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デフォーの親友ブラッドリーくん、がん闘病の末に6歳で死去…悲しみの声続々

2017.07.08

デフォーに抱きかかえられるブラッドリーくん。ガンとの闘いの末に短い生涯を終えた [写真]=Getty Images

 サンダーランドのファンで、1歳半の頃からがんと闘い続けた6歳のブラッドリー・ローリーくんが7日に亡くなった。イギリスメディア『BBC』などが報じた。

 ブラッドリーくんはわずか18カ月の時に小児がんの一種である神経芽細胞腫と診断された。一度は克服したものの、 昨年7月に再発し、今年6月には余命数日との宣告を受けていた。最近は呼びかけに応じることもできないほど衰弱し、延命治療が行われていたが、7日に両親がフェイスブックで短い生涯を終えたことを報告している。

「今日、私の勇敢な息子が天使たちとともに旅立ちました。彼は私たちの小さなスーパーヒーローで大きな闘いに挑みましたが、他のどこかで必要とされました。私たちがどれほど心を痛めているかを言葉で表現できません」

 サンダーランドのファンだったブラッドリーくん。エスコートキッズを務め、クラブのマスコット的存在となり、当時エースとして活躍していたイングランド代表FWジャーメイン・デフォーと親交を深めた。

 昨年12月にはサンダーランド対チェルシー戦の試合前に行われたセレモニーで、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表GKアスミル・ベゴヴィッチからPKを決め、『BBC』のサッカー番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」の月間ゴールにも選ばれている。

 今年3月にはイングランド代表対リトアニア代表戦で、3年4カ月ぶりに代表復帰を果たしたデフォーの手を取り、エスコートキッズの大役を務めた。デフォーはこの試合で代表戦約4年ぶりのゴールを決め、勝利に貢献。試合後には「親友とウェンブリーのピッチへと歩いてくのはこれ以上ない完璧なことだった」とコメントしていた。

デフォー

デフォーとともに聖地ウェンブリーのピッチに立った [写真]=The FA via Getty Images

 デフォーは今夏、2部降格の憂き目にあったサンダーランドからボーンマスへの移籍を決断した。前日の6日に行った加入記者会見では、ブラッドリーくんについて問われると、溢れる涙とともに“親友”への愛情を語っていた。

 亡くなったブラッドリーくんには、サッカー界から続々と追悼のメッセージが送られている。サンダーランドはTwitterで「悲しいニュースを受け、サンダーランドの全員がローリーの家族を想っています」とコメント。FIFA(国際サッカー連盟)もTwitterで「今日、サッカー界は最も勇敢なファンの1人を失いました。ブラッドリー・ローリー、安らかに眠ってください」と掲載し、イングランド代表やエヴァートン、チェルシーなどもSNSでメッセージを送っている。

 また、「マッチ・オブ・ザ・デイ」で司会を務める元イングランド代表FWのギャリー・リネカー氏はTwitterで「幼いブラッドリー・ローリーが亡くなったことを聞いてひどく心を痛めている。最後まで戦士であり、感動をくれる存在だった」とのコメントを投稿。ベゴヴィッチもTwitterで「今日、ブラッドリーについて胸が張り裂けるようなニュースがあった。安らかに眠ってくれ。君がいなくなると寂しいよ」とつづった。

 その他、元イングランド代表FWのアラン・シアラー氏、サンダーランドのコスタリカ代表DFブライアン・オビエド、今夏にサンダーランドからエヴァートンに移籍したU-21イングランド代表GKジョーダン・ピックフォード、チェルシーからアストン・ヴィラに移籍した元イングランド代表DFジョン・テリーなども追悼のメッセージを送っている。

Rest in peace Bradley Lowery, such an inspiration to us all ❤️💙 #theresonlyone

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Heartbreaking news 💔 RIP Bradley

A post shared by John Terry (@johnterry.26) on

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