退場を宣告されたバートン(手前右) [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第26節が21日に行われ、QPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)は敵地でハルと対戦した。同試合でQPRの主将を務める元イングランド代表MFジョーイ・バートンが、相手選手に暴行を加え一発退場を科せられている。
QPRが1点のリードを許して迎えた32分、この試合でプレミアリーグデビューを果たしたDFダーネル・ファーロングが、クロアチア代表FWニキツァ・イェラヴィッチに対して危険なタックルを犯してしまう。
すると両チームの選手が集まり、小競り合いが発生。ここでバートンとハルのDFアレックス・ブルースが押し合う。さらに詰め寄った元イングランド代表MFトム・ハドルストーンがバートンを小突くと、ヒートアップしたバートンは、右拳でハドルストーンの胸に一発を見舞ってしまう。主審の目の前での行為に、バートンには当然レッドカードが掲示され、一発退場となってしまった。
バートンは、前節のサンダーランド戦で7試合連続となるイエローカードを受け、リーグ新記録を樹立したばかり。またこれまでの公式戦で、警告2枚による退場が4回、一発退場が4回、合計8度の退場を経験しており、今回の一発退場が通算9度目の退場となった。プライベートでも、2007年に口論となった少年を20発近く殴打したことにより6カ月の禁固刑を受けた経験もある。
試合終了後、バートンは自身の公式ツイッターを更新し、「今日デビューを飾った若者(ファーロング)がいいタックルを見舞った。ハルの何人かが彼を退場に追い込もうとしたんだ。だから俺はキャプテンとして(ファーロングを)守ろうとしただけだ」と釈明。続けて、「ハドルストーンに対する行為に悪意は無かった。あんな風に横から口出ししてくるのは愚かな行為だ」と、自身の行為に悪意は無く、ハドルストーンにも非があったと主張している。
一方で「ただ、俺のやったことは間違っていた。チームメイトと、敵地まで駆けつけてくれたQPRのファンに謝りたいと思う」と、自身の行動について謝罪の言葉をつぶやいた。
なおバートンを失ったチームは、1度は同点に追いついたものの、試合終了間際に勝ち越しゴールを許し、1-2で敗れてしまった。