ルカク、“英雄”ドログバ氏との関係を明かす「この上なく大事なもの」

　チェルシーに復帰したベルギー代表FWロメル・ルカクが、現役時代に同クラブで活躍したOBのディディエ・ドログバ氏との関係性を明かした。16日、クラブ公式サイトが伝えている。

　ルカクは12日にインテルからチェルシー史上最高額となる9750万ポンド（約147億円）の移籍金で復帰。レンタル移籍でクラブを離れている期間も多く、同クラブでは公式戦通算15試合の出場でノーゴールに終わっていたものの、2011年8月から2014年7月まで在籍していた古巣に7年ぶりの復帰を果たした。

　10年前にチェルシーに加入した当時と現在の自身の違いについて聞かれたルカクは、「より完全になったと感じている。ストライカーが必要とするすべての側面を手に入れようと努力してきた。細かいところまで改善していきたいし、自分の強みも成長させていきたい」と明かし、古巣での意気込みを語った。

「僕はただチームが勝利できるように監督とチームメイトを助けたいだけだ。彼らが快適に感じることができて、どんな状況でも頼られるようになりたい」

　また、ルカクには2011年にチェルシー加入時に在籍していたドログバ氏との関係にも注目が集まっている。ドログバ氏はチェルシーに在籍した9シーズンで公式戦381試合の出場で164ゴール87アシストを記録し、2011－12シーズンのチャンピオンズリーグ初制覇を含め、数多くのタイトル獲得に貢献した。そのドログバ氏は、ルカクの復帰が正式発表される4日前に自身の公式ツイッターで「彼が戻ってくる」とルカクの写真付きで投稿し、同選手の復帰を示唆していた。

　チェルシーの“英雄”であるドログバ氏との関係についてルカクは「僕たちの関係性は僕にとってこの上なく大事なものだ。月に1回話すというわけではなく、彼とは数日おきに話したりするんだ。僕たちはグループチャットをしているから、常日頃から連絡を取り合っているよ。そしてこの2週間の間に彼とは少し電話で話したりした」と語り、復帰の相談をしていたことを明かした。

「僕には聞くべき多くの質問があったが、彼はまだここにいる多くの人を知っているので、本当に細かいところまで僕に教えてくれて準備ができた。今僕に必要なことは、選手たちと監督についてもう少し理解し、チームのためにできる限り早く出場するようにすることだ」

　なお、新型コロナウイルス対策の検疫期間のためチームへの合流が遅れていたルカクだが、17日から練習に合流することが明らかとなっており、22日に行われるプレミアリーグ第2節アーセナルとの“ビッグロンドン・ダービー”でのデビューが期待されている。