マンUのフェライニにはそっくりな兄弟が…[写真]=Getty Images
18日、チェルシーはエデン・アザールのゴールでマンチェスター・ユナイテッドを1-0で破り、プレミアリーグ制覇にまたひとつ歩を進めた。
この試合、ジョゼ・モウリーニョ監督はセンターバックが本職のクル・ズマを中盤で先発させ、ネマニャ・マティッチとのダブルボランチで好調のマルアン・フェライニを抑えこむことに成功。英紙『デイリーメール』によれば、モウリーニョは先週のトレーニングで191cmの若手MFルベン・ロフタス・チークを“仮想フェライニ”に見立て、1週間をかけてユナイテッド対策を施していたという。
これが見事に奏功した形となったが、実は試合当日の朝になって、綿密に練った対策があわや水の泡になってしまうかもしれない出来事があったようだ。現地各紙が、モウリーニョのコメントを伝えている。
「朝に下りてくると、(チームホテルの)ドアマンが言ったんだ。『フェライニは今日プレーしませんよ』ってね」
ドアマンの説明では、朝にチェルシーのホテルへやって来たフェライニに『何か御用ですか?』と尋ねたところ、『私はフェライニです。友人のエデン・アザールからチケットを受け取りにきました』という返事が返ってきた、という。さらに、そのときのフェライニはジーンズ姿だったという。
だが、モウリーニョはとっさに違和感を感じたようだ。
「なにか怪しいと思ってね。携帯電話でGoogleを開いて『Fellaini brother』と打ちこんだのさ。(画像検索には)同じ男が2人いた。ドアマンに画像を見せて、『こっちか? それともこっちか?』と聞いたら『こっち』と答えた。‥‥そいつはフェライニの兄弟だったよ!」
そう、実はフェライニには、顔はもちろん、アフロヘアーまで瓜二つの兄弟がいるのだ。
ドアマンが目撃したのは、プレミアリーグで活躍するマルアンの方ではなく、家族の試合を観戦しにやってきた兄弟、マンスールの方だったというわけだ。
かくして、モウリーニョが利かせた機転によって、チェルシーは混乱を未然に防ぐことができた。ただ、フェライニ兄弟にチェルシーを困惑させる意図などなかっただろうし、チケットをあげたアザールに聞けばすぐに解決した話ではあるのだが……。
(記事/Footmedia)