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FAカップ決勝でチェルシーとレスターが激突…大一番を前に知っておきたい8つのこと

[写真]=Getty Images

 15日に行われる第140回FAカップ決勝では、チェルシーレスターが『ウェンブリー・スタジアム』で激突する。

 同大会で史上9回目の優勝を目指すチェルシーと初優勝を狙うレスターのどちらが頂点に立つのか。注目の大一番を前に、知っておきたい8つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■FA杯決勝では初顔合わせ

両チームがFAカップ決勝で対戦するのは、これが初めてとなる。チェルシーは過去5シーズンで4度目の決勝進出。優勝回数(8回)も決勝進出回数(15回)もアーセナルとマンチェスター・Uに次いで3番目に多いチームだ。一方、レスターが決勝の舞台にたどり着いたのは、1969年以来のことで通算5回目。過去4度のファイナルはいずれも敗れており、決勝進出回数は優勝未経験チームの中で最多という不名誉な記録を樹立している。なお今回の決勝戦で主審を担当するのは、マイケル・オリヴァー氏。チェルシーが前回優勝した2017-18シーズンの決勝でも主審を務めたレフェリーだ。チェルシーにとって吉と出るだろうか。

■3日後にも対戦

FAカップの決勝戦がシーズン中に開催されるジレンマを、両チームの監督は抱えていることだろう。というのも、彼らはこの決勝の3日後にプレミアリーグで激突するからだ。プレミアでは3位レスターを、4位のチェルシーが勝ち点2差で追う状況。残り試合数を考えると、トップ4争いにおける“決勝戦”にも値する重要なゲームになる。FAカップのタイトルはもちろん魅力的だが、チャンピオンズリーグ(CL)はクラブの財政を潤す重要な大会であり、両監督は2試合の比重の置き方に頭を悩ませているはずだ。なおFAカップの決勝がシーズン中に開催されるのは、ウィガンがマンチェスター・Cを下して大会初優勝を成し遂げた2012-13シーズン以来となる。

■初優勝の前に立ちはだかる難敵

FAカップ初優勝を目指すレスターだが、同大会ではチェルシーに一度も勝ったことがない。過去9戦の成績は2分け7敗で、昨季も準々決勝で対戦して0-1の完封負けを喫している。リーグ戦を含めても、チェルシーに対しては27勝34分け57敗(※PK戦は引き分けにカウント)と大きく負け越しているのだ。しかしブレンダン・ロジャーズ監督が2019年2月に就任してからは、1勝3分け1敗と互角の成績を残している。今季のプレミアでも2-0の勝利を収めており、苦手意識は払しょくされているはずだ。ロジャース監督は、2004年から4年にわたって下部組織で監督を務めた古巣相手に、レスターでの初タイトルを狙う。

■今大会ここまでの歩み

両チームは今大会、非常に類似したスコアで決勝戦までたどり着いた。3回戦から5回戦までを「4-0」、「3-1」、「1-0」と同スコアで制すると、共にホームで戦った準々決勝はチェルシーがシェフィールド・Uに2-0、レスターはマンチェスター・Uに3-1と、2点差の勝利を収めた。さらに興味深いのが『ウェンブリー・スタジアム』で行われた準決勝。チェルシーはマンチェスター・Cに、レスターはサウサンプトンにそれぞれ1-0の完封勝利を収めたが、ハキム・ツィエクとケレチ・イヘアナチョが決勝点を挙げた時間も「55分」とまったく同じだった。この決勝でも拮抗した戦いが繰り広げられるかもしれない。

■得点王の行方は?

優勝トロフィーのみならず、得点王争いからも目が離せない。準決勝が終わった時点で、得点ランキングトップには5人が並んでおり、レスターではイヘアナチョ、チェルシーではタミー・アブラハムが最多4ゴールずつをマークしている。イヘアナチョはFAカップを得意としており、マンチェスター・C時代の2016年1月にデビューして以降、19試合の出場で14得点を記録。同期間のFAカップで最も多くのゴールを記録している(予選ラウンドは除く)。なお、これまでFAカップ決勝で得点を挙げたナイジェリア人選手は、2008年のヌワンコ・カヌ氏(当時ポーツマス)だけだという。イヘアナチョは大会得点王の座を狙うとともに、母国のレジェンドに肩を並べたいところだ。

■古巣対決を迎えるチルウェル

チェルシーの注目選手は古巣対決を迎えるベン・チルウェルだ。レスター・ユース出身のチルウェルは、昨季までロジャーズ監督のもとでレギュラーとして活躍。移籍後には、チームメイトだけでなくスタッフや監督、オーナーたちとも良好な関係を築いていたレスターを去るのは複雑な思いだったと告白している。今季はトーマス・トゥヘル監督就任後に一度はレギュラーポジションを失うも、自らの手で奪回。今では「2冠とトップ4」という高い目標を掲げるチームにとって欠かせない存在となっている。“親友”と認め合うレスターのジェイムズ・マディソンと試合前後に交わすやり取りにも注目だ。

■ベテラン勢の活躍に期待

ここまで沈黙を続ける両チームのベテランFWは奮起できるだろうか。チェルシーのオリヴィエ・ジルーはこれが6度目のFA杯決勝となるが、今大会はここまで無得点。ただCLでは3試合で決勝弾をマークするなど、勝負強さは健在だ。出場時間が与えられれば頼りになる存在であることは間違いないだろう。レスターのジェイミー・ヴァーディも、今季のFAカップではノーゴール。最後に同大会でゴールを決めたのは2018年3月まで遡るが、その時の相手はチェルシーだった。“ビッグ6キラー”の異名を取るヴァーディが無得点のまま大舞台を去るとも思えない。共に34歳。酸いも甘いも噛分ける両ストライカーのプレーは要チェックだ。

■予想オッズは?

日本時間14日15時現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はチェルシーの優勝に「1.5倍」、レスターの優勝に「2.5倍」のオッズを付けている。決勝進出回数も優勝回数も大きく上回るFAカップ巧者のチェルシーが優位と予想しているようだ。しかし一発勝負の決勝戦では何が起きても不思議ではない。昨季準優勝に終わったチェルシーは、2年連続で手ぶらでホームに戻るわけにはいかないだろう。一方、リーグ戦でチェルシーの上位に立ち、今季の直接対決も制しているレスターは、怯むことなく2年連続のファイナリストに挑むはずだ。人数制限はあるものの、勝てばサポーターと共に喜びを分かち合える貴重な舞台。『ウェンブリー・スタジアム』を笑顔で去るのはチェルシーか、それともレスターか。

(記事/Footmedia)

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