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逸材の宝庫チェルシー…レンタル先で今シーズン最も活躍している選手トップ10

2021.12.21

チェルシーから期限付き移籍中の選手たち [写真]=Getty Images

 チェルシーは期限付き移籍システムを有効活用しているクラブの一つだ。現在は主力として活躍するDFリース・ジェームズとMFメイソン・マウントは、それぞれレンタル先でレギュラーとしてプレーすることで大きく成長。復帰したシーズンからチェルシーで定位置を獲得している。

 DFマーク・グエーイはチェルシーのトップチームでは2試合しか出場機会がなかったが、昨季はレンタル先のスウォンジーでレギュラーポジションを死守。今夏、1800万ポンド(約27億円)でクリスタル・パレスへの移籍が成立している。

 クラブ側から見た期限付き移籍のメリットは、大きく分けて2つ。1つは若い選手に経験を積ませて、即戦力としてチームに復帰させられること。もう1つは活躍の場を与えることで、移籍先を見つける前に、選手の市場価値を上げられることだ。

 今シーズンは22選手をレンタルに出しているチェルシー。イギリスメディア『Squawka』は全22選手の今季ここまでの活躍ぶりをランキング形式で紹介している。トップ10入りを果たした選手は以下の通りだ。

※カッコ内は(ポジション/年齢/ローン移籍先)
[写真]=Getty Images

10位:アブドゥル・ラーマン・ババ(DF/27歳/レディング)

ババ・ラーマン

 2015年にアウクスブルクからチェルシーに加入した攻撃的な左サイドバック。加入1年目の2015-16シーズンは、フース・ヒディンク氏が暫定監督就任後にレギュラーポジションを掴んだ。しかしその後はレンタル移籍を繰り返しており、レディングが5チーム目となる。過去に2度、ひざの負傷で長期離脱を強いられたこともあり、安定した活躍ができずにいたガーナ代表DF。しかし現在はチャンピオンシップ(イングランド2部)で17試合連続フル出場しており、1試合平均のタックル数3.1回はリーグ2位の成績だ。

9位:ジェイミー・カミング(GK/22歳/ジリンガム)

ジェイミー・カミング

 U-8からチェルシーに所属するGK。昨季はリーグ2(イングランド4部)のスティヴネイジで公式戦47試合に出場した。今季はリーグ1(イングランド3部)にステップアップし、ジリンガムで開幕から正GKとしてプレーをしている。今月7日のロザラム戦は今季リーグ戦で初の欠場となったが、チームは1-5の大敗を喫し、カミングの価値を際立たせる格好となった。チェルシーのトップチームではまだデビューを果たしていないが、2018-19シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝アーセナル戦を含めた8試合でベンチ入りを経験している。

8位:ビリー・ギルモア(MF/20歳/ノリッジ)

ビリー・ギルモア

 選手としてのポテンシャルだけで判断するならコナー・ギャラガーと共にトップ2に入るだろう。しかし今回はあくまで今季のパフォーマンスに対する評価。EURO2020のイングランド戦でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたスコットランド代表MFの実力からすると、物足りないという判断なのだろう。ただし、ダニエル・ファルケ前監督の下では出場機会に恵まれなかったギルモアだが、ディーン・スミス新監督の就任後は全試合でスタメンとして起用されている。このままピッチに立ち続け、さらに現在プレミアで最下位に沈むノリッジを残留に導くことができれば、シーズン終了時のランキングは大幅に上昇しているはずだ。

7位:ジェイク・クラーク・ソルター(DF/24歳/コヴェントリー・シティ)

ジェイク・クラーク・ソルター

 11月末にアキレス腱の負傷でチームを外れた後は、一時的にチェルシーに戻ってリハビリに専念していたクラーク・ソルター。先週からコヴェントリーの練習に合流しており、復帰の目処がついてきたようだ。離脱まではコヴェントリーでレギュラーポジションを掴んでいたDFは、U-9からチェルシーに所属し、2014年から2016年までFAユースカップ3連覇に貢献。2017年にはU-20ワールドカップに出場してイングランド代表の大会制覇に尽力した。身体能力が高く、足元の技術にも長けたセンターバックは、チェルシーのトップチームでは2016年4月のアストン・ヴィラ戦でデビュー。その翌シーズンから6シーズン続けて他のクラブで修行を積んでいる。

6位:ネイサン・バクスター(GK/23歳/ハル・シティ)

ネイサン・バクスター

 7度目のレンタル先となったハル・シティでは11月にポジションを獲得したばかり。バクスターにゴールマウスを託した後、ハルのチャンピオンシップでの順位は23位から19位に浮上した。

 U-9からチェルシーに所属し、17歳の時にメトロポリタン・ポリス(7部)に初めて期限付き移籍をしたバクスター。以降、カテゴリーを徐々にランクアップさせながら期限付き移籍を繰り返している。チャンピオンシップでこのまま定位置をキープできれば、来夏はトップレベルでプレーをするチャンスが待っているかもしれない。

5位:アルマンド・ブロヤ(FW/20歳/サウサンプトン)

アルマンド・ブロヤ

 U-9からチェルシーに所属する大型FWは昨季、オランダのフィテッセでプレー。エールディビジで30試合に出場し、10ゴールをマークした。イングランド生まれだが、両親の出身国であるアルバニア代表を選択し、昨年9月にA代表デビューを果たした。イングランドと同組となったワールドカップ予選では、7試合に出場して3得点2アシストの活躍。グループ3位に終わったアルバニアは出場権を逃したが、ブロヤの名前は世界に知れ渡った。

 今シーズン加わったサウサンプトンでは、先発出場したプレミアリーグの試合は、6試合のうち4試合でゴールを記録している。チェルシーの首脳陣へのアピールは成功していると言えるだろう。

4位:ミシー・バチュアイ(FW/28歳/ベシクタシュ)

ミシー・バチュアイ

 5度目のレンタル移籍先にトルコのベシクタシュを選んだベルギー代表FW。今季ここまで、チーム最多となるリーグ戦6ゴールを挙げている。チェルシーには2016年にマルセイユから加入。プレミアリーグの壁に苦しみながらも、優勝がかかった2017年5月のウェスト・ブロムウィッチ(WBA)戦で決勝点をマークし、同シーズンのプレミア制覇を決めたスコアラーとして名前を刻んだ。

 しかし、2シーズン目以降も選手層の厚いチェルシーのポジション争いを制することができず、活躍の場を求めてレンタル移籍を繰り返すことに。現在28歳のFWにとって、次のプレー場所はキャリアの今後を大きく左右することになるだろうが、今は1年後に控えるワールドカップに向けて、トルコで全力を尽くすだけだ。

3位:イアン・マートセン(DF/19歳/コヴェントリー・シティ)

イアン・マートセン

 チェルシーの公式サイトによれば、左サイドバックの他にウイングバック、センターバック、セントラルミッドフィールダーもこなすというマートセン。2018年にPSVの下部組織から加入し、翌年9月のカラバオ・カップでトップチームデビューを飾った。昨季はリーグ1のチャールトン、今季はチャンピオンシップのコヴェントリーで本職の左サイドバックで定位置を確保している。まだ19歳だが、11月にベン・チルウェルが負傷した際には、呼び戻し案がネットで飛び交うほど、ファンからの期待も大きい。バルセロナが興味を抱いているという報道も出ている若きDFの今後に要注目だ。

2位:リーヴァイ・コルウィル(DF/18歳/ハダースフィールド)

リーヴァイ・コルウィル

 18歳にしてチャンピオンシップのハダースフィールドで、最終ラインのリーダーとしての役割を任されているコルウィル。これが初のレンタル移籍となるが、『Squawka』はこれが最初で最後のレンタル移籍になるだろうと予想している。サウサンプトン生まれで、U-9からチェルシーに所属するセンターバックは、まだ同トップチームでは一度もプレーをしたことがないが、イングランドU-19代表ではキャプテンも務める逸材。今年の夏にハダースフィールドに加わる前に、新たな4年契約を締結したことは、クラブからの期待の表れだろう。

1位:コナー・ギャラガー(MF/21歳/クリスタル・パレス)

コナー・ギャラガー

 チェルシーからのレンタル選手に限定せず、今のプレミアリーグで最も熱い若手選手を選ぶとしても、真っ先にこの名前が挙がるだろう。8歳からチェルシーに在籍し、2017-18シーズンのFAユース杯ではチームを優勝に導いたギャラガー。昨季はWBAで年間を通じてプレミアの舞台を経験し、チームを降格から救うことはできなかったが、ギャラガーはクラブの年間最優秀若手選手に選出された。

 現在はパトリック・ヴィエラ監督率いるクリスタル・パレスで中盤の要としてプレーしており、ここまでプレミアリーグで6得点3アシストを記録している。11月にはワールドカップ予選サンマリノ戦でイングランド代表デビューも飾ったギャラガー。将来的にはチェルシーの中核を担う選手となっているはずだ。

 なお、11位以下の選手は以下の通り。

11位:ヘンリー・ローレンス(DF/20歳/ウィンブルドン)
12位:エメルソン・パルミエリ(DF/27歳/リヨン)
13位:ダニー・ドリンクウォーター(MF/31歳/レディング)
14位:イーサン・アンパドゥ(DF/21歳/ヴェネチア)
15位:カーロ・ジガー(GK/20歳/ルダル・ヴェレニエ)
16位:デュジョン・スターリング(DF/22歳/ブラックプール)
17位:ティエルノ・バロー(MF/19歳/ラピド・ウィーン)
18位:ケネディ(FW/25歳/フラメンゴ)
19位:ティーノ・アンジョリン(MF/20歳/ロコモティフ・モスクワ)
20位:マット・ミアズガ(DF/26歳/アラベス)
21位:ティエムエ・バカヨコ(MF/27歳/ミラン)
22位:ファン・カスティージョ(DF/21歳/バーミンガム)

(記事/Footmedia)

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