4冠の可能性残すリヴァプール…指揮官は「考えること自体ばかげている」

　リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が可能性を残す4冠について言及した。イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　リヴァプールは2月27日にカラバオ・カップ決勝でチェルシーを120分の激闘の末PK戦で下しタイトルを獲得。FAカップは5回戦、チャンピオンズリーグもグループ突破を果たしこれからラウンド16を控えているほか、リーグ戦では首位マンチェスター・Cを勝ち点6差で追い、さらなるタイトルの可能性を残している。

　クロップ監督は「イギリスサッカーの歴史上、4冠を達成したチームはまだない。本当に難しいことだからね。カラバオ・カップでは優勝したけど、プレミアリーグではマンチェスター・Cの背中を追っている」と4冠の難しさに言及。「明日の夜は、日曜日に120分プレーした後のノリッジとの対戦となる。その後、ウェストハムとの試合も控えている。4連覇などということを考えること自体が馬鹿げているし、今はただ選手たちがノリッジとうまく戦えるように十分にフィットさせたい」とコメントし、一試合一試合に目をむけていると語った。

「チャンスがあると考えることは、褒め言葉として捉えることもできるだろうが、私にはいらない言葉だ。『ああ、4冠に近づいている』とは思わないからね。今この瞬間は、まだ3つの大会に参加しているだけで、他のチームと同じように、何も成し遂げていない。これからシーズン終了時までの間に、たくさんの素晴らしいチームと対戦するんだから、あまり参考にはならないよ」

「ただ自分自身を抑える必要はないし、選手たちもそれをわかっている。私たちは確かに最初の大会で優勝できたし、4冠も狙える選手たちを抱えている。でも、ここ数年ハイクオリティを誇るチェルシーやマンチェスター・Cですら、4冠を達成することはできなかったんだ。それがすべてを物語っている。本当に難しいことだし、だからこそ、誰も興奮を抑える必要はないと思う。何かを勝ち取るためには、次のステップに集中することが重要だ。そうしない限り、苦労することになる」