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プレミアで最も“決定力”のある選手は誰? “スーパーサブ”に“100%男”、南野拓実もランクイン

2022.03.16

プレミアリーグの「決定力査定」 [写真]=Getty Images

 プレミアリーグで最も“決定力”のある選手は誰なのか?

 純粋なゴール数だけならば、得点ランキングを見ればいい。今シーズンここまで20ゴールを叩き出して得点ランキング首位を独走するリヴァプールのエジプト代表FWモハメド・サラーがNo.1という結論に至る。

 純粋なゴール数ではなく、チャンスの数以上に結果を残す決定力を知りたいのなら、ゴール数とゴール期待値(xG)を比べればいい。xGよりも多くのゴールを奪っている選手は決定力が高いことになる。そうなると“決定力1位”は、今シーズン9ゴールを決めて自身のゴール期待値3.95を5.05も上回っているマンチェスター・Cのベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネになる。

 だが“決定力”という言葉は曖昧なため、指標となるデータはほかにもあるだろう。プレミアリーグの「決定力査定」を行うためにいくつかのデータを探ってみると、リヴァプールに所属する日本代表FW南野拓実が2つのランキングで2位に入っているのだ。

■「1ゴールにかかる時間」

南野拓実

[写真]=Getty Images

 まずは、出場時間に対する得点数である。今シーズン、南野はプレミアリーグで10試合に途中出場しているが、出場時間に換算すると計88分。1試合にも満たない出場時間となっている。それでいて11月のアーセナル戦と1月のブレントフォード戦でそれぞれ1ゴールを決めており、今シーズンここまで計2ゴール。そのため1ゴールにかかる時間は「44分」という驚異的な数字になっており、今シーズンのプレミアリーグで1分でも試合に出ている515選手の中で2位につけているのだ。

 その「1ゴールにかかる時間」のランキングでは、ゴール量産中のサラーも上位にランクインしている。今シーズンのサラーはプレミアリーグで26試合(28試合中)に出場し、そのうち21試合がフル出場。チーム3位となる2,227分に出場して20ゴールを叩き出している。そのため1ゴールにかかる時間は「111.4分」でリーグ4位の数字となる。

 同ランキングで3位に入ったのは、マンチェスター・Uのイングランド代表MFジェシー・リンガード。昨シーズンはウェストハムにローン移籍して復活を遂げた同選手だが、今シーズンはマンチェスター・Uでスタメン出場が1試合(途中出場12試合)のみ。ここまで計200分に出場して2ゴールのため「100分」に1ゴールとなっている。

 2位の南野を抑えて堂々の1位に輝いているのは、リヴァプールのチームメイト。“スーパーサブ”で知られるベルギー代表FWディヴォック・オリジだ。オリジは今シーズンここまで5試合に途中出場したのみで、出場時間はわずか71分。だが、その間に2ゴールを挙げており「35.5分」毎に1ゴールという驚異的な決定力を誇っている。こうしてみると「1ゴールにかかる時間」のランキングでは、リヴァプールのアタッカーが3人もトップ4に名を連ねている。

ディヴォック・オリジ

[写真]=Getty Images

■「シュートが決まる確率」

南野拓実

[写真]=Getty Images

 南野が2位につけているもう1つの決定力ランキングは「シュートが決まる確率」である。日本のエースは、今シーズンのプレミアリーグで3本しかシュートを打たずに2ゴールを奪っている。シュート数に対する得点数の割合を計算すると「66.7%」。これは今シーズンのプレミアリーグで一度でもシュートを放った390選手の中で2番目に高い確率だ。

 この「シュートが決まる確率」のランキングは、やはりシュート数が少ない選手が圧倒的に有利である。そのため今シーズンのプレミアリーグで最多112本のシュートを放っているサラーは「17.9%」で58位。得点ランキング2位タイにつけるリヴァプールのポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタも「18.8%」で57位となっている。上位には普段シュートチャンスの少ない選手が名を連ねており、トップ10にランクインしたアタッカーは南野だけだ。

 4位はウェストハムのイングランド人MFマーク・ノーブル。このベテランMFは“PK要員”のような使われ方で、今シーズンここまで放った2本のシュートはどちらもPK。そのうち1本は9月のマンチェスター・U戦で放っており、その時は終了間際に獲得したPKを蹴るためだけに投入されるもシュートを止められてしまった。そのため2本のPKで1ゴール。決定力は「50%」となっている。

 同じく4位に並んだのはアストン・ヴィラのイングランド人DFコートニー・ホース。同選手も今シーズンはシュート2本で1ゴールの「50%」。9月のマンチェスター・U戦で、88分にCKから強烈なヘディングシュートを叩き込んでいる。

 3位はチェルシーのイングランド人DFトレヴォ・チャロバー。今シーズン大ブレークのチャロバーは、センターバックながらここまで3ゴールの活躍。8月のクリスタル・パレスとの開幕戦でプレミアリーグデビューを飾ると、58分に強烈なミドルシュートを決めてチェルシーでの初ゴールをマークした。ここまでシュート5本で3ゴールを決めており、決定力は「60%」となっている。

 2位の南野を抑えて1位に君臨するのは“100%男”。1月の移籍市場でアトレティコ・マドリードからニューカッスルに加入したイングランド代表DFキーラン・トリッピアーである。トリッピアーは2月のエヴァートン戦で得意の直接FKを沈めると、続くアストン・ヴィラ戦でも決勝点となる直接FKを叩き込んだ。ここまでシュート2本で2ゴールの「100%」。しかも2本とも直接FKとう驚異的な数字を残している。

 しかしトリッピアーは、2本目のFKを決めたアストン・ヴィラ戦で足の甲を骨折。現在は戦列を離脱している。シーズン終盤には復帰できるかもしれないが、彼が試合に出てシュートを外さない限り、南野の1位浮上はない。

キーラン・トリッピアー

[写真]=Getty Images

■今季プレミアリーグの「1ゴールにかかる時間」 *3月16日時点
1位 ディヴォック・オリジ(リヴァプール) 35.5分
2位 南野拓実(リヴァプール) 44分
3位 ジェシー・リンガード(マンチェスター・U) 100分
4位 モハメド・サラー(リヴァプール) 111.4分
5位 リヤド・マフレズ(マンチェスター・C) 120.7分

■今季プレミアリーグの「シュートが決まる確率」 *3月16日時点
1位 キーラン・トリッピアー(ニューカッスル) 100%
2位 南野拓実(リヴァプール) 66.7%
3位 トレヴォ・チャロバー(チェルシー) 60%
4位 コートニー・ホース(アストンヴィラ) 50%
4位 マーク・ノーブル(ウェストハム) 50%  他3名

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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