飼い猫に暴力を振るう動画で非難を浴びるクル・ズマ [写真]=Getty Images
英国動物虐待防止協会(RSPCA)は同国の動物福祉法に基づき、ウェストハムに所属するフランス代表DFクル・ズマらを起訴する手続きを開始した。16日にイギリスメディア『アスレティック』などが報じた。
同選手は自身の飼い猫に対し、空中から落として蹴り飛ばす、靴を投げて追い回す、顔に平手打ちをするなどの暴力行為を働き、その場面が映った動画を弟ヨアンがスナップチャットに投稿。先月初めにその動画がイギリス紙『サン』によって報じられ、ズマ兄弟は一時期、非難の嵐にさらされていた。
クルは事件後、ウェストハムから2週間分の給与に相当する罰金を科されたが、現在も試合に出場し続けている。一方、ヨアンは所属するダゲナム・アンド・レッドブリッジ(イングランド5部)から出場停止処分を受けていたが、3月8日のヨーヴィル戦ではベンチに復帰していた。
事件後から飼い猫を保護しているRSPCAは今回、両選手への起訴手続きを開始することを決定。同協会の広報担当者は、「完全かつ徹底的な調査の後、我々は動物福祉法の下でクル・ズマとヨアン・ズマに対して起訴する手続きを開始しました。裁判の日程が決まり次第、より詳しい情報を公開する予定です」とコメントしている。
ウェストハムはこれを受け、次のような声明を発表したようだ。
「ウェストハムは、クル・ズマに関する調査について、RSPCAが声明を出したことを把握しています。クルはクラブのサポートを受けながら、全面的に協力し続けています。クルの猫は獣医師の診断を受け、健康状態は良好で、身体的な傷も負っていません。法的な理由から、クルもクラブも現時点ではこれ以上コメントすることはありません」
また、ダゲナム・アンド・レッドブリッジは次のような声明をクラブ公式サイトに掲載している。
「ヨアンはRSPCAに全面的に協力していますが、この問題はさらに進行しているため、ダゲナム・アンド・レッドブリッジは、ヨアンと当クラブのいずれにとっても、これ以上声明を出すことは適切でないと考えています。この事件から4週間が経過し、これ以上チームから離れることは、クラブとヨアンの双方にとって不利益になるとクラブは考え、ヨアンは起用可能だと判断しました。なお、当クラブは、裁判の終了後、必要と判断された場合には、さらなる措置を取る権利を有します」
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By サッカーキング編集部
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