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リヴァプール対マンチェスター・Cについて知っておきたい7つのこと

2021.10.01

リヴァプールとマンチェスター・Cが対戦する [写真]=Getty Images

 3日に行われるプレミアリーグ第7節では、リヴァプールが本拠地『アンフィールド』にマンチェスター・Cを迎える。2015年10月にユルゲン・クロップ監督を招聘したリヴァプールと、2016年夏からジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・C。両監督がフルシーズンで指揮を執り始めた2016-17シーズンから昨季まで、5年連続でトップ4入りを果たしているのはこの2チームだけとなっている。今季も優勝候補筆頭に挙げられる両チーム。第6節終了時点において、勝ち点14で首位に立つリヴァプールを、勝ち点1差でマンチェスター・Cが追う前評判通りの展開となっている。インターナショナルブレイク前に行われるビッグ・マッチを前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■ミッドウィークの結果は対照的

リヴァプール、マンチェスター・C

 ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)の結果は対照的だった。ともに9月28日に適地で戦ったCLグループステージ第2節。リヴァプールはポルトに5-1で完勝し、2連勝スタートを切った。一方のマンチェスター・Cはリオネル・メッシが先発出場したパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦。そのメッシに移籍後初ゴールを決められ、シュート数では18対6と相手を大きく上回りながら、0-2の完封負けを喫した。PSG戦の3日前に行われたプレミアリーグでは、昨季のCL決勝で敗れたチェルシーを相手に完璧な試合運びで勝ち点3を獲得していたマンチェスター・C。パリでの敗戦から気持ちを切り替えて、アンフィールドに乗り込みたいところだ。

リヴァプールは唯一の無敗チーム

リヴァプール

 リヴァプールはプレミアリーグでも好調を維持している。第6節を終えた時点で、唯一の無敗チームとなったリヴァプール。リーグで最後に負けたのは昨季の3月7日フルアム戦で、以降16試合に負けなし(12勝4分け)。現在イングランドの4部リーグ以上のチームの中で、最も長く無敗を続けているのがリヴァプールだ。ただ、ここまでは下位チームとの対戦が多く、ビッグ6のライバルであるチェルシーとの一戦では、試合前半に相手DFリース・ジェイムズが退場しながらも、それによって獲得したPKしか決められずに1-1の引き分けに終わった。また前節は、昇格チームのブレントフォードに3-3のドローに持ち込まれており、付け入る隙はありそうだ。

■鉄壁の守備を誇るマンチェスター・C

マンチェスター・C

 CLでは開幕2試合で5失点を喫しているマンチェスター・Cだが、リーグでは鉄壁の守備を披露している。開幕戦でトッテナムのソン・フンミンに決勝ゴールを決められて以降、5試合連続でクリーンシートを達成しているが、特筆すべきは「被枠内シュート」の少なさだ。ここまで6試合で相手に許した枠内シュートの総数はわずか6本。ノリッジ、アーセナル、チェルシーとの対戦では、枠内シュートを1本も打たれずに試合を終えている。昨季は全38試合のうち、被枠内シュート0本に終わったのは3回だったが、今季はたった6試合で同数に達したことになる。マンチェスター・Cの盤石の守備をリヴァプールは崩すことができるだろうか。

リヴァプールは攻撃陣が好調

リヴァプール

 リヴァプールは攻撃陣が好調だ。今季の公式戦では全9試合で得点を決めており、1-1に終わったチェルシー戦を除いた8試合で複数得点をマーク。最近6試合で計20得点とゴールを量産中だ。またリーグでのシュート数は、第6節終了時点において最多の141本を記録。次に多いマンチェスター・C(115本)を大きく突き放している。枠内シュート数(49本)でも、2番目に多いマンチェスター・U(36本)に13本もの差をつけてトップに立っているリヴァプール。「被枠内シュート数」がわずか6本のマンチェスター・Cとの直接対決で、持ち味を発揮することはできるだろうか。

■監督同士の対戦成績は互角

クロップ、ペップ

 クロップ監督とグアルディオラ監督。プレミアリーグを代表する名監督同士の対戦成績は全くの互角だ。2013年から2シーズンは、クロップ監督がドルトムント、グアルディオラ監督がバイエルンの指揮官として、しのぎを削っていた両監督。ドイツ時代も含めた公式戦での対戦成績は、それぞれ8勝5分け8敗(※PK戦は引き分けにカウント)。グアルディオラ監督にとっては、キャリアで最も多く敗戦を喫している相手がクロップ監督になるという。またグアルディオラ監督が公式戦で10回以上戦ったチームの中で、最も勝率が悪い相手はリヴァプール(30.8パーセント)。カップ戦を含めて過去に13回対戦しているが、4勝4分け5敗と負け越している。ただ、最近3対戦は2勝1分けの無敗で、直近の対戦ではアンフィールドで4-1と大勝しており、苦手意識は皆無だろう。

■頼れる男サラー

モハメド・サラー

 リヴァプールはモハメド・サラーが好調を維持している。28日のポルト戦で2ゴールを挙げ、CLでの通算得点数が「31」に到達したサラー。アフリカ出身選手のCL得点ランキングにおいて、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ(44)に次ぐ2位に浮上した。また前節ブレントフォード戦では、リヴァプールの選手としてのプレミアリーグ100ゴールを達成。151試合目でのトップリーグ100ゴール達成は、クラブ史上最速だ。その試合後に「彼は今頃、決められなかった2度のチャンスを悔やんでいる」とクロップ監督からハングリー精神を評価されたサラーは、公式戦6戦連続でゴールを記録中。マンチェスター・C戦でも結果を残しており、ホームでは出場した5試合で4得点2アシストの活躍を見せている。サラーの勢いは止まりそうもない。

■予想オッズは?

アンフィールド

 日本時間1日現在、『ウィリアム・ヒル』はリヴァプールの勝利に「2.87倍」、マンチェスター・Cの勝利に「2.4倍」、ドローに「3.5倍」というオッズを付けている。現在の順位で上回るリヴァプールが、ホームでありながら、やや不利という予想のようだ。今季リーグ戦で1失点のマンチェスター・Cに、自慢の攻撃陣を封じ込められれば、リヴァプールは苦戦するだろう。一方で、打ち合いになれば、今季は決定力に難のあるマンチェスター・Cが劣勢に立たされるかもしれない。昨季はアンフィールドで完敗を喫したリヴァプール。しかしそれまではホームでのマンチェスター・C戦は19試合も連続で無敗を維持していた。サポーターが戻って来たアンフィールドで簡単に負けることはないはずだ。前年度王者としての意地があるマンチェスター・Cも公式戦2連敗は何としても回避したいところ。首位攻防戦を制するのはリヴァプールか、それともマンチェスター・Cか。注目の一戦をお見逃しなく。

(記事/Footmedia)

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