2018.04.19

“ペップ・メソッド”とは? マンCをプレミア王者に導いた方法を列挙

ジョゼップ・グアルディオラ
マンCをプレミア王者に導いたグアルディオラ監督 [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 マンチェスター・Uがプレミアリーグ第34節のウェスト・ブロムウィッチ戦に敗北したことで、マンチェスター・Cが2017-18シーズンのリーグ優勝を決めた。17日付のイギリス紙『サン』は、「ペップ・グアルディオラ監督はどのようにしてマンチェスター・Cをプレミアリーグ王者に導いたか」との見出しを付けた記事を掲載。スペイン人指揮官がチームにもたらした数々のアイデアを紹介している。

■毎日2回はチーム全員で食事
 グアルディオラ監督は、朝と昼の毎日2回、必ず選手全員で一緒に食事をする習慣をつけさせたという。その場には同監督のみならず、コーチングスタッフも同席。チームの連帯感を高めるうえで欠かせない習慣だと考えていたようだ。また帰宅時には、疲労回復などに効果のあるナッツの詰め合わせを選手たちに持たせたという。

■指揮官のストイックな姿勢
 グアルディオラ監督は就任以来、“仕事の鬼”と化していたようだ。練習日は、どの選手たちよりも早くトレーニング場に到着。1日10時間をそこで過ごしたという。午後7時ごろに帰宅するが、次の日の準備がすべて完了するまでは家路につくことはなかったそうだ。

 また、ディテールへのこだわりも相当なものだったという。本拠地エティハド・スタジアムの芝生の長さは23ミリに統一。就任当初は、バルセロナやバイエルン時代と同じく19ミリで刈り揃えることを希望したが、マンチェスターはスペインやドイツに比べて雨が多く、また気温が低いことを考慮して、23ミリがベストだと判断したという。

■オンとオフの切り替え
 マンチェスター・Uがウェスト・ブロムウィッチ戦に敗れてリーグ優勝が決まったとき、グアルディオラ監督は試合を見ることなく、息子たちとゴルフを楽しんでいたという。仕事に全力を注ぐ一方で、休むときはサッカーからできるだけ離れるそうだ。同監督はゴルフ以外にも、海外ドラマの鑑賞が趣味だという。

■サッカー以外のアクティビティを導入
 チームワークの向上や選手たちの気分転換を兼ねて、グアルディオラ監督はサッカー以外のアクティビティを積極的に取り入れたという。2017年1月には、後にアカデミー賞で6部門を受賞した映画『ラ・ラ・ランド』を選手たちと共に鑑賞。また、キャプテンを務めるベルギー代表DFヴァンサン・コンパニには、ペイントボール(水溶性ペイントが入ったカプセルをエアガンで撃ち合いながらフラッグを取る対戦型ゲーム)の大会を主催するよう命じたこともあったそうだ。

■試合前日は家族と過ごす時間を与える
 プレミアリーグの各クラブは、試合前日はホテルで宿泊するのが一般的だとされる。しかし、グアルディオラ監督の考えは違っていたという。「家庭生活に支障が出る」として、選手たちには試合前夜も自宅で過ごすことを認めたという。例外的なケースを除き、アウェイ遠征は試合当日の午前中に出発することになっていたそうだ。これはバルセロナやバイエルンの監督時代から変わらぬ習慣とのこと。家族を大事にする考えは昔から変わらないという。

■サイドバックに大金を投じ、ウイングに自由を与える
 ピッチ上で見られた最も重要な変化は、サイドバックの人選だろう。グアルディオラ監督は就任1年目となった昨シーズンのチームの弱点を把握していたという。しかし、7人以上の新戦力を獲得して、戦力バランスが崩れることを嫌がったそうだ。

 その結果、重点的に補強したのはサイドバックだった。トッテナムからイングランド代表DFカイル・ウォーカー、モナコからフランス代表DFバンジャマン・メンディ、さらにレアル・マドリードからブラジル代表DFダニーロを獲得。サイドバックだけで200億円に迫る大金を投じた。一方で、中盤を本職とするイングランド代表MFファビアン・デルフを左サイドバックで起用。既存選手の新たな才能を開花させる努力も怠らなかった。

 スピードのある選手を後方に配置したことで、左右のウイングに配置されたイングランド代表FWラヒーム・スターリングとドイツ代表MFレロイ・サネは攻撃に専念することが可能となった。スターリングは今シーズンここまで、自己最多の公式戦22ゴールをマーク。サネも13ゴール14アシストを記録するなど、キャリア最高の1年を過ごしている。

 彼らを筆頭に、圧倒的な破壊力を見せつけたマンチェスター・Cは、ライバルたちを寄せ付けることなく、4シーズンぶり3度目のプレミアリーグ制覇を成し遂げた。

(記事/Footmedia)

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