ランパード、服装が議論呼んだデレ・アリを擁護「時代は進歩した。もう変わったんだ」

　エヴァートンを率いるフランク・ランパード監督は、新加入のイングランド代表MFデレ・アリへの批判に対し反論した。7日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

　今冬の移籍市場でトッテナムからエヴァートンにレンタル移籍したデレ・アリ。5日のFAカップ4回戦ブレントフォード戦では、同じく新加入のオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークとともに本拠地のファンの前でお披露目された。

　だがその裏で、新天地でのデビューを待たずして議論を巻き起こす一件が起こった。同日のお披露目でデレ・アリが着用した服装について賛否が起こったのだ。ファン・デ・ベークがモノトーンの格好で姿を現したのに対し、デレ・アリは若者らしいカジュアルなファッションで“グディソン・パーク”に登場。元イングランド代表指揮官のグレン・ホドル氏が「ストリートからそのまま出てきたようだ」と咎めるなど、その服装が場に相応しくないとする声が上がった。

　だが、今冬エヴァートンの指揮官に就任したランパード監督は、会見でその一件について触れられると、「誰もがみなそれぞれの個性を持っている」とエヴァートンでの復活が期待される25歳を擁護。「それに手錠をかけようとしたり制限しようとしたりすることは、有害なことだと思う」としてかばい、次のように続けた。

「私の意見は、彼がどんな車を運転しようと、どんな服を着ようと、選手たちが毎日トレーニングに訪れ、成長しようとし、クラブとチームメイトをリスペクトし、そして発揮できるものすべてを出している限り、何も気にならない」

「時代は進歩したんだ。もう変わったんだよ。それに気づかなければいけないし、私は誰かの考えに反対するようなことはしない。誰もが自分の意見を持つことを許されているのだし、私にできるのは私の目の前にあることに取り組むことだけだからね」

「そして私が言った通り、デレもドニーは2人とも素晴らしい人間だよ。それが言いたかったんだ」

「おそらくドニーが着ていたコートはデレが着ていたものより長かったし、違うタイプの上着を着ていたけれど、私は何も気になどならない」

「彼らがピッチで力を発揮してくれる限り、私は満足だよ」

　エヴァートンは8日、アウェイでニューカッスルと対戦する。