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2年前はB・フェルナンデスが救世主に…マンU過去10年の冬の補強選手を振り返る

2022.01.18

冬の移籍市場でマンチェスター・Uへ加入した選手たち [写真]=Getty Images

 マンチェスター・Uの調子が上がらない。11月に前監督のオーレ・グンナー・スールシャール氏を解任したマンチェスター・Uだが、ラルフ・ラングニック氏が暫定監督に就任後も状態は好転していない。15日に行われたプレミアリーグ第22節アストン・ヴィラ戦では2ゴールを先制しながら同点に追いつかれ、勝ち点を1しか伸ばすことができなかった。現在は7位に低迷。消化試合数に差があるものの、首位を独走するマンチェスター・Cに24ポイントも差をつけられている。

 監督交代以外に起爆剤として期待できるのは補強だろう。2シーズン前のマンチェスター・Uは、1月の移籍市場でブルーノ・フェルナンデスを獲得してから状況が激変。一時はトップ4入りが危ぶまれたシーズンだったが、同選手のデビュー以降はリーグ戦14試合を無敗で乗り切り、3位フィニッシュを飾った。

 今冬もチーム状況を一新できる選手を加える可能性はあるのだろうか。マンチェスター・Uが過去10年間に、冬の移籍市場で補強した選手を振り返っておこう。

▼2011-12シーズン

■MFポール・スコールズ

[写真]=Getty Images


 2010-11シーズン終了後に一度は現役を退き、テスティモニアル・マッチも開催された。しかし、その半年後、ポール・スコールズは現役復帰という驚きの決断を下した。負傷者が続出していたチーム事情もあり、すぐに出場機会を得たスコールズ。背番号を「18」から「22」に代えて臨んだプレミア復帰戦ではゴールもマーク。シーズン途中からの“加入”ながら、公式戦で21試合に出場し、4ゴールを記録した。翌年も現役を続行した元イングランド代表MFは、2012-13シーズンの終了後、サー・アレックス・ファーガソン氏の退任と同じタイミングでマンチェスター・U一筋だった選手キャリアにピリオドを打った。

■DFフレデリク・ヴェセリ

[写真]=Getty Images


 2011-12シーズンの冬の移籍市場最終日に、ライバルのマンチェスター・Cからフリーで加入したフレデリク・ヴェセリ。当時19歳だったセンターバックは、最終的にマンチェスターの2クラブではトップチームのピッチに一度も立つことはなかった。2013年夏にマンチェスター・Uに別れを告げると、イングランドの下部リーグやスイスのルガーノを経てイタリアへ。2016年に加入したエンポリでは公式戦100試合に出場。昨季からはサレルニターナでプレーをしている。U-21代表までは生まれ故郷であるスイスでプレーをしていたヴェセリだが、A代表はアルバニアを選択。2015年にデビューを果たし、現在もレギュラーとして活躍中だ。

▼2012-13シーズン

■FWウィルフレッド・ザハ

[写真]=Getty Images


 2013年1月、マンチェスター・Uはクリスタル・パレスに所属する若きウインガーと5年半契約を交わした。当時20歳のウィルフレッド・ザハは、シーズンが終了するまでローンバックの形でパレスに残り、デイヴィッド・モイーズ氏が監督に就任した同年夏にマンチェスター・Uに合流。しかし最終的にクラブを離れるまで、出場機会は4試合しか与えられず。ザハがモイーズ氏の愛娘と関係を持ったことが原因ではないかという噂も流れた(後にザハはモイーズ氏の娘には会ったこともないと明かしている)。合流からわずか半年でカーディフにローンで放出された後、結局はクリスタル・パレスに戻り、現在も同クラブを引っ張り続けるザハ。短期間に終わったビッグクラブでの経験は、心身共にザハを鍛えたに違いない。

▼2013-14シーズン

■MFフアン・マタ

[写真]=Getty Images


 2年連続でチェルシーのクラブ年間最優秀選手に選ばれたフアン・マタが、シーズンの途中にライバルチームへ移籍した。2011年にバレンシアからチェルシーに加わり、1年目はチャンピオンズリーグ(CL)とFAカップ、2年目はヨーロッパリーグ(EL)制覇に大きく貢献。しかしジョゼ・モウリーニョ氏が2度目の監督就任を果たした2013-14シーズンは出場機会が減少。当時25歳だった元スペイン代表MFはマンチェスター・Uへの移籍を選択した。2016年にモウリーニョ氏がマンチェスター・Uの監督に就任し、再び同氏の下でプレーをすることになったマタだが、1シーズン目にELとリーグ杯のタイトル獲得に貢献している。

▼2014-15シーズン

■GKビクトル・バルデス

[写真]=Getty Images


 ルイ・ファン・ハール政権1年目の2014-15シーズン。夏にアンヘル・ディ・マリア、アンデル・エレーラ、ルーク・ショー、ダレイ・ブリント、マルコス・ロホなど、大型補強を敢行したマンチェスター・Uの冬の移籍市場は静かだった。トップチームには元スペイン代表GKビクトル・バルデスを加えただけ。バルセロナ時代にファンハール氏の下でプレーをしていたバルデスは、2014年夏に同クラブを退団すると、リハビリを兼ねて10月からマンチェスター・Uの練習に参加していたという。1年延長オプション付きの18カ月契約を結んだバルデスだったが、トップチームではスペイン代表の後輩ダビド・デ・ヘアが負傷した穴埋めで2試合に出場しただけに終わっている。

▼2015-16シーズン

補強なし

▼2016-17シーズン

補強なし

▼2017-18シーズン

■FWアレクシス・サンチェス

[写真]=Getty Images


 3シーズンぶりに実施された冬の補強は、チリ代表FWアレクシス・サンチェスだった。アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンとのトレードの形で、アーセナルからマンチェスター・Uに加入したサンチェス。移籍金は発生しなかったものの、週給はクラブ最高額の56万ポンド(約8800万円)とも伝えられていた。マンチェスター・Uでは公式戦45試合に出場して、5ゴールしか決められなかったサンチェス。高額なサラリーに見合う活躍ができないまま、2019年にインテルにローンで加入し、翌シーズンに完全移籍。1月の移籍は難しいと言われているが、その代表例として挙げられるだろう。

▼2018-19シーズン

補強なし

▼2019-20シーズン

■MFブルーノ・フェルナンデス

[写真]=Getty Images


 プレミアリーグ初挑戦にして、ここまで即座に結果を出した1月の補強選手がいただろうか。モウリーニョ氏からスールシャール氏に監督の座が引き継がれた翌月に、スポルティングからマンチェスター・Uに移籍したブルーノ・フェルナンデス。加入3日後からチームの中心選手としてプレーをし、プレミアリーグ最初の10試合で7得点6アシストという驚異的な数字を残した。新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断する異例の事態にも調子を落とさなかったポルトガル代表MF。加入時は7位に沈んでいたチームを最終的に3位まで導いた。昨季の公式戦ではチーム最多の28得点を記録。今季もCLグループステージでは出場した5試合全てでアシストをマークするなど、必要不可欠な存在となっている。クラブ史上でも最も成功した1月の補強選手と言えるだろう。

■FWオディオン・イガロ

[写真]=Getty Images


 その場しのぎの短期契約を結ぶことはほとんどないマンチェスター・Uがポリシーに反して呼び寄せたのは、ナイジェリア代表FWオディオン・イガロだった。腰の負傷で離脱したイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの穴を埋められる選手を探していたマンチェスター・U。白羽の矢が立ったのが、2014年から3年間半ワトフォードに所属し、プレミアリーグでも実績のあったイガロだった。上海緑地申花からの期限付き移籍となったが、マンチェスター・Uがトップチームの選手をローンで加えるのは、2014年のラダメル・ファルカオ以来となる珍しい選択だった。公式戦19試合で5得点を決めたイガロは、シーズン終了後にローン期間を6カ月延長。しかし2020-21シーズンは出場機会がほとんどなく、公式戦4試合0得点に終わっている。

▼2020-21シーズン

■FWアマド・ディアロ

[写真]=Getty Images


 2020年10月にマンチェスター・Uはアタランタ所属のアマド・ディアロ(当時18歳)との契約に合意したと発表。その3カ月後に冬の移籍市場が開くと、ディアロは正式にマンチェスター・Uの所属選手となった。ディアロがまだアタランタのU-15でプレーしていた時から視線を注ぎ続けていたというマンチェスター・U。先を見据えての補強ではあったが、スールシャール前監督は積極的に若きウインガーを起用。シーズンが終了するまでに8試合に出場し、ELでゴールもマークした。しかし今季はCLの1試合でプレーをしただけのディアロは、今回の移籍市場でローンに出されるのではないかと予想されている。

(記事/Footmedia)

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