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キャラガー家やルーニー家も仲間入り? プレミアリーグでプレーした親子7組

2021.09.14

ジェイムズ・キャラガー(左上)やカイ・ルーニー(右下)もプレミアでプレーするのか [写真]=Getty Images

 1992年に創設されたプレミアリーグは、今季で30シーズン目を迎えている。かつて活躍した選手の息子が、同リーグの舞台に立つことも珍しくなくなってきた。

 8月にはマンチェスター・Cがリアム・デラップとの契約を2026年6月30日まで延長。同選手の父はロングスローで世界に名を知らしめたロリー・デラップ氏だ。また、リヴァプールのレジェンド、ジェイミー・キャラガー氏の息子であるジェイムズ・キャラガーは、今季リーグ1(イングランド3部)のウィガンとプロ契約を締結。マンチェスター・Uの歴代最多得点記録保持者のウェイン・ルーニーの息子、カイ・ルーニーもマンチェスター・UのU-11チームで着実に成長を続けており、将来の活躍に期待がかかる。

 そこで今回は、父と息子がそろってプレミアリーグでの出場記録を持つ7組の親子を紹介する。

[写真]=Getty Images

■グスタボ・ポジェ&ディエゴ・ポジェ

グスタボ(左)&ディエゴ(右)

 先月まではチリのウニベルシダ・カトリカで“監督とアシスタントコーチ”という関係にあったポジェ親子。父のグスタボは現役時代、チェルシーとトッテナムでプレミアリーグ187試合に出場。ウルグアイ代表としても活躍した名選手だった。そんな父のキャリアの影響で、スペインで生まれ、イングランドで育ったのが息子のディエゴだ。

 2014年には監督と選手という関係で、“親子共演”を果たすチャンスがあったがこれを回避。当時プレミアリーグ所属のサンダーランドを率いていた父は、19歳でチャールトンを退団した息子の獲得を見送った理由をこう説明していた。

「私は彼を指導したかった。でもそれは彼には迷惑をかけることになる。自分の息子をプレーさせておいて、ベンチにいる選手がそれを受け入れると思うかね」

 最終的にウェストハムと契約を交わしたディエゴだが、選手として大成することはなく、ギリシャのパフォスでのプレーを最後に、3年前に23歳の若さで現役を引退。今年2月から父の下、ウニベルシダ・カトリカで指導者業をスタートさせたが、親子そろって8月30日付けで退任している。

■スティーヴ・ブルース&アレックス・ブルース

スティーヴ(左)&アレックス(右)

 ポジェ親子とは対照的に、“親子共演”を重ねたのがブルース親子だ。父スティーヴは、現役時代は主にマンチェスター・Uのセンターバックとして活躍し、3度のプレミアリーグ制覇に貢献した。シェフィールド・Uで選手兼監督を務めた1998-99シーズンを最後に現役から退くと、そのまま指導者の道へ。バーミンガムの指揮官時代に、自身と同じくCBとしてプレーをする息子アレックスにプレミアリーグデビューの機会を与えた父は、2012年にハル(当時2部)の監督に就任した際にも、リーズに所属していたアレックスを呼び寄せた。

 しかし実の息子だからこそ、特別扱いはしないように気を付けたという父スティーヴ。ハルがプレミアリーグに昇格して大型補強を敢行した2013-14シーズンの序盤は、控えに回ることが多かったアレックスが、自らの力でポジションを奪回した際には、「昔から彼は父親のおかげで試合に出ていると言われていた。大変だったと思う」と息子の心情を察するコメントをしていた。

 2016年に父がハルを退任した後は別々の道を歩んでいる2人。2020年11月に一度は引退を発表した息子は、今年8月にマクルスフィールドFC(イングランド9部)で現役に復帰。父は2019年からニューカッスルを率いている。

■アラン・コーク&ジャック・コーク

アラン(左)&ジャック(右)

 ジャック・コークの父。今ではアラン・コーク氏がそう呼ばれているだろう。14年所属したウィンブルドンのサポーターからはレジェンドと称されるアラン氏。1992年にシェフィールド・Uに移籍し、同クラブで創設直後のプレミアリーグを経験した。フルアムで現役を引退した後は、スウォンジーやカーディフの監督、レスターのアシスタントコーチ、FAのスカウトなどを歴任してきた。

 息子のジャックは9歳から所属していたチェルシーでは才能を開花させることができなかったが、ローン先のバーンリーで2010年にプレミアリーグデビュー。2011年に当時2部のサウサンプトンへ完全移籍すると、同クラブのプレミアリーグ昇格と定着に貢献した。スウォンジーを経て、2017年に最初にプレミアリーグでプレーをする機会を与えてくれたバーンリーに復帰した。32歳となった現在も貴重な戦力の一人として活躍を続けている。

■イアン・ライト&ブラッドリー・ライト・フィリップス、ショーン・ライト・フィリップス

左からB・W・フィリップス、イアン・ライト、S・W・フィリップス

 アーセナルのレジェンド、イアン・ライト氏を父に持つショーン・ライト・フィリップスとブラッドリー・ライト・フィリップスは、ともにマンチェスター・Cでプロキャリアをスタート。兄のショーンは2000年から4年連続で同クラブの年間若手最優秀選手に選ばれると、その翌年にはクラブ年間MVPに輝く活躍を見せた。2005年に移籍したチェルシーでは、1年目からプレミアリーグ制覇に貢献していた。プレミアリーグでは計316試合に出場し、イングランド代表でも36キャップという華々しいキャリアを送った。

 弟のブラッドリーは兄ほどのインパクトをイングランドで残すことはできなかったが、2013年にアメリカに渡ると、ニューヨーク・レッドブルズで6年半に渡って活躍。2015年にはマンチェスター・C時代以来、10年ぶりに兄とチームメイトとなった。現在はMLSのコロンバス・クルーでプレーをしている。

 なお、今年2月にはショーンの息子であるドマルジオ・ライト・フィリップスが2部ストークに加入。近い将来、親子三代のプレミアリーグ選手が誕生するかもしれない。

■ポール・インス&トム・インス

ポール(左)&トム(右)

 マンチェスター・Uやリヴァプールで活躍した元イングランド代表MFポール・インス氏を父に持つトム・インス。プレミアリーグで活躍したのは2017-18シーズンのハダースフィールド時代。33試合に出場したが、翌年にストークへ移籍し、現在も同クラブに所属している。

 インス親子の共演が本格的に実現したのはブラックプール時代だ。リヴァプールのリザーブチーム所属時代に、父ポールが率いるノッツ・カウンティ(当時3部)にレンタル移籍したトム。2011年に完全移籍で加わったブラックプールでは、父ポールが後を追う形で2013年2月に監督に就任した。2013-14シーズンは開幕6試合で5勝1分と2部で好スタートを切ったが、父はシーズン途中で退任し、息子も同シーズン終了後にハルへ移籍。父はそれ以降、現場からは離れてメディアで解説業などを行っている。

■ロリー・デラップ&リアム・デラップ

ロリー(左)&リアム(右)

 抜群のスローイン能力で世界中に名を知らしめたロリー・デラップ氏。学生時代にやり投げチャンピオンに輝いた腕力は、得点源として重宝され、相手チームに大いに脅威を与えた。2013年にバートンで現役を退いた後は指導者の道へ。2018年からは現役時代に活躍したストークでコーチを務めている

 息子のリアムは2019年にダービーのユースからマンチェスター・Cの下部組織へ移籍。トップチームでのデビュー戦となった昨年9月のカラバオ・カップのボーンマス戦でゴールを決めており、これまで3試合に出場している。今季のブレイク候補の一人に挙げられる期待の若手FWだ。プレミアリーグでの出場はまだ1試合と、父の359試合までは先が長いが、ジョゼップ・グアルディオラ監督からも能力を高く評価されている18歳。先月20日には契約を5年延長したことも発表されており、将来的には父以上のインパクトを残す可能性は十分だ。

■ピーター・シュマイケル&カスパー・シュマイケル

ピーター(左)&カスパー(右)

 親子二代が同じ世界で成功を収めるのは簡単なことではない。特に偉大過ぎる父を持つ息子は、過剰な期待と注目からプレッシャーに押しつぶされることもあるだろう。しかしカスパー・シュマイケルにそんな心配は無用だった。デンマーク代表最多キャップ保持者であり、マンチェスター・Uの1999年のトレブル立役者である父ピーターと同じGKとしてプレーする道を選び、父が現役最後に所属したマンチェスター・Cでプロキャリアを開始。2009年に同クラブを離れ、ノッツ・カウンティ、リーズで経験を積み、2011年にレスターに加入した。

 以降、同クラブの守護神として2013-14シーズンのプレミアリーグ昇格、15-16シーズンのプレミアリーグ制覇、20-21シーズンのFAカップ優勝に大きく貢献。リーグ屈指のGKとしての地位を固めている。

 今夏のEURO2020ではデンマーク代表をベスト4に導いた息子カスパーと、1992年大会で優勝している父ピーター。どちらが上かという議論は意見が分かれるところだろうが、彼らがプレミアリーグ史上のGKの中で、最強の父子鷹であることに異論はないだろう。

(記事/Footmedia)

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