セルタ戦で2ゴールを決めたレアルFWエルナンデス [写真]=Real Madrid via Getty Images
マンチェスター・Uを率いるルイ・ファン・ハール監督が、レアル・マドリードにレンタル移籍をしているメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスの復帰を否定した。スペイン紙『マルカ』が26日に伝えている。
2014年夏にマンチェスター・Uの指揮官に就任したファン・ハール監督は、エルナンデスをレギュラー起用しないとして移籍を許可。現在26歳の同選手は、今シーズンからレアル・マドリードに、1年間の契約と買取オプション付きでレンタル移籍している。
だが、エルナンデスは、今シーズンのリーガ・エスパニョーラでここまで18試合の出場に留まり、先発はわずか3試合。レアル・マドリードでは、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、ウェールズ代表MFガレス・ベイル、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの“BBC”トリオを前にレギュラーを掴めていなかった。
しかし、22日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント準々決勝セカンドレグのアトレティコ・マドリード戦では、ベンゼマとベイルが負傷したため、先発出場を果たしたエルナンデスは、値千金の決勝点を決めて、準決勝進出に貢献。さらに、26日に行われたリーグ戦第33節のセルタ戦では2ゴールを挙げる活躍をみせていた。以前はレアル・マドリード残留はないと見られていたエルナンデスだったが、状況は一転し、評価を上げている。
ファン・ハール監督は、同選手の活躍を受けても、「私はすでに彼を移籍させている」と自身の考えに変更はないと明言。さらに、「彼がレアル・マドリードでやったように、ゴールを決めることで考えが急に変わると思うのか?私はそうは思わないね」とコメントし、「彼に『君はベンチメンバーだ。それは君にとっていいことだと私は思わないよ』と伝えている」と明かした。