トッテナムがアーセナルとの“ノース・ロンドン・ダービー”を制した [写真]=Tottenham Hotspur FC via Getty Images
プレミアリーグ第35節が4月30日に行われ、トッテナムとアーセナルが対戦した。
首位を追う2位トッテナムが、トップ4入りを目指す5位アーセナルをホームに迎えての“ノース・ロンドン・ダービー”。昨年11月の前回対決は1-1で、同ダービー3試合連続のドローだった。
前半はトッテナムが立ち上がりから攻勢に出る。開始わずか30秒、ハリー・ケインがペナルティエリア内に進入し、左足シュートを放つが、相手GKペトル・チェフにキャッチされた。
トッテナムは22分、ケインがエリア内左に抜け出して右足シュートを放つが、相手DFのブロックに阻まれて枠を捉えられない。それでも、ファーサイドへ流れたセカンドボールにデレ・アリが反応。無人のゴールに流し込むだけだったが、頭で合わせたシュートは枠の左に逸れた。
25分には、ソン・フンミンが左サイドを突破し、エリア内左から右足シュートを放つが、相手DFにブロックされる。こぼれ球に反応したクリスティアン・エリクセンがエリア内右で左足ダイレクトボレーを放つが、クロスバー上に外れた。
徐々に攻撃のペースを上げたアーセナルは37分、アーロン・ラムジーがエリア手前左から右足シュートを放つが、相手GKウーゴ・ロリスに阻まれる。44分には、アレクシス・サンチェスがエリア内左でパスを受けて右足を振り抜くが、シュートは枠の右に外れた。
試合は後半に入って55分に均衡が破れた。エリア内右でパスを受けたエリクセンが相手DFをかわして右足シュート。これはGKチェフにセーブされるが、こぼれ球にいち早く反応したアリが左足で押し込み、ゴールネットを揺らした。
先制に成功したトッテナムは直後の57分、エリア内へ進入したケインがガブリエウに倒されてPKを獲得。58分、自らキッカーを務めたケインがゴール左隅に沈めて、リードを2点に広げた。
立て続けに失点を喫したアーセナルは65分にグラニト・ジャカを下げてダニー・ウェルベックを投入。75分にはガブリエウに代えてヘクトル・ベジェリンを送り出す。それでも流れは変えられず、81分にはオリヴィエ・ジルーを下げてセオ・ウォルコットを入れた。
攻勢を続けるアーセナルは86分、ウォルコットがラムジーからのパスを受けて、エリア内中央から右足シュートを放つが、GKロリスにキャッチされた。トッテナムはその後、追加点こそなかったが、アーセナルの反撃を許さず、このままタイムアップ。2-0でダービーマッチを制し、リーグ戦9連勝を飾った。
トッテナムが4試合を残して勝ち点「77」に伸ばした一方、アーセナルは5試合残して勝ち点「60」。両者の勝ち点差は「17」となり、トッテナムが22年ぶりにアーセナルより上位で終えることが確定した。
アーセナルファンは毎年恒例のようにトッテナムより上位が確定した日を「セント・トッテリンガム・デイ」として祝っていたが、今シーズンは立場が逆転。アーセン・ヴェンゲル体制では初の屈辱となった。
By サッカーキング編集部
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