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イングランド代表監督が“島国気質”脱却を求める…「ドイツに学ぶべき」

2017.03.22

イングランドの抱える課題を厳しく指摘したサウスゲート監督 [写真]=Shaun Botterill/Getty Images

 22日、イングランド代表ドイツ代表と親善試合を行う。注目の一戦を前に、イングランド代表を率いるガレス・サウスゲート監督がコメントを発表した。21日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 現在46歳のサウスゲート監督はミドルスブラ、U-21イングランド代表監督を経て、昨年9月にA代表の暫定監督に昇格。就任後の4試合で2勝2分けと無敗の成績を残し、12月に正式に指揮官の座に就いた。契約は2018年のロシア・ワールドカップやユーロ2020を含む4年間となっている。

 同監督は対戦相手のドイツに対し、深いリスペクトを抱いていることを明かした。ドイツ代表が常に安定した結果を残し、ブンデスリーガは成長を見せていることも評価しているという。

「アカデミーのシステムを見直し、若手選手の発掘に注力している。監督を育てることにも熱心に取り組む。DFB(ドイツサッカー連盟)とブンデスリーガの関係が密接であることも見逃せないポイント。ブンデスリーガで若い選手が活躍できるよう、配慮されている。2016年のリオ・オリンピックの影響を考慮して、リーグの開幕時期を遅らせたことがそれを証明している」。

 一方で、近年は国際舞台で爪痕を残せていない“サッカーの母国”である自国については「我々は違う。“島国気質”からいい加減、脱却しなければならない」と批判。「他の国から学ぶべきだ。我々には独自の強みがあるのだから、他の知恵が加わればどこよりも強くなれる。しかしそこに至るまでは多くの尽力が必要だ」と厳しく指摘した。

 さらに監督はメンタル面に関しても「彼らは自分たちのやり方に自信を持ち、間違っていないと信じ抜いている」と称賛。“ゲルマン・スピリット”から学ぶべきものがあると訴えた。

 負傷者の続出しているイングランドは、主将のFWウェイン・ルーニー(マンチェスター・U)やFWハリー・ケイン(トッテナム)、FWダニー・ウェルベック、FWセオ・ウォルコット(ともにアーセナル)らが招集外。またMFマイケル・アントニオ(ウェストハム)が代表を辞退し、DFフィル・ジョーンズ(マンチェスター・U)も離脱した。サウスゲート監督がどのような布陣で試合に挑むのか、注目が集まる。

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