レンジャーズ戦で得点した際の食野 [写真]-Getty Images
6月25日、レンタル移籍先のハーツからの退団が決まったマンチェスター・C所属のFW食野亮太郎がオンラインでの囲み取材に応じた。
スコティッシュ・プレミアリーグが中断となり帰国した食野は、リーグ中止が決まってから、少し休んで、「今は筋トレや有酸素運動など、ベースアップのためのトレーニングを続けている」という。
食野は2019年夏にマンチェスター・Cに移籍。契約する際にはクラブハウスまで足を運び、ジョゼップ・グアルディオラ監督ともあいさつをかわし、トップチームの練習を見学。「すごくレベルが高くて、パス回しも速いし、ここでプレーしたい気持ちが大きくなった」。また、クラブの施設にも圧倒された。「施設の大きさにビックリした。ドローンが飛んでるんですよ」と顔をほころばせた。
その後ハーツへレンタル移籍することになるが、獲得に名乗りを挙げたいくつかのクラブを実際に訪問し、スコットランドの古豪への移籍を決めた。ハーツも施設面は申し分なく、「環境はすごく良かった。大きな施設でグラウンドが4、5面あり、ジムも充実していた」
迎えたヨーロッパ1年目は「学びのシーズンだった」と総括。リーグ戦では19試合出場3得点の成績だったが、「シーズンをとおして見ると満足はいっていない。ただその中でも成長できた部分はあるし、プラスに捉えられるところは捉えて、2年目につなげていきたい」と話した。

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続けて「自分のドリブルやクイックネスはヨーロッパでも十分通用する」と手応えを語り、プレーや筋力、英語など人としてトータルで成長できた実感もあるという。一方で「フィジカル的に弱い部分もある」とし、英語力のさらなる向上も課題に挙げた。
プレー面では、芝の質が違うことにも四苦八苦した。「芝がグチャグチャでボールの扱いが思ったとおりにいかない」中で、その環境に慣れている選手たちのプレスの速さやぶつかり合いに苦労し、「そういうところで倒れない体幹の強さや足腰の強さを身につけなきゃいけないと感じた」
英語でのコミュニケーションについて、加入間もない頃はチームメートがゆっくり話してくれたり、周りの配慮もあってそれほど苦にしなかった。しかし日数を重ねるにつれて語学力向上が不可欠と判断し、英会話の先生をチームに紹介してもらい、「そのおかげでスコットランドに来た時よりも聞き取れるようになったし、しゃべれるようになった」
生活面で唯一、困ったのは食事で、スーパーに行っても日本にあるような野菜や調味料が少なく、「そこは奥さんに負担をかけた」。クラブハウスで食事もできたが、大半の選手は基本的に自宅で食事をしており、食野自身も自分の家で朝昼晩と食べていたそうだ。
またスコットランドでの印象的な出来事として、リヴァプールのレジェンドであり現在レンジャーズの監督を務める元イングランド代表MFのスティーヴン・ジェラードとのエピソードを明かしてくれた。食野は2019年10月20日、レンジャーズとのリーグ戦で先制点をマーク。その後もレンジャーズとのゲームが何度かあり、以来、食野は試合のたびにジェラードから「メシノ!」と声をかけられ、握手をかわすようになったという。「うれしかった。テレビで見ていたような人に名前を呼ばれて握手をするというのは光栄なこと」
来シーズンの去就はまだ決まっておらず、今後のスケジュールも未定。食野自身は「リーグにこだわりはなく、自分の特長を最大限に活かせるチーム」でのプレーを目指し、トレーニングを重ねる。
By サッカーキング編集部
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