2015.06.09

リヴァプールがコーチ2名を解雇…ロジャーズ監督続投の条件か

ロジャーズ監督(左)の腹心だったマーシュ(中)とパスコー(右)[写真]=Getty Images

 6月に入り、リヴァプールの周辺が騒がしい。

 まずは2日、クラブを保有する米フェンウェイ・スポーツ・グループの首脳陣がブレンダン・ロジャーズと2014-15シーズンを総括する面談を行い、その結果、来シーズンもロジャーズが続投する見通しだと英各紙が一斉に報じた。そして、4日にはイングランド代表MFジェイムズ・ミルナーの獲得を発表。続いて8日には、バーンリーのU-21イングランド代表FWダニー・イングスの獲得で合意に達したことも発表された。

 だが、華やかな補強の知らせの裏で、気になる人事も発表されている。それは、アシスタント・マネージャーのコリン・パスコー、ファーストチームコーチのマイク・マーシュの退団である。

 両コーチはいわゆるロジャーズの“腹心”といえる存在だった。まず、元リヴァプールの選手だったマーシュは、ロジャーズがリヴァプールにやってきた直後にその手腕に目をつけ、アカデミーからトップチームに引き上げた指導者。彼は今シーズン限りだった契約を更新しない旨をクラブから通告された。

 さらに、元ウェールズ代表のパスコーはスウォンジー時代から自他ともに認めるロジャーズの“右腕”だった人物。指揮官のよき友人でもあり、最大の理解者だったはずの彼はリヴァプールとの契約が12カ月残っていたが、これを解除されている。簡単に言えば「解雇」である。

 一連の人事は、ロジャーズとオーナー陣の「両者の合意」があって決まったことだとされている。だが、現地の各メディアはロジャーズが彼らの解雇を快く認めたとは考えにくいと報じており、フロントが監督に続投の条件としてコーチ陣の刷新を求め、解任の可能性もあったロジャーズが従わざるを得なかったのでは、と予想している。つまり、パスコーとマーシュは“スケープゴート”として成績不振の責任を負わされた、という見方である。

 コーチ陣の働きがどれほど成績に影響したかについては疑問が残る。だが、今回の件がクラブにおけるロジャーズの影響力低下を示していること、「結果を出せなければ次は……」というオーナー陣からの“無言の圧力”であることは容易に想像がつく。就任3シーズンで未だ無冠、チャンピオンズリーグ出場権も一度しか獲得できていないロジャーズは、次の夏から“崖っぷち”のシーズンを迎えることになりそうだ。

 なお、クラブを追われた両コーチに代わる人材として候補に挙げられているのは、ジェイミー・キャラガーやサミ・ヒーピア、ボウデヴィン・ゼンデンといった元クラブの選手たち、さらには2004〜07年にラファエル・ベニテスのアシスタントを務めていたパコ・アジェスタランなど。

 果たして、まだ見ぬ新コーチはチームに新しい風を吹かせることができるのか。そして、理解者を失ったロジャーズは新しいスタッフ陣をまとめ、チームを再建することができるのか。

 今後も続くであろう選手補強と同時に、リヴァプールのコーチ人事にも、引き続き注目したい。

(記事/Footmedia)

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