、今夏の補強第1号としてマンチェスター・Cからイングランド代表FWラヒーム・スターリングを獲得したチェルシー。トゥヘル監督は、同選手の獲得を喜びながらも優勝のためには、さらなる補強が必要であると考えているようだ。

「プレミアリーグでは、最高のチームとだけでなく最高の監督たちとも競争している。トッテナムの監督（アントニオ・コンテ）の質や移籍市場での立ち回りはもちろん、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドでも（トッテナムと）同じようなことが起きれば、我々の課題が見えてくる。これはタフな挑戦だ」

「我々は制裁があって（ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、当時クラブを所有していたロシア人のロマン・アブラモヴィッチ氏の資産が凍結。チェルシーもその対象だった）、高い質を持つ選手やキープレーヤーを失うことからこの夏が始まった。我々は過渡期にあるクラブかつ、オーナーシップの移行期でもあって移籍市場では遅れを取っていた。だから、改善しなければいけない点がある」

「ラヒームのサインは、僕たちに何が出来るのか、クラブの野心、オーナーシップを示しているし、皆勝利と競争のためにここにいるのは良いことだ。僕たちは競争が大好きだし、頂点での挑戦も同様だ。そのためには新しく質の高い選手たちを加えなければならないし、そうでなければ、チャンスは無い」

　また、トゥヘル監督はここからの補強が「DFラインの選手を中心に」獲得することになると語っている。

「（FWクリスティアーノ・ロナウドなどの獲得について）その可能性を排除するつもりは無いが、今のところ優先事項ではない。今は守備陣が優先事項だし、隠すつもりはない。そこから何を出来るか見守る必要がある」

「我々は2つのトップチーム（おそらくはマンチェスター・Cとリヴァプールを指していると思われる）と競い合っているが、トッテナムは非常にアグレッシブでスピーディーな移籍市場を過ごし、世界最高の監督の1人と（トッテナムの）歴代最高のスカッドがある。マンチェスター・Uは新監督の下でのリクルートを決して恥ずことはなく、アーセナルもすでにいくつかの大きな契約を締結したから、競争力を保つためにレベルを維持する必要がある」