アカデミー出身の最高額選手たち [写真]=Getty Images
マンチェスター・Cがアストン・ヴィラのイングランド代表MFジャック・グリーリッシュの獲得に向けて、1億ポンド(約152億円)のオファーを提示したと報じられている。
アストン・ヴィラのサポーターにとって、アカデミー出身のグリーリッシュはかけがえのない存在だ。一方で、移籍が実現すればクラブには財政的に多大なメリットをもたらすことになる。
イギリスメディア『Football365』はプレミアリーグの各クラブから最高額で移籍したアカデミー出身選手を紹介。なお、アカデミー出身選手の基準は、16歳以下でクラブに加入し、トップチームに昇格する前にそのクラブのユースチームでプレーをした選手としている。
※カッコ内は(移籍した年/移籍先)
※金額は『Football365』より。日本円は現在のレートで換算
■リヴァプール
ラヒーム・スターリング(2015年/マンチェスター・C)
移籍金:4900万ポンド(約75億円)
ジャマイカで生まれ、幼少期にロンドンに移住し、QPRでキャリアをスタート。2010年にマンチェスター・U、マンチェスター・C、さらにアーセナルとの競合を制したリヴァプールに加入した当時、スターリングはまだ15歳だった。17歳でトップチームの仲間入りをし、19歳で2014年のワールドカップ全3試合に出場したスターリング。順調にステップアップを続けていたが、まだシーズンの最終戦が残っていた2015年5月に移籍を志願し、契約延長も拒否。ファンとの間に溝を作り、最終節ではスタンドからブーイングが浴びせられた。
■マンチェスター・C
ブラヒム・ディアス(2019年1月/レアル・マドリード)
移籍金:1550万ポンド(約24億円)
14歳でマラガの下部組織からマンチェスター・Cのアカデミーに移籍したのは2013年。3年後にトップチームでのデビューを果たすが、選手層の厚いマンチェスター・Cの中で出場機会を増やすことができずに不満を抱いていたという。クラブとの契約延長を拒否したディアスは、契約満了を半年後に控えた2019年1月にレアル・マドリードへ移籍。マンチェスター・Cでは2017年の夏にも同じ流れでアカデミー出身のジェイドン・サンチョがドルトムントへ移籍している。
■マンチェスター・U
デイヴィッド・ベッカム(2003年/レアル・マドリード)
移籍金:2450万ポンド(約37億円)
育成出身のスーパースターの移籍金は、18年が経った今もなお破られていないのは驚きだ。『Football365』はマンチェスター・Uが今夏の移籍市場でイングランド代表MFジェシー・リンガードがその記録を破ってくれることを期待しているはずだと分析。一方で、残り契約期間が1年を切ったリンガードで2500万ポンド以上の移籍金を要求するのは至難の業だとも伝えている。なお、パリ・サンジェルマンへの移籍の可能性が報じられるポール・ポグバも16歳でマンチェスター・Uの下部組織に加入。2012年にユヴェントスへ移籍した際はフリートランスファーだったが、今夏移籍することになれば多額の移籍金が発生する。
■ニューカッスル
アンディ・キャロル(2011年1月/リヴァプール)
移籍金:3500万ポンド(約53億円)
2011年1月31日、キャロルは相思相愛だったニューカッスルから当時イギリス人としては最高額となる3500万ポンドでリヴァプールへ移籍。しかしエースを失ったニューカッスル、大金を費やしたリヴァプール、そして何よりキャロル自身にとって、成功とは程遠い移籍となってしまった。本領を発揮できないまま1年半後にウェストハムにローンに出され、そのまま完全移籍となったキャロル。2019年にニューカッスルに復帰したが、全盛期の輝きを取り戻すことはできないまま、この夏の退団を迎えた。
■ノリッジ
ジャマール・ルイス(2020年/ニューカッスル)
移籍金:1500万ポンド(約23億ポンド)
ジェイコブ・マーフィーがノリッジのアカデミー卒業生として記録した移籍金最高額を、ルイスがわずか3年で塗り替えた。行き先は2人揃ってニューカッスル。マーフィーは2017年に1200万ポンドで、ルイスは昨年の夏に1500万ポンドで移籍を果たしている。他クラブを魅了するマックス・アーロンズやトッド・キャントウェルがこの夏に移籍することになれば、新記録の樹立は確実だろう。
■サウサンプトン
ルーク・ショー(2014年/マンチェスター・U)
移籍金:2700万ポンド(約41億円)
8歳からサウサンプトンのアカデミーに所属していたショー。トップチームでデビューも果たしていない頃から、他クラブから興味が寄せられる逸材だったという。2014年にマンチェスター・Uは2700万ポンドでショーを獲得。7年後に世界屈指の左サイドバックと呼ばれるまでに成長を遂げた選手の移籍金としては、決して高くないだろう。
■トッテナム
アンドロス・タウンゼント(2016年1月/ニューカッスル)
移籍金:1200万ポンド(約18億円)
今月中にハリー・ケインが記録を大きく更新する可能性があるが、現時点ではタウンゼントがトップ。9歳でトッテナムの下部組織に入ったタウンゼント。2011年にトップチームでデビューを果たし、9度のローン移籍を経て、2016年にニューカッスルへ1200万ポンドで移籍。さらにその翌年にほぼ同額でクリスタル・パレスへ移籍し、この夏はフリーでエヴァートンに加入している。
■ワトフォード
アシュリー・ヤング(2007年1月/アストン・ヴィラ)
移籍金:960万ポンド(約15億円)
10歳からワトフォードのアカデミーに所属していたヤング。16歳の時、クラブから練習生契約を結べないとの通告を受けながらもパートタイムでプレーを続け、自らの力でクラブの判断が間違っていたことを証明。プロ契約までこぎつけた。ワトフォードを離れた後はアストン・ヴィラ、マンチェスター・U、インテルと渡り歩いた元イングランド代表MF。今夏はワトフォードへの復帰説も浮上していたが、最終的には14年前に自身に960万ポンドを費やしてくれたアストン・ヴィラにフリーで加入している。
■ウェストハム
リオ・ファーディナンド(2000年/リーズ)
移籍金:1800万ポンド(約27億円)
イングランド代表MFデクラン・ライスが移籍するまで、記録はファーディナンドが保持するだろう。13歳でウェストハムのアカデミーに入団。17歳でプレミアリーグでのデビューを果たしたファーディナンド。1998-99シーズンにウェストハムをクラブ史上最高位となるプレミア5位に押し上げ、2000年に1800万ポンドでリーズへ移籍。当時のプレミアリーグ史上最高額となる3000万ポンド(約45億5000万円)でマンチェスター・Uに移籍したのはその2年後だった。
■ウォルヴァーハンプトン
ロビー・キーン(1999年/コヴェントリー)
移籍金:600万ポンド(約9億円)
プレミアリーグに現在所属するチームの中で、20世紀の移籍が最高額なのはウルヴスのみだった。1996年にウルヴスの下部組織に加入した元アイルランド代表FWは、トップチームでのデビューから2年後にコヴェントリーに600万ポンドで移籍した。この記録に最も近づいたのは2006年にエヴァートンへ移籍したジョリオン・レスコット。金額は500万ポンド(約8億円)だった。
(記事/Footmedia)
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