チェルシーのエンクンク [写真]=Getty Images
FIFAクラブワールドカップ2025のラウンド16が28日に行われ、ベンフィカ(ポルトガル)とチェルシー(イングランド)が対戦した。
ベンフィカはグループステージ第1節でボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)と引き分けたものの、第2節ではオークランド・シティ(ニュージーランド)に大勝し、第3節のバイエルン(ドイツ)に1-0で勝利。グループ首位で決勝トーナメントに勝ち進んだ。
対するチェルシーは、第1節のロサンゼルスFC(アメリカ)との試合を制すると、第3節ではともにグループステージ突破を争うエスペランス(チュニジア)との直接対決に勝利。グループ2位でラウンド16に進出した。
試合は組織的に守備を構えるベンフィカと、それを崩そうとするチェルシーという構図。時計の針が進むにつれてチェルシーが主導権を握っていくが、GKアナトリー・トルビンが立ちはだかり、両チームともに無得点で試合を折り返した。
後半は、よりチェルシーがベンフィカを押し込む展開となる。64分、チェルシーが敵陣の左サイドでFKのチャンスを得ると、キッカーのリース・ジェームズがGKトルビンの意表を突いて直接ゴールネットを揺らし、待望の先制点をもたらした。
1点のビハインドを背負ったベンフィカは徐々にチャンスを作るようになるが、あと一歩のところでチェルシーのGKロベルト・サンチェスを脅かすことができない。試合終了が近づいてきた85分ごろ、雷雲が接近した影響で試合が一時中断した。
そして再開後の後半アディショナルタイム3分、ペナルティーエリア内でのマロ・ギュストのプレーがハンドと判定され、ベンフィカがPKを獲得。キッカーのアンヘル・ディ・マリアが緊迫した場面で冷静に沈め、ベンフィカが土壇場で同点に追いつき、試合は延長戦に突入した。
しかし92分、途中出場のジャンルカ・プレスティアンニがこの試合2枚目のイエローカードを提示され、ベンフィカは10人でのプレーを強いられることに。108分、カウンターの流れからモイセス・カイセドがボールを持ち運び、ペナルティーエリア内でシュート。いったんはGKトルビンが弾いたが、そのボールをクリストファー・エンクンクが押し込み、チェルシーが勝ち越しに成功した。
さらに114分には、カウンターからドリブルで突破を試みたペドロ・ネトがGKとの1対1を制すと、117分にもキアナン・デューズバリー・ホールの得点でチェルシーが加点。延長戦で3点を奪ったチェルシーが4-1で勝利し、ベスト8進出を決めた。勝ち進んだチェルシーは、7月4日に行われる準々決勝でパルメイラス(ブラジル)と対戦する。
【得点者】
0-1 64分 リース・ジェームズ(チェルシー)
1-1 90+5分 アンヘル・ディ・マリア(PK/ベンフィカ)
1-2 108分 クリストファー・エンクンク(チェルシー)
1-3 114分 ペドロ・ネト(チェルシー)
1-4 117分 キアナン・デューズバリー・ホール(チェルシー)
By サッカーキング編集部
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