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“ビッグ6”激突…トッテナム対チェルシーについて知っておきたい7つのこと

プレミアでの前回対戦はスコアレスに [写真]=Getty Images

 4日に行われるプレミアリーグ第22節では、トッテナムが本拠地の『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』にチェルシーを迎える。前節終了後、勝ち点33で並ぶ両チーム。消化試合が1つ少ないトッテナム(7位)が、得失点差でチェルシー(8位)を上回り、上位に立っている。

 トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督にとっては古巣との対戦だ。かつて3度のリーグ優勝をもたらしたクラブを率いるのは、1月26日に就任したばかりのトーマス・トゥヘル監督。ついにイングランド上陸を果たしたドイツ人指揮官に対し、百戦錬磨のモウリーニョ監督がプレミアリーグの厳しさを見せつけることになるのか。注目の“ロンドン・ダービー”を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

■早くもモウリーニョ監督の記録に挑戦
 チェルシーはトゥヘル監督就任後、初のビッグマッチを迎える。第20節のウルヴァーハンプトン戦では、データサイト『OPTA』が集計を始めた2003-04シーズン以降、新体制の初陣としては最多となるボール支配率(78.9パーセント)とパス成功数(820本)を記録。スコアレスドローに終わったものの、“トゥヘル・スタイル”を垣間見ることができた。続くバーンリー戦も、ボール支配率は70パーセント超えを達成。2-0の完封勝利を収めている。

 新体制発足後、2試合負けなしのスタートを切り、被枠内シュートは「0」をキープ。チェルシーで監督就任からプレミア2試合連続のクリーンシートを達成するのは、2012年のラファエル・ベニテス氏以来のことだ。この試合でも失点を許さなければ、モウリーニョ監督が2004年に成し遂げた記録に並ぶ。

■トゥヘル監督の選手起用に要注目
 就任10日目にして3試合目の指揮をとるトゥヘル監督。ここまでの2試合はスタメンを大幅に入れ替えており、今回の一戦でも左ウイングバックの人選と前線の組み合わせに注目が集まっている。2試合連続で3バックを採用している指揮官は、前節のバーンリー戦で左ウイングバックに元スペイン代表DFマルコス・アロンソを起用。「セットプレーの守備に高さが必要だった」というのがその理由だが、同選手は4カ月ぶりの出場で無失点に貢献しただけでなく、芸術的なボレーシュートを叩き込んだ。実は3シーズン前のトッテナム戦でも、M・アロンソは敵地で終了間際に豪快なフリーキックを決めて、チームに勝ち点3をもたらしている。前々節のウルヴァーハンプトン戦ではイングランド代表DFベン・チルウェルが先発起用されたが、今回はどちらがスタメンに名を連ねるのか要注目だ。

マルコス・アロンソ

2017年8月の対戦ではフリーキックを叩き込んだマルコス・アロンソ [写真]=Getty Images

 またバーンリー戦では、前線の3選手を総入れ替え。だが、ゴールネットを揺らしたのは2人のDF(元スペイン代表DFセサル・アスピリクエタとM・アロンソ)で、結果を残した選手はいなかった。現状、レギュラー争いは横一線で、どの選手にもチャンスが転がっている状況だ。トゥヘル監督はプレミアで12試合もゴールから遠ざかっているドイツ代表FWティモ・ヴェルナーについて、「彼の強みを生かせるポジションを見出すのが自分の仕事」と語っており、悩めるドイツ人FWの起用法にも注目が集まっている。

トッテナムファン疑惑について釈明
 先日の記者会見で、トゥヘル監督は「子供の頃、トッテナムのファンだった」という5年前の発言について釈明する羽目になった。同監督はドルトムントを率いていた2015-16シーズン、ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16でトッテナムと対戦。試合後の会見で、子どもの頃に友人とサッカーをしたとき、チーム名を「トッテナム」にしたことがあったと明らかにしていたのだ。

 チェルシーの監督就任が決まると、この発言が当然のように注目を集めたが、当の本人は、名前の響きが気に入っていただけで当時はロンドンのチームであることも知らなかったと釈明。トッテナムを倒すために全力を尽くすと誓っている。実際、5年前のトッテナム戦は、ホームとアウェイの双方で勝利。“ロンドンダービー”となる今回の一戦でも狙うは勝ち点3だ。

チェルシートッテナム戦が得意
 トゥヘル監督にとって心強いのが、過去の対戦成績だろう。チェルシートッテナム戦を得意としており、プレミアでは過去57試合で30勝20分け7敗と勝ち越しに成功。チェルシーにとってトッテナムは、プレミアで最も多くの勝利を収めている相手であり、50戦以上しながら敗戦数が二桁に達していない唯一のチームである。また、モウリーニョ監督は“対チェルシー戦”を苦手としており、公式戦最近6試合に未勝利(3分け3敗/PK戦は引き分けにカウント)。トッテナムを率いるようになってからは、2分け2敗と一度も勝てていない。なおバルセロナに対して7戦未勝利というのが、同監督の最長記録。古巣相手に待望の白星を挙げることはできるだろうか。

■今季の2対戦はドロー
 両チームはカラバオ・カップも含めて、今季3度目の対戦となる。昨年9月に『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』で行われたカラバオ・カップ4回戦は、ヴェルナーの移籍後初ゴールでチェルシーが先制するも、試合終了間際にアルゼンチン代表MFエリク・ラメラが同点弾をマーク。トッテナムはその後行われたPK戦を制し、逆転での勝ち抜けを果たした。また11月に行われたプレミアリーグ第10節では、ホームのチェルシーが当時首位のトッテナムを相手にシュート数では13対5と圧倒しながら、決定力を欠いてスコアレスドローに終わった。トップ4入りへ生き残りをかけた一戦は、どちらかに軍配が上がるだろうか。

■ケイン不在のトッテナム
 トッテナムにおける、イングランド代表FWハリー・ケインの影響力は絶大だ。今季もプレミアでは12得点11アシストを記録。チーム総得点の68パーセントに関与している。しかし、第20節のリヴァプールで負傷を余儀なくされると、エース不在のなかで臨んだ前節のブライトン戦は0-1の完封負け。相手に今季ホーム初勝利をプレゼントしてしまった。トッテナムは、ケインが欠場したプレミアここ4試合連続で白星がなく(1分け3敗)、最近13試合でもわずか3勝(4分け6敗)となっている。敵地で1-2の敗戦を喫した昨季のチェルシー戦も、ケインが不在だった。モウリーニョ監督もまた、どのようなスタメンを組み、どんな戦い方で勝利を狙うのか。指揮官の決断に注目が集まる。

ハリー・ケイン

トッテナムの“エース”・ケインは負傷中 [写真]=Getty Images

■予想オッズは?
 日本時間4日15時現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はトッテナムの勝利に「3.6倍」、チェルシーの勝利に「2.1倍」、ドローに「3.4倍」というオッズを付けている。相性の悪さ、そしてエース不在の影響は大きく、トッテナムは苦戦を強いられると予想されている。しかし分が悪いときほど不気味なのがモウリーニョ監督で、そもそもトッテナムは相手にボールを持たれることを苦にしない。今季はマンチェスター・Cとアーセナルをホームに迎えた試合で、相手に7割近いボールポゼッションを許しながら2-0の勝利を収めているのだ。就任直後からチームに明確なスタイルを反映させてるトゥヘル監督とはいえ、ただパスを回すだけでは、モウリーニョ監督の術中にはまるだろう。絶対に負けられないダービーマッチで、両チームはどんな戦いを見せるのか。両指揮官の頭脳戦にも注目だ。


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