ボールボーイ出身の選手たち [写真]=Getty Images
先日行われた東京オリンピック野球競技での侍ジャパン対メキシコ代表の一戦で、ある場面が話題となった。日本の4番打者、鈴木誠也が初回に放った一塁側ファウルゾーンへの痛烈な当たりを、ボールボーイがショートバウンドで華麗にキャッチしたのだ。ハイレベルな美技はソーシャルメディア上でも話題となり、プロ野球ファンが“スカウト”するなどの反響を呼んでいる。
サッカー界でもボールボーイの活躍に注目が集まることは少なくない。中でも2018-19シーズンのチャピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグでは、リヴァプールのボールボーイの行動が大きな話題となった。
バルセロナとの準決勝ファーストレグを0-3で終えていたリヴァプールは、4点差以上の勝利が必要という厳しい条件でホームでの第2戦に臨んでいた。2戦合計スコアを3-3として迎えた79分。リヴァプールのコーナーキックの場面で、ボールボーイから素早くボールを渡されたことでDFトレント・アレクサンダー・アーノルドは、相手が守備陣形を整える前にボールを蹴り込むことに成功し、ディヴォック・オリギの決勝ゴールが生まれた。当時14歳だったボールボーイのオークリー・キャノニアは称賛の的となった。
なお、リヴァプールは先月7日、17歳となったキャノニアとプロ契約を交わしたことを発表。メディアはU-12からリヴァプールに所属しているオークリーを、すでにトップチームに貢献している選手として紹介した。
そこで今回は、ボールボーイ出身のスターたちをピックアップ。一流のプレーに間近で触れる経験は、スターになる上で糧になることは間違いないようだ。
※カッコ内は(現所属クラブ)
[写真]=Getty Images
■フィル・フォーデン(マンチェスター・C)
昨シーズン、マンチェスター・Cで本格的なブレイクを果たしたフォーデン。今年2月にツイッターに投稿した写真が話題となった。2014年に撮影された写真で、当時マンチェスター・Cに所属していたモンテネグロ代表FWステヴァン・ヨヴェティッチがゴールを決めて喜んでいるシーンだが、その背後で腕を組んで座っているボールボーイこそがフォーデンだというのだ。9歳からマンチェスター・Cに所属するフォーデンは、プレミア初制覇を成し遂げた2011-12シーズンにもボールボーイを務めていたという。
今ではマンチェスター・Cの中心選手の一人に成長したフォーデン。大型補強の噂もあり、ポジション争いはさらに熾烈を極めることになりそうだが、誰よりも強い“エティハド愛”は大きな武器になるだろう。
■メイソン・マウント(チェルシー)
6歳でチェルシーのアカデミーに加入したマウントは、10代前半にスタンフォード・ブリッジでボールボーイを経験。ピッチ目線でスター選手たちを見る機会に大興奮したそうだ。当時チェルシーを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督から英才教育を受けていたというマウント。2019年のインタビュー内で、「チャンピオンズリーグの試合でリードしている時には、ジョゼからボールをすぐにピッチへ戻すなと言われたよ!」と明かしている。
トップチームでは2019-20シーズンの開幕戦で堂々たるデビューを飾り、大型補強や監督交代後もレギュラーの座を維持してきたマウント。ボールボーイ時代にスタンフォード・ブリッジの空気を肌で知っていたことが役に立ったのかもしれない。
■カラム・ハドソン・オドイ(チェルシー)
スター選手の行動が、一人のボールボーイに夢と希望を与えた。2014年1月のスタンフォード・ブリッジでの出来事だ。当時、チェルシーに所属していた元カメルーン代表FWサミュエル・エトー氏はマンチェスター・U戦でハットトリックを達成すると、ゴール近くに座っていたボールボーイの手を取り、喜びを分かち合った。そのボールボーイとはチェルシーの下部組織に所属していたハドソン=オドイだった。今では自身がスター選手の仲間入りをしたハドソン・オドイ。あの時の経験に大きな刺激を受けたといい、2019年のクラブ公式サイトのインタビューの中ではエトー氏を見習って自らも少年に勇気を与えたいと語っている。
■ベルナルド・シルヴァ(マンチェスター・C)
ポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァもボールボーイだった。ベンフィカ・アカデミーではポルトガル代表MFレナト・サンチェスや、現在もマンチェスター・CでチームメイトのGKエデルソンと共に育ったベルナルド・シルヴァ。2008年10月にエスタディオ・ダ・ルスで行われたUEFAカップのナポリ戦でボールボーイを務めていたという。その5年後の2013-14シーズンにベンフィカのトップチームでのデビューを飾ったB・シルヴァは、翌年にモナコへ移籍。さらにその3年後にマンチェスター・Cに加入し、2018-19シーズンにはクラブの年間最優秀選手に。スターダムを一気に駆け上がっている。
■ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・C監督)
名将グアルディオラが戦術的アドバイスを送る相手は選手だけではない。2017年9月のプレミアリーグ・クリスタルパレス戦の前半に、1人のボールボーイの肩に手をかけ、口元を隠してアドバイスを送っている姿が話題となったグアルディオラ監督。もっと動きをスピーディーにすることを少年に求めていたことを後に明かしている。
そんな同監督自身もバルセロナのカンテラ(下部組織)時代にボールボーイを経験。かつて、同クラブでギャリー・リネカー氏がプレーをしていた時代にボールボーイをしていたそうで、2017年に行われた同氏との対談の中で「試合後、いつもあなたにユニフォームを下さいと頼んだのに、一度もくれなかった。一度もね。許せない」とジョーク交じりに訴えた。これに対し、リネカー氏は、当時は選手が勝手にユニフォームをプレゼントすることは許可されていなかったと弁明している。
(記事/Footmedia)
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