バーンリーの本拠地では両チームの選手と観客がウクライナの戦争の犠牲者に1分間の拍手を捧げた
チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督が5日、一部のチェルシーサポーターがとった行動に対して苦言を呈した。
プレミアリーグでは、今週末に行われる第28節の試合前に、各地でウクライナを支援する取り組みを実施。バーンリーとチェルシーの一戦が行われたターフ・ムーアでも、試合前にウクライナの国旗を表す黄色と青がヴィジョンに映し出され、戦争の犠牲者に向けて1分間の拍手が捧げられた。
しかし、チェルシーの一部ファンが拍手のタイミングで、クラブ売却を発表したロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチへのチャントを開始。トゥヘル監督は試合後、ウクライナへの連帯を示すべきタイミングでのチャントが「間違ったタイミングだった」と主張し、「一緒に拍手を行うべきだった」との見解を示した。
トゥヘル監督は「一緒に膝をつくんだ。もし、我々のクラブや他のクラブにとって大事な人が亡くなってしまったとき、我々は黙祷を行う。それは、他のメッセージを伝える瞬間ではなく、共に敬意を示すべき瞬間なんだ」とコメント。「ウクライナのために行動し、ウクライナに敬意を表し、クラブとして団結しなければならない。他のメッセージを発信する時間ではないんだ」と続け、全てのファンが同じ行動をとるべきだったとの考えを強調した。
By サッカーキング編集部
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