今シーズン、EL史上初の3連覇を達成したセビージャ [写真]=Getty Images
ヨーロッパリーグ3連覇を達成したセビージャが、これまでクラブに数々のタイトルをもたらしてきた影の立役者の流出危機を回避することに成功した。セビージャは現地5月31日、モンチSD(スポーツ・ディレクター)が来シーズン以降も続投することを発表した。
2000年夏の就任以来、選手の発掘や補強において卓越した手腕を発揮し、スポーツ面においても財政面においてもセビージャを立て直した最大の功労者とも言われるモンチSDには、これまで複数のビッグクラブから引き抜きの話があり、昨今ではスペインの2大クラブであるバルセロナやレアル・マドリード行きの噂も流れて来た。そしてここ数日は、ジョゼ・モウリーニョ監督が来シーズンから指揮を執ることになったマンチェスター・Uに入団するとの報道がスペインの各メディアを賑わせていた。
だが、セビージャには2020年6月末まで契約を結んでいるモンチSDの退団を認める意向はなく、本人から辞任の申し出があった事を認めながらも、最終的には双方合意の上で留任が決定したことを、公式声明を通じて説明した。
「セビージャは、直近の状況を考慮したうえで、両者が締結した契約を順守して欲しいとの希望をモンチ氏に伝え、本人もこれを了承した。従って、モンチ氏はスポーツ・ディレクターに留任し、クラブに貢献してきたこれまで同様の献身性とプロ精神をもって職務を全うすることを約束してくれた」