ユヴェントスはホームで勝ちきれず [写真]=Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントプレーオフ・ファーストレグが16日に行われ、ユヴェントス(イタリア)とナント(フランス)が対戦した。
ユヴェントスは今季のチャンピオンズリーグ(CL)で、グループHをベンフィカ(ポルトガル)、パリ・サンジェルマン(PSG)に次ぐ3位でフィニッシュ。9シーズンぶりのグループステージ敗退、およびEL参戦が決まっていた。2013-14シーズンにELに出場した時はベスト4に進出。セリエAでは不正会計による勝ち点「15」はく奪処分を受けたことから優勝が現実的ではなくなっており、シーズン後半はELのタイトルも重要視したい。ユヴェントスにとって今季のELで“初陣”となる相手はナントだ。グループGに入っていたナントは、堂安律が所属しているフライブルク(ドイツ)に次ぐ2位に入り、プレーオフに進出していた。
ユヴェントスは直近のセリエA第22節フィオレンティーナ戦からスターティングメンバー2名を変更。ニコロ・ファジョーリ、レアンドロ・パレデスがスタメンに復帰した。アドリアン・ラビオ、アンヘル・ディ・マリア、ドゥシャン・ヴラホヴィッチらも先発に名を連ねている。一方、ナントはアルバン・ラフォンやムサ・シソコらがスタメン入りしている。
試合は序盤からユヴェントスがボールを握る展開となると、13分に先制に成功。自陣から細かくパスを繋いで前進すると、敵陣中央で前を向いたディ・マリアが左足で浮き球のスルーパスを送る。ペナルティエリア左でこのボールに反応したフェデリコ・キエーザが頭で折り返し、最後はヴラホヴィッチが左足でゴールネットを揺らした。ユヴェントスが先制に成功している。
その後もユヴェントスが敵陣に押し込み、シュートチャンスを増やしていく。ディ・マリアの枠を捉えた強烈なミドルシュートやパレデスの直接フリーキックなどがあったものの追加点には繋がらず、前半はこのままユヴェントスの1点リードで終了した。
後半に入ってもユヴェントスが試合の主導権を握る。60分には敵陣右サイドでボールを奪ったところからペナルティエリア内のディ・マリアにボールが渡るが、フィニッシュまでは持ち込めない。その後のセカンドボールはユヴェントスが回収したものの、横パスをカットされたところからナントがカウンターに転じる。シンプルな縦パスをモスタファ・モハメドが横に流すと、最後はリュドヴィク・ブラスが左足で強烈なシュートを叩き込んだ。電光石火のカウンターでナントが試合を振り出しに戻した。
直後のプレーではラビオが敵陣でルーズボールを拾うと、ボールを受けたヴラホヴィッチが左へ繋ぎ、最後はキエーザが左足でシュート。強烈な一撃はクロスバーに当たってバウンドしたが、ゴールラインを完全には超えておらず、ゴールとはならなかった。その後はマヌエル・ロカテッリ、フィリップ・コスティッチを投入して勝ち越しを狙う。後半アディショナルタイムには右サイドからのクロスボールからヘディングシュートを放った際に相手の手に当たったようにも見えるシーンがあったが、オンフィールドレビューの結果PKとはならなかった。
試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスはホームで勝ち切ることができず、公式戦4連勝を逃した。なお、セカンドレグは1週間後の23日にナントの本拠地で行われる。
【得点者】
1-0 13分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)
1-1 60分 リュドヴィク・ブラス(ナント)
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By サッカーキング編集部
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