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プレミアで最も“エコ”なクラブはどこ? 英『BBC』が全20クラブを8項目で評価

レスターはスタジアムコンコース内の飲食店で再利用可能なビール容器の使用を開始した [写真]=Getty Images

 イギリスメディア『BBC』は12日、スポーツイベントの低炭素化などを支援する『スポーツ・ポジティブ・サミット』と協力してまとめた「プレミアリーグに所属する全20クラブの『持続可能性』に関する調査結果」を報告した。

 調査の主題は、「英国内で最も世界的に認知されているブランド(=プレミアリーグ)にいるイングランドの主要なサッカークラブは、環境支援のために何をしているのか?」だ。評価項目は「再生可能エネルギー」「節エネルギー」「持続可能な輸送機関」「使い捨てプラスチックの削減または除去」「廃棄物管理」「節水」「植物由来または低炭素の食品オプション」「(環境支援への)連携または関与」の8つで、各クラブはスタジアムや練習場、オフィスで率先的にアクションを行なっている場合は1ポイント、計画が策定されているが実行には移されていない場合は0.5ポイントをカテゴリ毎に獲得する。

 順位は以下の通り。

▼1位(8ポイント)
アーセナル
マンチェスター・C
マンチェスター・U
トッテナム
▼2位(7.5ポイント)
ブライトン
ニューカッスル
ウェストハム
▼3位(7ポイント)
アストン・ヴィラ
エヴァートン
シェフィールド・U
▼4位(6.5ポイント)
バーンリー
チェルシー
リヴァプール
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
▼5位(6ポイント)
ボーンマス
ノリッジ
▼6位(5.5ポイント)
レスター
サウサンプトン
▼7位(4.5ポイント)
クリスタル・パレス
▼8位(2.5ポイント)
ワトフォード

『BBC』は1位になった各クラブの取り組みを紹介。トッテナムは練習場の屋上緑化を進め、敷地全体における雨水の捕捉と再貯留を可能に。マンチェスター・Cが練習場内に設置した“緑の回廊”は、様々な種類の蛾や蝶、コウモリの生息地であると同時に、チョウゲンボウなどの営巣地ともなっている。また、アーセナルは『エミレーツ・スタジアム』全体の電力を賄う蓄電池システムを導入している。

 ランカスター大学のマイク・バーナーズ・リー教授は、各クラブの取り組みについて、「一歩を踏み出すのは素晴らしいことですが、いくつかの良いアクションはただ表面をなぞっているだけで、まだ最も重要な領域に取り組んでいません。非常に良い面としては、再生可能エネルギーでスタジアムに電力を供給をしています」と評価した。

 また同教授は、クラブが二酸化炭素削減に向けて取り組むべき重要な分野も指摘。クラブはファンに対して、「公共交通機関やカーシェアなど持続可能な移動手段の奨励」や「肉と乳製品の削減」、「非プラスチック包装を使用し、ファンにコップや皿の持参の呼びかける」などの能動的なアクションを起こすべきだと主張した。

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