イングランド代表低迷で、空席が目立つウェンブリー・スタジアム [写真]=Getty Images Europe
3日に行われた国際親善試合でノルウェー代表に1-0で勝利したイングランド代表。しかしこの試合に訪れた観客数が4万181人で、ウェンブリー・スタジアムの観客数で過去最低を記録してしまった。
イングランドでサッカーの聖地として親しまれるロンドンのウェンブリー・スタジアム。1923年に開場した旧ウェンブリー・スタジアムが老朽化のため2003年に取り壊され、2007年に新ウェンブリーとして生まれかわった。収容人数は9万人で、スペイン、バルセロナのカンプ・ノウ・スタジアムに次ぐヨーロッパ第2位のスタジアムとなり、2011年と2013年にチャンピオンズリーグ決勝、2012年のロンドン・オリンピックではサッカーの決勝が行われた。
イングランド代表のホームスタジアムとしても利用され、直近10試合の観客数平均では約7万8000人を集めているだけあって、約半数となる4万181人という数字はブラジル・ワールドカップで惨敗したイングランド代表の人気低迷を浮き彫りにした。
長年主力を務めたMFスティーヴン・ジェラードや、MFフランク・ランパードが引退を表明しFWウェイン・ルーニーが新キャプテンに就任。ロイ・ホジソンが率いるチームにはさらなる世代交代が求められている。ルーニーがチームをまとめ、MFラヒーム・スターリングなどの若手がチームとともに成長し、復活、人気回復をすることが出来るか。ユーロ2016予選を前に1-0の勝利を素直に喜べない現状があった。