リヴァプールでインパクトを残せなかった6人のストライカー [写真]=Getty Images
14日、リヴァプールはベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを獲得したことを発表した。変動制の移籍金は7500万ユーロ(約106億円)から最大で1億ユーロ(約141億円)という大型補強となったが、資金をつぎ込めば成功できるとは限らない。特にストライカーにおいては、何人もの選手がアンフィールドでの期待に応えられず、チームを去っていった例がある。ヌニェスが成功を収めるためにも、過去の失敗から学ぶことは重要だ。そこで今回は、イギリス紙『デイリー・スター』がまとめたリヴァプールで期待に応えられなかったストライカー6選手を紹介しよう。
[写真]=Getty Images
■クリスティアン・ベンテケ
アストン・ヴィラでの活躍が認められ、2015年の夏に4100万ポンドとも言われる移籍金でリヴァプールに加わったベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケ。しかし、ユルゲン・クロップ監督のスタイルに馴染めず、プレミアリーグ29試合に出場したものの、15試合は途中出場と、ジョーカーとしての役割が多かった。FAカップ3回戦のエクセター戦でキャプテンを務め、シーズン序盤のマンチェスター・U戦でオーバーヘッドでの見事なゴールを決めた以外は印象も薄く、わずか1シーズンでクリスタル・パレスへ移籍することとなった。
■マリオ・バロテッリ
マンチェスター・CではプレミアリーグやFAカップ優勝に貢献するなど活躍を見せたイタリア代表FWマリオ・バロテッリ。その後、ミランを経て、2014年の夏にリヴァプールに加入し、1年半ぶりのプレミア復帰を果たしたが、シティでは公式戦80試合で30ゴールを記録していたものの、リヴァプールでは28試合で4ゴールしか決められず。毎日のようにメディアを賑わせていたシティ時代とは打って変わって影も薄く、1800万ポンドと言われる移籍金に見合った活躍はできないまま退団となった。
■イアゴ・アスパス
スペイン代表FWイアゴ・アスパスは、2部所属だったセルタをリーガ昇格に導き、さらに昇格1年目に初挑戦の1部で2桁ゴールを記録した実績を提げて、2013年の夏にアンフィールドにやってきた。背番号9を与えられるなど期待も大きかったが、10月に太ももを負傷。ウルグアイ代表FWルイス・スアレスや、元イングランド代表FWダニエル・スタリッジの活躍もあり、ほとんど出番を与えてもらえず、結局、プレミア14試合で1点を取れないまま、セビージャへローンで放出され、そのままリヴァプールに戻ってくることはなかった。
■アンディ・キャロル
2011年1月のデッドライン・デー(移籍期間最終日)に元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスがチェルシーに移籍し、その代役として当時のイギリス人最高額となる3700万ポンドの移籍金でアンフィールドにやってきたのが、元イングランド代表FWアンディ・キャロルだった。しかし、怪我などもあってチームにフィットできず、公式戦58試合で11ゴール、プレミアは44試合6ゴールに止まり、ファンの間では今でも“史上最悪の移籍”の一つの烙印を押されている。
■ミラン・ヨヴァノヴィッチ
2010年の夏にリヴァプールが比較的無名の元セルビア代表FWミラン・ヨヴァノヴィッチを獲得したことは、人々を驚かせた。しかし、チームにとってこれはリスクの低い移籍だった。そもそもフリーでの獲得であり、スタンダール・リエージュで4シーズン連続2桁ゴールを記録していた実績もあったからだ。ただし、同選手の場合、状況がかなり特殊だった。自身の獲得を望んだラファエル・ベニテスが6月に退任し、後任のロイ・ホジソンも2011年1月に解任され、ケニー・ダルグリッシュが後を継いだ。この目まぐるしい監督交代に翻弄され、結局、ヨヴァノヴィッチはプレミア10試合ノーゴールに終わり、1シーズンでクラブを去ることを決めた。
■アンドレイ・ヴォロニン
2007年の夏にリヴァプールに加わった元ウクライナ代表FWアンドレイ・ヴォロニンも、ヨヴァノヴィッチと同じくフリーでの獲得だったため、リスクは低かった。しかし、ドイツで実績を積み、ウクライナ代表として2006年のドイツ・ワールドカップでベスト8入りに貢献した同選手に対する期待は大きく、それはチームが背番号10を与えたことからも伺える。結局、デビューシーズンには公式戦28試合で6ゴールを記録したが、翌シーズンはヘルタ・ベルリンにローン移籍。2009-10シーズンはリヴァプールに復帰したが、公式戦12試合で1ゴールもあげられないまま、ディナモ・モスクワへ去ることとなった。
(記事/Footmedia)
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