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マンチェスター・U対アーセナルについて知っておきたい8つのこと

2020.10.31

マンチェスター・Uとアーセナルが対戦する [写真]=Getty Images

 11月1日に行われるプレミアリーグ第7節では、マンチェスター・Uが本拠地『オールド・トラフォード』にアーセナルを迎える。1990年代後半から2000年代前半にかけて二強時代を築いた両チームだが、マンチェスター・Uが15位、アーセナルは11位(※第6節終了時点)と今シーズンは低調なスタートとなっている。復活を目指す両ビッグクラブの対戦を前に、知っておきたい8つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■“夢の劇場”で苦戦するマンU

 “夢の劇場”とも称される『オールド・トラフォード』だが、マンチェスター・Uは本拠地での戦いに苦しんでいる。リーグ前節のチェルシー戦ではシュート数で「14対6」と相手を大きく上回りながら、スコレスドロー。これで今季開幕からホーム3試合連続未勝利(1分け2敗)となった。トップリーグでは18位に終わった1972-73シーズン以来の出来事だという。また昨季から数えると、ホームでのリーグ戦は5試合連続の未勝利(3分2敗)で、これは6試合連続で勝てなかった1990年2月以来の緊急事態だ。かつてオールド・トラフォードで観客を魅了したオーレ・グンナー・スールシャール監督は、このピンチを切り抜けられるだろうか。

■ホームでのアーセナル戦は13戦無敗

 ただしマンチェスター・Uはホームでのアーセナル戦を得意としている。ホーム開催のプレミアは、通算28試合で16勝9分け3敗とアーセナルを圧倒。敗れた3回のうち2回は、アーセナルがリーグ制覇を成し遂げた1997-98シーズンと2001-02シーズン。直近の敗戦は2006-07シーズンまでさかのぼり、スールシャール監督は選手としてピッチに立っていた。その後は13試合連続で無敗(8勝5分)を維持している。相性の良いアーセナル戦を制して、ホームの呪縛から解き放たれたいところだ。

■“ポスト・ヴェンゲル”のプレミアでは無敗

 とはいえ、アーセナルはプレミアでのマンチェスター・U戦は、最近4試合に負けていない。過去2シーズン、ホームではいずれも「2-0」の完封勝利を収め、アウェイでは2試合とも引き分け。昨季も第7節にマンチェスター・Uとのアウェイゲームに臨むと、前半終了間際に先制されながら、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンのゴールで追いつき、勝ち点1を持ち帰った。プレミアで最後に敗れたのは2018年4月に『オールド・トラフォード』での一戦。後半アディショナルタイムの失点で敗れた一戦は、アーセン・ヴェンゲル氏にとって最後のマンチェスター・U戦だった。

■アルテタ監督、マンU戦で初勝利

 ミケル・アルテタ監督にとって、マンチェスター・Uアーセナルを率いて初めて勝利を挙げた相手になる。昨年12月に就任すると、初陣のボーンマス戦は1-1の引き分け。続くチェルシー戦も1-2で敗れたが、3戦目のマンチェスター・U戦で2-0の勝利を収めた。マンチェスター・Uは現役時代に最も多く対戦し、最も多く敗れた因縁の相手(17戦して、2勝4分11敗)だが、マンチェスター・Cのアシスタントコーチ時代に『オールド・トラフォード』で3連勝を収めたように、指導者に転身してからは相性が良い。今回も白星を挙げたいところだろう。

■注目の“18番対決”

 この試合の“18番対決”は一見の価値ありだ。ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスは今年2月のデビュー以降、マンチェスター・Uで公式戦30試合に出場して16得点12アシストを記録。攻撃の絶対的な軸となっている。一方、夏の移籍市場最終日にアーセナル入りを果たしたガーナ代表MFトーマス・パルティは、初スタメンを飾った10月22日のヨーロッパリーグ(EL)、ラピード・ウィーン戦で圧倒的な存在感を放つと、3日後に行われたレスター戦でもフル出場を果たした。大物選手でも馴染むのに時間を要すると言われるプレミアリーグで、加入直後から本領を発揮する両18番には要注目だ。

■好調ラッシュフォード

 マンチェスター・Uのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、心身ともに最高のコンディションで試合に臨めるはずだ。28日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のライプツィヒ戦では、63分からピッチに立つと、30分足らずで3得点をマークした。途中出場でのハットトリック達成は、1999年2月のスールシャール監督以来、クラブ史上2人目の快挙だという。今やプレミアを代表する選手となったが、デビュー戦は2016年2月のアーセナル戦。当時18歳だったラッシュフォードは、『オールド・トラフォード』でいきなり2得点1アシストの活躍を見せ、一夜にして世界のその名を知らしめた。10月31日が23歳の誕生日となるラッシュフォードは、あの時と同じ舞台で成長した姿を見せてくれるはずだ。

■大一番を裁くのはあの主審

 この大一番で主審を務めるのはマイク・ディーン氏。2000年からプレミアリーグのレフェリーを務め、同リーグ史上最多となる513試合で主審を担当してきた。エキセントリックなジャッジが特徴で、これまでに提示したレッドカードの数(105)も群を抜いている。頻繁にPKの判定を下すことでも知られ、マンチェスター・Uはディーン氏が主審を務めた直近2試合ともPKを獲得。公式戦では通算18個のPKを与えられており、相性の良いレフェリーと言える。対するアーセナルは、ディーン氏が主審を担当した直近の試合(昨季最終節のワトフォード戦)でPKを獲得したものの、通算では6つ(75試合)のPK獲得にとどまっている。なお同氏がマンチェスター・Uアーセナル戦で主審を担当したのは過去6回。2度の引き分けを除けば、マンチェスター・Uがすべて「2-1」の勝利を収めている。アーセナル・ファンの心中は複雑かもしれない。

■予想オッズは?

 日本時間10月30日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はマンチェスター・Uの勝利に「2.05倍」、アーセナルの勝利に「3.5倍」、ドローに「3.6」倍というオッズを付けている。今季ここまでホーム開催のプレミアは一度も勝てていないとはいえ、マンチェスター・Uがわずかに優位との予想のようだ。ミッドウィークに行われた欧州カップ戦では、それぞれ主力を温存しながら完封勝利を収めただけに、ポジティブな気持ちでこの大一番に臨むことだろう。数々の名勝負を繰り広げてきた両チームによる注目の一戦をお見逃しなく。

(記事/Footmedia

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By Footmedia

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