チェルシーDFチャロバー、チーム残留の決め手は監督の言葉「ここにいてほしい」

　チェルシーのDFトレヴォ・チャロバーがクラブメディアのインタビューに応じ、チーム残留した今シーズンについて語った。

　チャロバーはチェルシーの下部組織出身。イプスウィッチ、ハダースフィールド、ロリアンでの武者修行を経験し、今夏からチェルシーのトップチームに帯同している。

　同選手はクラブメディアのインタビューに応じ、プレシーズンやトーマス・トゥヘル監督との会話などを明かした。

　今夏に行われたビジャレアルとのUEFAスーパーカップでトップチームデビューを果たした同選手は「プレシーズンの試合には長時間出場し、良い結果を残せたけど、一発勝負だったから、経験豊富な選手たちが起用されると思っていた。試合の数時間前にシートで自分の名前を確認した時は、とても嬉しかったよ。決勝戦、特にヨーロッパの舞台でプレーして、しかも優勝するなんて、信じられないよ」とプレシーズンを振り返った。

　チャロバーはその勢いのままプレミアリーグ第1節クリスタル・パレス戦でも先発出場。さらに得点を記録。派手なデビューとなったが同選手は次のように語り振り返った。

「子どもの頃からボールボーイとして試合を見たり、チャンピオンズリーグの試合をスタンフォードブリッジで見たりしていた。ブリッジでの先発出場が最初のチェルシーでの試合だったなんて忘れられないよ。しかも、ゴールを決めたから、もちろん非常に嬉しかった」

「あそこからシュートを打つことはあまりないんだ。ほとんどはエリア内でのヘディングやタップインだったけど、自分のところにボールが来たとき、ファンが『シュート』と叫ぶ声が聞こえた。だから本当にシュートしたんだ。歓声が聞こえてくるまで、ゴールしたことには気づかなかった。その瞬間、信じられなくてひざをついたんだ」

「8歳のときからのすべての記憶が頭の中を駆け巡り、レンタルでの経験やこれまでの努力、犠牲にしてきたことなどが頭をよぎった。すべてがごちゃまぜになって、「スタンフォードブリッジで得点したんだ」と気づいたんだ。驚いたよ。落ち着いて振り返れるまで1週間はかかったんじゃないかな」

　また、レンタルを覚悟していたと語った同選手は、トゥヘル監督との会話を振り返り、残留の決め手となった言葉を明かした。

「パレスとアーセナルの試合の間に監督と話をして、『ここにいてほしい』と言われたんだ。そしてその週にトップチーム用の施設に移った。それまではアカデミー用の施設を使っていたけど、今はトップチームに加わった。監督に言われたときは嬉しかったよ」

「練習後に話しかけてきて、自分がどれだけうまくやったか、プレシーズンや試合でチャンスを掴んだかと伝えてくれた。彼は、『戦力と考えている。さらに他の選手から学び、彼らをサポートできる伸びしろがあると思っている』と言ってくれたんだ。